腰痛になりやすい職業と対策

職業病の発生頻度が高い病気として腰痛が挙げられます。
特に、業務の中で腰に負担がかかりやすい動作を行う職業は、腰痛になりやすいため注意が必要です。前かがみになって作業を行うことが多かったり、腰をひねるなど不自然な姿勢で作業を行うことが多かったりする職業は、腰痛になりやすい職業といえます。
人間や重い物などを抱えることのある職業も腰に負担がかかりやすいです。また人間は年齢を重ねるとともに筋肉量が減ってしまうことから、男性に比べて筋肉量が少ない女性である程度の年齢を超えると腰痛になりやすいといわれています。
腰痛を患う人が多い職業として挙げられるのが、介護士や看護師などの福祉、医療分野の職業です。
腰痛を予防するためには、まずは仕事で使用できる道具を上手く活用することが大切です。
利用者を抱える度に腰に負担がかかってしまう介護士の場合、リフトやスタンディングマシーンなどの福祉用具を活用するのがおすすめ。ノーリフティングケアと呼ばれているもので、人の力で持ち上げない介護が介護現場で注目されています。
また、職場でそれぞれの身体能力に合わせて作業内容を分担することも大切です。1人に腰痛のリスクが高まる仕事が集中してしまわないように注意しましょう。
腰に痛みを感じた時や、ひどい足の痺れを感じた時には、迷わず病院を受診してください。仕事が原因で腰痛を発症した場合には、労災の届出を申請して給与の補償を受けることもできます。事前に確認しておきましょう。