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大人のごっこ遊び『クリエイターのためのファンタジー世界構築教典』著者 宮永忠将
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1導入
子供の頃にプレイした
クロノトリガー
というスーパーファミコンのロールプレイングゲームがすごく好きでした。
何が好きかというと、キャラクターも音楽もいいですが何よりもその
世界観
です。
現代、中世、原始、未来など様々な時代を巡っていく物語に、当時の私は夢中になりました。
ストーリーは小学生が理解できるくらいに易しく表現されながらも、緻密に構築された時代背景、法律や国家、支配体制や脅威、これらが絶妙なバランスで配置された名作です。
ワクワクする世界観に胸を躍らせた経験から、ファンタジー世界はどうやって作ったのだろう、そんな漠然とした興味を30年近く持ち続けていました。
私に限らず、人はどうしたって空想や妄想をしてしまう生き物なはずです。
そうでないと、あんなに宝くじが売れるはずありません。
みんな、自分の買った宝くじが当たって何をしようか、そんな妄想が楽しくて仕方ないはずです。
そこに確率論を持ち込むリアリストなんて、ただただ数字だけを見ているだけでは、想像する楽しみの効用を軽視しているとしか思えません。
横道にそれましたが、クロノトリガーの世界観を構築したものがなんなのか。
そのメカニズムがわかれば、自分でも応用できるようになれば、もっと自分という人間の個性や特性が理解できて、より良い創作時間が持てるのではないか。
そんなときに手に取った一冊がこの本でした。
2ChatGPTによる概要
『クリエイターのためのファンタジー世界構築教典』は宮永忠将によるファンタジー世界を創造するための指南書です。
この本では、世界の骨組みの作り方から始まり、キャラクター設定、歴史・地理・言語などの世界の構造の設定法、幻獣の創作、武器や魔法のルール作りまで、ファンタジー世界を一から作り上げるために必要な知識と技術が網羅されています。
ライトノベル、ゲーム、マンガ、アニメなど、様々なメディアでの創作活動に役立つ内容が満載されており、創作に興味のある人にとって実践的なガイドとなるでしょう。
3問と答
(1)問 創作をする意義とは?
楽しいから人は創造をする。
もっともっと面白いものを創りたいと望むが、多くの既存の作品を見過ぎて目が肥えているせいで、自分の創り出した稚拙な世界や表現にイライラしてしまう。
本来は稚拙でも破綻していても、自分が楽しんでいればそれでいいのに。
(2)答 成長には、やはり完結させることが一番
本書では、創作を楽しむことの重要性が何度も強調されています。
逆に、楽しめなくなる原因は、物語が途中で破綻して挫折することです。
成長のために最も必要なのは、作品を完成させることです。
本書は、その完成を手助けするための「土台」や「基礎」を提供してくれます。
4 気づき
私の4歳の子どもは、戦隊ものや仮面ライダーに夢中です。
牛乳パックで雑に作った変身ベルトをすごく喜んでゴッコ遊びをしています。たぶん息子の中では、自分が想像した世界観に浸って、自分が主役になり、活躍しているのでしょう。
楽しくないわけないです。
結局、私がやりたいのもきっと、我が子がやっていることと一緒です。
ただ齢を重ねた分、設定にこじらせたり、整合性を意識したり、と無駄に細部にこだわっているだけなのかもしれません。
ただ単純に夢中になって、好きな世界観で活躍したい。
ロールプレイングゲームを繰り広げたい。
別にルールなんてなくても、ミッションを達成できなくても、ただその瞬間に、没頭できれば満足ができる。
そんな単純な欲求なのかもしれません。
順調に中二病をこじらせている我が子を見ていて、そう思いました。
もしも自分が世界を構築できたら、きっとそこでずっと遊んでいたいと思うはずです。
仮想空間を一番手軽に作れるの自分の脳内です。
その仮想空間にリアリティを与えてくれるのが本書です。
5ちなみに
この本を読んだことによる私にとっての価値を試算してみます。
まず、この本の価格は1400円です。
読むのにかかった時間は500ページなので、1ページ1分として500分、つまり約8時間20分です。
私の時給を2400円とすると、8.3時間×2400円で19920円分の時間を私は費やしたことになります。
したがって、支払ったコストとしては、本の価格と合わせて21320円です。
これに対して得られたものは以下の通りです。
(1)リアリティの増加
自分が書いた作品の稚拙さに対するイライラが軽減されました。この本を参考にすることで、どの部分が脆弱で、どんな視点が抜けていたのかに気づけるようになりました。
たとえば、特殊能力の設定を考える際に、その能力が世界構築に与える影響をマクロ(政治や戦争)やミクロ(生活や思想)の視点で詳細にイメージできるようになりました。
(2)時間の短縮
以前は、世界観に関する調べ物をするときに、無作為にAmazonプライムのオススメ作品を見ていました。そして目的を忘れてアニメの続きに夢中になってしまい気づけば時間ばかりが経っているということが多々ありました。
それも楽しい思い出なのですが、本来の目的は他の良作から刺激を受けて自分の創作に活かすことだったはずです。
この本を読むことで、創作に対する自分のスタンスが明確になり、何を重視すべきかが理解できるようになりました。
(3)費用対効果の具体例
これまで1作品を仕上げるのに1年(約730時間)かかっていました。
1日2時間を費やしており、時給を2,400円とすると、1年間でのコストは2,400円 × 2時間 × 365日 = 1,752,000円でした。
本書を参考にして効率が向上し、1年間で3作品を仕上げることができるようになりました。
1作品あたりのコストは、2,400円 × 2時間 × 122日 = 584,000円です。
以前のコスト: 1,752,000円
現在のコスト: 584,000円
差額: 1,752,000円 - 584,000円 = 1,168,000円のコスト削減となります。
(4)結論
この本を読んだことにより、私は世界観の構築時間を大幅に短縮でき、1作当たりのコストを約1,168,000円削減することができました。
年間では、以前のコストで3本の世界観を構築できるようになり、効率化の費用対効果は非常に大きいと言えます。
そういえば、
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もう終わりですが、ここまでまったく本書の内容に触れていませんね(笑)
ただただ私の感想を垂れ流しただけで今回は終了です。
どうもすみませんでした。(m´・ω・`)m ゴメン…
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