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インナーバルコニーを考える

インナーバルコニーは、コロナが蔓延した期間が比較的長引き、現在の家の中により屋外的な空間が欲しいというニーズから生まれたものといえるかもしれません。とくに都市などの敷地面積も狭く、ウッドデッキや庭を設けられない住まいなどにおいて人気が出たとも考えられます。

しかし、普通の庇(ひさし)のついたマンションのバルコニーの広さではインナーバルコニーの意味はなくなってしまいます。建物の内側に設けられた、屋根つきの広い空間で、洗濯物を干すだけではなく、くつろげるアクティビティを可能にするリビングのような空間としての魅力があります。

しかし、問題点としては十分な広さを確保しなければ、普通のバルコニーと何ら変わらず、十分にその目的にかなわないものになってしまいます。寝室や収納、そしてリビングのスぺースを削ってまで確保する必要性があるか十分に考える必要があります。

洗濯物を乾かすには、インナーバルコニーは日当たりも悪く、はみ出すように干さないとならなくなり、洗濯物も外から見え外観もよくありません。ある意味では十分な建築ペースを確保できる余裕がある場合のみ設置を考えた方がいいかもしれません。


株式会社MISAWA 代表取締役社長 三澤邦浩


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