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世代別ダートG1勝利数ランキング(古馬)

 2024/5/1時点
 こんにちは、mokomoko競馬です。


 今回は世代考察企画第二弾として、世代別ダートG1勝利数ランキングをやっていきます。

第一弾はこちらから。



はじめに

 この間の帝王賞のメイショウハリオとクラウンプライドの激闘はとても興奮しました。馬券の売上高もかなり伸びたようで、日本ダート界も今後さらに盛り上がっていくと思います。
 そこで今回は、世代別でダートのGⅠ及びJpn1の勝利数を見ていこうと思います。JRA、海外、地方交流問わずダートGⅠでの勝利を1勝としてカウントしていきます。

 今回も指標となる勝率(〈勝ちGⅠ数〉/〈3~7歳夏までの古馬GⅠ数[6歳JBC レディスは含まず]〉)を載せておきます。海外GⅠや7歳秋以降の勝利はボーナス点ということで理解していただけると幸いです。

※ジャパンカップダートの名称は現在のチャンピオンズCで統一

10位タイ(9勝)

03世代
・勝率 (25.7%)
・主な馬
ブルーコンコルド(7勝)、ユートピア(2勝)

 JRA GⅠは勝てませんでしたが、上記の2頭で南部杯5連覇という偉業を成し遂げた世代です。

10位タイ(9勝)

15世代
・勝率 (22.5%)
・主な馬
ノンコノユメ(1勝)、モーニン(1勝)、ホワイトフーガ(2勝)など

 大将級はいませんでしたが、層が厚い世代です。マイラーが多いのも特徴です。

9位(10勝)

09世代
・勝率 (27.8%)
・主な馬
トランセンド(4勝)、ワンダーアキュート(3勝)、スーニ(2勝)など

 JRA GⅠ3勝のトランセンドと超晩成ワンダーアキュートが全く別の時代・路線で活躍した世代です。短距離王スーニもいました。

8位(11勝)

19世代
・勝率 (27.5%)
・主な馬
クリソベリル(3勝)、カジノフォンテン(2勝)、ダンシングプリンス(1勝)など

 世代のエース クリソベリル、本場のブリーダーズカップを勝利したマルシュロレーヌ、地方の雄、カジノフォンテン&ミューチャリーコンビなど非常に影の濃い世代でした。

7位(12勝)

02世代
・勝率 (35.2%)
・主な馬
アドマイヤドン(6勝)、ゴールドアリュール(2勝)、マイネルセレクト(1勝)など

 JBCクラシック3連覇のアドマイヤドンと世代戦で圧倒的な力を見せ、種牡馬としても成功したゴールドアリュールがいる世代です。

5位タイ(13勝)

12世代
・勝率 (34.2%)
・勝ち鞍
川崎記念×4、かしわ記念、帝王賞、JBCレディス、JBCクラシック、チャンピオンズC×2、東京大賞典×2
・主な馬
ホッコータルマエ(10勝)、サンビスタ(2勝)、ハタノヴァンクール(1勝)

 GⅠを10勝しとにかく強かったホッコータルマエのワンマン世代です。そのホッコータルマエが中距離馬だったのでマイル以下のタイトルが極端に少ないです。他にサンビスタが牝馬で唯一JRAダートGⅠを勝利したということでアイデンティティを保っています。

5位タイ(13勝)

18世代
・勝率 (33.3%)
・勝ち鞍
川崎記念×2、帝王賞、南部杯×3、JBCクラシック、チャンピオンズC×2、東京大賞典×4
・主な馬
オメガパフューム(5勝)、チュウワウィザード(4勝)、
ルヴァンスレーヴ(2勝)、アルクトス(2勝)

 ルヴァン、オメガ、チュウワという世代を代表する馬が3頭いた世代です。オメガパフュームはダートの東京大賞典を4連覇し、4連覇は国際ダートGⅠでは世界初の記録でした。そのオメガに大井2000で勝利したルヴァンスレーヴの早期引退が惜しい世代です。

4位(17勝)

20世代(24年4月時点)
・勝率 (44.7%)
・勝ち鞍
サウジC、ドバイWC、川崎記念×2、フェブラリーS×2、かしわ記念×2、帝王賞×3、南部杯、JBCクラシック、チャンピオンズC×2、東京大賞典×2
・主な馬
ウシュバテソーロ(4勝)、カフェファラオ(3勝)、
テーオーケインズ(3勝)、メイショウハリオ(3勝)など

 ダート常勝世代。とにかく層が厚い世代で、マイル付近が特に強いです。王者が交代しても、この世代から別の王者がでるといった具合に勝ち続けています。サウジCドバイWCを両方勝利しているというのもストロングポイントです。1位の世代に追いつくことができるのでしょうか?

1位タイ(19勝)

05世代
・勝率 (52.8%)
・勝ち鞍
川崎記念×4、フェブラリーS×3、かしわ記念、帝王賞×2、JBCスプリント、JBCクラシック×3、チャンピオンズC×3、東京大賞典×2
・主な馬
ヴァーミリアン(9勝)、カネヒキリ(5勝)、ボンネビルレコード(2勝)など

 カネヒキリとヴァーミリアンという2頭の現役最強クラスの馬がいた世代で、しかも微妙に活躍時期がずれていて、そこまで対戦回数が多くないこともあり、勝ち星を食い合っていないので互いに勝ちまくっています。中距離では連覇、3連覇が当たり前という圧倒的な強さを誇っています。

1位タイ(19勝)

08世代
・勝率 (52.8%)
・勝ち鞍
川崎記念、フェブラリーS×2、かしわ記念×3、帝王賞、南部杯×4、JBCスプリント2、JBCクラシック×2、チャンピオンズC、東京大賞典×3
・主な馬
エスポワールシチー(9勝)、スマートファルコン(6勝)、
サクセスブロッケン(3勝)など

 芝は古馬わずかGⅠ3勝でしたが、ダートでは当時の日本のGⅠタイトルを完全制覇した希望の世代です。マイル付近で圧倒的な実績を持つエスポワールシチーと地方の競馬場を回り続けて、GⅠ6勝したスマートファルコンがいます。誘導馬も務めたサクセスブロッケンもこの世代です。

1位タイ(19勝)

13世代
・勝率 (48.7%)
・勝ち鞍
フェブラリーS×2、かしわ記念×3、帝王賞、南部杯×4、JBCスプリント×2、JBCクラシック×4、チャンピオンズC、東京大賞典×2
・主な馬
コパノリッキー(11勝)、サウンドトゥルー(3勝)、ベストウォーリア(2勝)など

 日本競馬史上最多、ダートGⅠ11勝のコパノリッキーがいる世代で、リッキーはフェブラリーS、かしわ記念、南部杯、JBCクラシックの4つのGⅠで連覇を達成しています。他に超晩成馬のサウンドトゥルーや短距離界の怪物ダノンレジェンドも同世代です。

まとめ

 まさか1位が3世代もいるとは驚きでした。ダートは芝と比較すると、現役が長い馬が多いのでその分、一頭の馬の影響力が大きいと感じました。
 現在4位の20世代は非常にいいペースでGⅠを勝っているので1位の記録を塗り替えるのも夢ではないかもしれません。

 以上、世代別ダートG1勝利数ランキングでした。


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