ポッキーの日の決戦 2023年1111
ポッキーの日。
それは毎年11月11日に来ると言われている。私も毎年、その日にポッキーとポッキー風船を手に入れるという行動を取っていた。
私は行事ごとが好きなので、小さなイベントでも楽しむタイプであった（体育会系以外）。
そのため、今年も私はポッキーの風船を手に入れるというミッションをこなそうとしていたのだ。
しかし……。今年、そのミッションは困難を極めた。私が初めてポッキー風船ミッションを行ったのは、2021年。
今年、2023年で3度目になるつもりだった。
だが、今年の11月11日。去年までの購入店に向かうことができなかった私は、近所で探すこととなる。
コンビニ、スーパーマーケット、大型ショッピングセンター。合計7件ほどを時間がない中で巡る。
しかし、ポッキーの日は行われているのに、ポッキー風船は影も形もなかった。
この世から今年はポッキー風船が無くなったのではないか?
私自身、そう考えてしまうこともあった。
しかし、それでも諦めなかった。
私の心の中に諦めてはいけないという想いがあったからだ。
毎年1日しかないポッキーの日。
その1日を大切に、全力で楽しまなければならない。そう思ったからだ。
私は諦めてはいけない。私の心はまだ折れていない。ただまっすぐにポッキーの日を全力で走り抜ける。その覚悟があった。
そして、とうとう見つけたのだ。
ポッキー風船を配っている店舗を!!
しかし、ポッキー風船は簡単に手に入る物ではなかった
ポッキー風船は景品となっていたのだ。そして、その景品はもう一つある。
ポッキー風船か、お菓子の詰め合わせか。
はっきり言おう。私の心は揺れ動いていた。お菓子の詰め合わせは、夢のようだ。値段も量も味も数多い。私は裏切り者になろうとしていた。
忠義を取るべきか。未来を取るべきか。
私の中での関ヶ原。天下分け目の戦いは、勝利の女神は、西軍に微笑むのか。それとも東軍に微笑むのか。
私は忠義を尽くすことに決めた。私は屈しない。
私はついに手に入れたのである。新たなる剣を。新たなるポッキーを。
数多くの店舗を巡り、親子連れの並ぶ列にきちんと並び、ついに手にしたのである。
こうして、私はついに手に入れたのである。新たなるポッキー風船。新時代のポッキー風船を。
こうして見ると歴代主要キャラが集まったみたいだ。1部、2部、そして現代の3部。まるで今週の金曜ロードショーで行われていたスパイダーマンの映画のようだ。過去の存在が現代に現れる。2021年と2022年の存在が、ついに2023年のポッキー風船と会合を果たしたのである。これは私のポッキーにとって重大な歴史に刻まれる出来事となるだろう。
さて、余談ではあるが、11月11日はワンピースという作品の登場人物。ゾロの誕生日だという。これはまったくポッキーには関係のない話だ。
だが、私は思う。ポッキーが3本。三刀流……。
私の世界一のポッキー剣豪になる時が、刻一刻と迫っているのかもしれない。
今日の私もハッピーエンドであった
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