国境国者語(その1.5)

天間王国 万物感謝祈捧会本部 祈捧堂
「今日もまた生きる糧となられた皆皆様
ありがとうございます そしてソレを享受する我々をお許し下さい 本当にごめんなさい。
そしてどうかそうなられた皆皆様が癒やされ治されて元気に笑顔に幸せになられて助けられ救われます様に我々の想念を捧げます
どうかお受け取り下さい
そしてどうかそうなられた皆皆様やそれ以外のすべての皆皆様にご加護が、天運が、ご武運が、良運があります様に
我々はお祈りいたします
それから天の通り道にいらっしゃる天を司どる主であらせられる皆様の導きがどうかすべての皆皆様にありますように我々は願い
お祈りいたします
どうか我々のこの願いがこの祈りがこの想念が全ての存源の元に届き叶いますように
そう相成ります様に祈願いたします
天司の皆様 どうかこの願い
お聞き届け下さい」
そう1人の妙齢の女性の祝詞を唱える声が公堂に響いた。
それから彼女の後ろ居た多く女性達もおなじ様に祝詞を唱え始めました
その様子を優しく見守っている彼女に1人の眼鏡を掛けた男性が声をかけて来ました
「マナ様、生舞様が来られましたが、いかがいたしましょうか?」
マナ様と呼ばれた女性は僅かに表情を曇らせてからその男性に答えました
「良いわ、わたくしの部屋で待つ様に言って置いて下さい・・・ねえマキアム、これから死生が来るこのタイミングで何の用かしらね?」
「それは私などには分かり難いことですね」
マキアムと呼ばれた男性はそう返事をかえしてから「それでは生舞様をお部屋にお通ししておきますね」
とその場から退出して行きました
天間王国  万物感謝祈捧会  捧司長室
「ねえマキアム、今日のお母様はどんなご様子でしたか?」
そう私ことマキアム・クレムに聞いてきた方は大げさかもしれませんが途轍もない美小女で私などは毎回の如く平伏しそうになるくらいです
「そうですね、特に普段とお変わりない様に見受けらましたよ」
「そうですか、なら何とかできそうかしら
・・・でもお話ししてみない事にはわかりませんわね」

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