麻酔

歯医者に行きました。

虫歯があったみたいで、一度延期していた歯医者を今度はきちんと時間通り訪れることができました。

私がいつも行ってるところは内装がとてもきれいで、歯医者特有のあの嫌な薬品臭もしないし、常に混雑しているということもない。待合室には私一人か、多くてもう一人というレベルでスムーズ。肝心の治療は先生が丁寧に写真を見せながらきちんと説明してくれるし、治療スペースは半個室になっていてプライバシー的な気遣いもばっちり。そして爆速で終わる。予約も取りやすい。

虫歯の治療って、嫌な思い出ばかりが頭をよぎるんだけど、そこに通うようになってからは歯医者に行くのが怖くなくなった。

歯医者ってなんであんな怖かったんだろう

初めての歯医者の記憶は、近所のド田舎にあるいかにもなおじいちゃん先生の歯医者。ここの治療はそれこそ典型的な歯医者という感じで、入り口に入るとインコがいた。いいのだろうか。
歯医者特有の強烈な薬品臭に息ができなくなりそうなほどで、気分を悪くしながら親に連れられて行っては乳歯を抜いていた。
おじいちゃん先生はひげがサンタさんみたいで、もじゃもじゃの豊かな白髭だった。優しかったらしい。治療後にみかんを持たされていたこともあるとか。
次に行った歯医者は少し離れたところにある田舎の歯医者で、どうもいつも混雑していた。予約を入れているはずなのに、行くと必ず30分くらい待たされた。麻酔を入れたらまた15分待つ。すごい。そんなに大した治療じゃなかったとしても毎回二時間くらいはかかっていた。
で、自分で歯医者を探して今の歯医者に辿り着いた。
最高だ。待たなくていい、駅からそこまで遠くない、臭くない、きちんと説明してくれる、おしゃれで清潔でプライバシーにも配慮されてる。

歯医者が怖いのって、どうもあの臭いや時間がかかることで「これから大層な治療をするので、覚悟をしなければならない」という感じがするからなのかなあって思う。

サクッと行ってサクッと終わるものなのならば、ここまで怖がる必要はない。そういうこう…経験から物事への捉え方が変わる経験を、歯医者でしている。


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