見出し画像

世代別芝G1勝利数ランキング(古馬)

 こんにちは、mokomoko競馬です。

 JRAGⅠ、ダートGⅠランキングときたので今回は芝GⅠ勝利数ランキングをやります。とはいっても、海外の芝GⅠはピンキリで凱旋門賞やBCクラシックといった超一流レースもあれば、賞金が3000万ほどのGⅠもあり、1勝の重みに整合性をとるのが難しいので深く考えずサックリと行こうと思います。

はじめに

  海外レースを含む古馬の芝GⅠの勝利数をランキング形式で紹介します。今回は海外のレースを中心に話すのでJRAでの勝利の詳細を見たい方は下記へ。


芝GⅠ勝利数(JRA GⅠ勝利数 + 海外GⅠ勝利数)
といった表記になります。

関係する主な出来事

1999年 香港C 昇格
2000年 香港M、香港ヴァーズ 昇格
2002年 香港スプリント、シンガポール国際C
    ドバイターフ、ドバイシーマC 昇格
2006年 ヴィクトリアM 設立
2015年 シンガポール国際C 廃止
2017年 大阪杯 昇格
2020年 ドバイWCミーティング 中止

9位タイ

98世代 14勝(11勝+3勝)

国内でも強かった98世代が9位となりました。
 海外ではエルコンドルパサーはサンクルー大賞(仏)でバーデン大賞連覇のタイガーヒルや仏愛ダービー馬のドリームウェル相手に完勝しました。その後、凱旋門賞2着になるのもうなずけます。一方、アグネスワールドは英スプリントの最高峰の一つであるジュライC、2歳以上の馬が出走できる珍しい仏GⅠアベイ・ド・ロンシャン賞を勝利するという偉業を達成しました。

02世代 14勝(14勝)

JRA勝利だけで02世代が9位となりました。
 海外GⅠの勝利はありませんが、フランスではテレグノシスのジャック・ル・マロワ賞3着、ローエングリンのムーラン・ド・ロンシャン賞2着があります。また、アメリカ出身のシンボリクリスエスやアイルランド出身のファインモーションが活躍した世代です。
 

17世代 14勝(10勝+4勝)

強豪ぞろいの17世代が9位となりました。
国内ではレイデオロ、スワーヴリチャード、キセキなどが活躍しましたが、海外ではリスグラシューがコックスプレート(豪)を勝利し、香港で大活躍したウインブライトが2勝しました。そしてドバイ、香港、イギリス、アイルランド、サウジアラビア、バーレーンで走りナッソーS(英)を勝利したディアドラもこの世代です。

8位 

97世代 15勝(12勝+3勝)

初めて海外GⅠを勝利した、97世代が8位となりました。
 シーキングザパールが日本馬初の海外GⅠモーリス・ド・ゲスト賞を勝利し、その1週間後に仏マイルの最高峰ジャック・ル・マロワ賞をタイキシャトルが勝利しました。そして、ステイゴールドが7歳50戦目にして、香港ヴァーズを勝利しGⅠ馬の仲間入りを果たしました。

7位

04世代 16勝(12勝+4勝)

偉業を達成した04世代が7位となりました。
 海外GⅠ4勝はそれぞれ別の国、別の馬となっています。コスモバルクはシンガポール国際Cを勝利しました。レベルとしては微妙ですがそれでも、地方馬として大偉業であることは間違いありません。ハーツクライが名牝ウィジャボードなどを下しドバイシーマCを勝利し、ハットトリックが香港Mを勝利しました。そして、デルタブルースがオーストラリアの伝統のレース、メルボルンCを勝利し、偉業を達成しました。

5位タイ

11世代 17勝(13勝+4勝)

短距離最強の11世代が5位となりました。
 竜王ロードカナロアが凱旋門賞並みに勝つことが難しいと言われていた香港スプリントを連破し、世界に衝撃を与えました。そして、豪伝統のレース、コーフィールドCを勝ったアドマイヤラクティ、勝利とはなりませんでしたが凱旋門賞2着2回の実績を持つ三冠馬オルフェーヴルもいます。

19世代 17勝(12勝+5勝)

牝馬が非常に強かった19世代が5位となりました。
 ラヴズオンリーユーが香港で2勝、アメリカでBCフィリー&メアターフを勝利し、3勝を飾りました。日本を含めて3か国でのGⅠ勝利は日本調教馬初です。他にBCディスタフを勝利し、米国のダートGⅠを勝利するという偉業を達成したマルシュロレーヌ、香港マイルを勝利して19世代牡馬の意地をみせたアドマイヤマーズがいます。

3位タイ

07世代 18勝(18勝)

こちらも牝馬最強世代候補の07世代が3位となりました。
 国内の芝GⅠでは下の世代から勝ち星を奪いましたが、海外では勝てませんでした。ウオッカ、ジャガーメイル、ローレルゲレイロ、クィーンスプマンテ、アドマイヤオーラなどが海外GⅠに挑戦しましたが、3着内はジャガーメイルの香港ヴァーズ2着(8歳時)、3着(4歳時)のみでした。

14世代 18勝(12勝+6勝)

非クラシック組が強烈な印象を放つ14世代が3位となりました。
 JRAのランキングではランク外でしたが海外GⅠでは最多タイの6勝もしているので一気に順位を上げました。香港で3勝した世代の代表馬モーリスをはじめして、イスパーン賞で衝撃の大差勝ちを収めたエイシンヒカリも海外GⅠを2勝しています。ネオリアリズムも合わせると6勝中5勝が香港という極端な成績となっています。

2位

19世代 20勝(17勝+3勝)

中長距離で無類の強さを誇った12世代が2位となりました。
 やはり印象に残るのはジャスタウェイのドバイデューティーフリー(ドバイターフ)です。後続に6馬身をつけて完勝し、130ポンドを獲得し、その年のレーティング世界一となりました。ジェンティルドンナもドバイシーマCで勝利しています。

1位

18世代 26勝(20勝+6勝)

更に2位との差を広げた常勝の18世代が1位に輝きました。
 アーモンドアイがドバイターフを勝利し、GⅠ5連勝を飾りました。メールドグラースも重賞4連勝で豪コーフィールドCを勝利したので早期引退が惜しまれます。香港勢ではその年の香港年度代表馬であるエグザルタントに3馬身差をつけて勝利したグローリーヴェイズが香港ヴァーズを2勝、ダノンスマッシュが父ロードカナロア以来の香港スプリント、ノームコアが香港Cを勝利しています。2020年にはドバイミィーテイング自体が中止して18世代や19世代の多くの馬が出走できませんでしたが、それでも海外GⅠを勝ちまくっています。


まとめ

 以上の結果となりました。マイナーなGⅠは紹介していませんが、ほとんど馬は格や賞金が高いレースを勝利しているので結果的に説明が長くなってしまいました。現在は日本から海外にどんどん挑戦できる時代で、日本馬の強さが世界に知られつつあります。競馬ファンも海外のレースの情報を取り入れて、動向をチェックしておくとより競馬を楽しめると思います。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?