自宅の水漏れと限界集落のお墓参りのお話

水漏れの発生とその原因

水道の検診の方から、水漏れしているみたいですよ、と言われた。その数日後、お風呂のお湯が出なくなった。いや、出るのだが熱湯しか出ない。温度を下げるとチョロチョロ、短髪の僕でもシャンプーを流すのに5分はかかるであろう水量でしか出てこない。結果、暑いお湯を風呂に貯め、水で薄め浸かり、浴槽のお湯で身体を洗い、洗面所で髪を流す。そんな毎日だ。

当然水道屋さんに見てもらった。
ボイラーから出るお湯の配管のピンホールとの事だ。

孔食(ピンホール)とは

昔はお湯の配管に銅管を使っていた。それが長年使用することによって、腐食し、小さな穴が開く事だ。対応としては、配管をピンホールに耐えられる部材に交換するしかない。(現在の住宅では架橋ポリなんかが一般的なので大丈夫)

今後の対応策

普通は床下に空間が有り、そこに水道管が張り巡らされている。水道屋さんに床下に潜ってもらい、配管を交換すれば大丈夫。簡単だ(水道屋さんは大変)。

だが、我が家の場合、床暖房が入っているのだ。床下全面にコンクリートを敷き、フローリングを直張り。そのコンクリートの中に床暖の配管と、今回の水道管(給湯配管)が併存している。

フローリングを全部はぎ、コンクリートを全て壊して、給湯配管を全てやり変え、暖房配管をやり変え、コンクリート、フローリングとやり換える。そんなのは不可能だ。いや、技術的に可能なのだが、現実的ではない。

では、どうするか?
室内、天井を露出で配管させるしか無い。飲食店みたいだ。笑
壁に穴を開け、壁際に配管を添わせ、天井に点検口を作り、天井を回して配管位置に落とす。場所によっては、収納の扉を加工しなければならない、、、コンクリートやり変えよりはましだが、かなりの難工事だ。見た目も最悪だ。

とりあえずは、大工、水道、内装、冬を前に忙しい彼らの調整がつくまで、アジアの田舎のホテルよりもチョロチョロとしたシャワーと暮らしていくしかない。

中古で買った家で仕方無いのだが、こんなメンテナンスの出来ない工法は、今現在されてない事を願うばかりだ。

話は変わって墓参りの賑わい

僕の父方の実家は限界集落にある。
漁業以外にこれといった産業の無い小さな場所だ。今年のお盆、久しぶりに墓参りに行った。

海外に嫁いでいた従姉弟が久しぶりに帰国していたのに合わせて。

彼女はこの村の出身だ。
お墓参りに行くと、いつもより人が多い。どうやら、コロナが収まって、今まで来れなかったお墓参りのタイミングが、みんな今年になったようだ。

小さな村なのでみんなが知り合い、さながらプチ同窓会の様な状況だった。この村にこんなに人かいたのはいつ以来だろう、そう思った。

お盆の期間、沿道には車が多く泊まっていた。各家庭、帰省のお客さんが来ていたのだろう。

お墓へと続く道の老朽化

とは言うものの、お墓はどんどん減って来ている。昨今よく聴く「墓じまい」だろう。
訪れる人が少なければ荒れていくだけで、そこまでの山道は階段が崩れかけている。この辺りのお年寄りは登るのも危険だろう。だが、誰も直せはしない。

お墓どころか、道路、水道、電気、、、ライフラインの維持には費用がかかる。住み手が居なくなった家はそのまま朽ちていくだけ。土地や建物を売りたくても誰も買ってはくれない。世の中が全てEVになっても電気ステーションなんて出来るはずもなく、運送業の緊迫した中で、いつまでここに配達に来てくれるのかも不明だ。

昨今の水道管破裂

昨今、道路で水道管が破裂する事故が全国で多発している。基本は我が家と同じだ。経年変化と老朽化。

我が家はまだ住み続けなければならないから、自腹で治すしかない。都市も多くの人が使うインフラなので税金で治すしかない。さて、父方の実家の様な限界集落ではどうするべきなんだろうか?給水車を活用している地域もある(これから伸びる事業かもしれない)。

ただ、問題は水道管だけではない。道路、橋、トンネル交通網が止まると現代の人は行けては行けない。完全に朽ちるまで税金をかけて守り続けるのか、閉じるのか。

この話にオチはない。どうすれば良いのかもわからない。ただ、冷静と情の間で、どこかにラインを引かねばならない時期が、そろそろやってくる。

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