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『帯状疱疹』体験記

今回、まさかの「帯状疱疹」にかかりました。
始めは謎の痛みからだったのですが、その痛みの時間が長かったため、帯状疱疹だと判明するまでにかなり時間がかかりました。
痛みから発症、そして治癒へとまとめてみましたので、こういう例もあるのだという参考にしていただければ幸いです。


【症状の経過】

私の帯状疱疹は『右足,、特に太もも』に出ました

発症初日 
    右太ももの後ろ側の痛みから始まりました。痛みは太ももの内部
    
で、筋肉痛に近い痛みぐらいでした。
    (まだ、帯状疱疹だとは思っていません)

発症~1週間 
    痛む場所が、
    右太もも後ろ→右ふくらはぎ後ろ→右お尻→右踵→右太もも表面
    と次々に変わり、次第に右足に力が入りにくくなりました。
    (まだ、帯状疱疹だとは思っていません)
    
    どんな痛みかと言いますと、
    右太もも後ろ:常にジンジンとして、身体の内部で暴れるものを
           思わず手で押さえつけたい、そんな痛み
    右ふくらはぎ後ろ:筋肉痛2日目ぐらい
    右お尻   :腰痛のズズズ~んに似た痛み
    右踵    :踵の表面から何かを発射しているようなピリピリ
           チクチクしたと思ったら、その痛みが足を通り脳
           天まで悪寒が走って身震いしてしまうような痛み。

発症1週間後
    余りにも痛いので、まずは整体院へ行きました。
    施術後は痛みがかなり軽減したので「ほっ」としていました。
    (まだ、帯状疱疹だとは思っていません)

発症1週間~2週間
    整体院に行った後かなり良くなっていたのですが、
    日が経つにつれ、痛みが少しずつ増してきました。
    どんな痛みだったかというと、
    日焼け跡に皮膚の表面がヒリヒリするような痛み
    ある時には、全身に悪寒が走るようなズズズ~ンという痛み
    さらに、太ももからふくらはぎの筋が突っ張ったようなピーンと
    する痛み
    などなど、次第に足全体が痛み出すようになってきました。
    (まだ、帯状疱疹だとは思っていません)

発症19日目
    右太もも後ろに虫刺されのような痒みを伴う発疹が1つ出ました。
  (まだ、帯状疱疹だとは思わず、季節外れの虫刺されと思っています)

発症20日目
    右太もも後ろの別の場所に複数のかゆみを伴う発疹が出ました。
    (まだ、帯状疱疹だとは思わず、虫刺されと思っています)

発症21日目
  右太もも後ろに縦8㎝、横4㎝ぐらいの範囲で発疹がいくつも出ました。
  さすがにこれはおかしいと思い、ネット検索したところ、「帯状疱疹」
  ではないかと疑いはじめましたので、
  早速、皮膚科を受診しました。

【皮膚科を受診 初回】

皮膚科の先生の話
 「帯状疱疹は左右のどちらか一方に、ピリピリやズキズキなどの痛みを発症し、その後に赤い斑点と小さな水ぶくれが出てきます。この赤い斑点は神経に沿って出てくるので、あなたの場合は腰から足にかけての神経に沿って出てきているので、『帯状疱疹の疑い』です。まだ発症3日目なので、今のうちに薬を飲むことで、帯状になるまでの症状にはならず、症状の進行を抑えることができ、回復へと向かわせることができますので、薬を飲んで様子をみましょう。」ということでした。

 ここで、注意すべきこととして、
1.今回処方する『アメナリーフ』は副作用として肝機能値や腎機能値に
  影響を及ぼすことがあるので、一度血液検査をして数値を見ておきま
  しょう

2.『アメナリーフ』は薬価が高いので、身体に合わなければ続けて服用
  することができなくなり、その分は無駄になってしまうので、まずは
  2~3日分を処方しますね。2~3日飲んで、その後にもう一度様子を
  診せてもらいたいので受診してください

3.水ぶくれが出てきたら、その水ぶくれに含まれる液体は治癒するのに
  必要なものなので、できるだけつぶさず、自然と身体に吸収されるよ
  うにしてもらったほうが良いので、水ぶくれができたら『ワセリン』
  を塗ってガーゼで保護しておいてください

とのことでした。

 先生の診察が終わった後、看護師さんから「帯状疱疹」について資料を見ながら詳しい説明を受け、その後に血液を採取していただき、一連の診察は終わりました。

 


《初回に処方されたお薬 2種類》

アメナリーフ(毎夕食後2錠 3日分)

アメナリーフの効能
・帯状疱疹
・単発性の単純疱疹

アメナリーフ副作用
・下痢、吐き気、胃炎、発疹、紅斑
・肝機能値異常、腎機能・尿細管検査値異常




ワセリン



《ちなみに私の症状》

右太もも
右太もも拡大写真


【皮膚科を受診 2回目】

初めての受診から2日後、再び皮膚科を受診しました。

 皮膚科の先生の話
 「2日前と広がりは変わっていませんね。ただ、水ぶくれができていたり、一部はかさぶたもできているので『帯状疱疹』と思われます。
 血液検査の結果、問題はありませんでした。このままアメナリーフを飲んでいきましょう。
 ちなみに、アメナリーフ(前回処方された薬)は7日飲み切りなので、あと4日分出しておきます。次は薬を飲み切ったぐらいで受診してください」
 とのことでした。

 また、腰からふくらはぎにかけての痛みがあったので、メコバラミン500(ビタミン12らしい)も処方されました。



《2回目に処方されたお薬  2種類》

アメナリーフ(夕食後2錠 4日分)


メコバラミン500(1日3回毎食後 7日分)

メコバラミン500の効能
・末梢神経の修復
・痛みの改善

メコバラミン500の副作用
・食欲不振、吐き気・嘔吐、下痢、発疹


【ところが😨】

アメナリーフを飲み始めて2日後の午後(2回目の受診を終えた数時間後)、若干の腹痛が・・・
その次の日の午後には下痢を伴う強烈な腹痛と吐き気に襲われ、1時間近くトイレに籠ることに・・・
結局、上からも下からもすべて出てしまいました。

「これは副作用か?」と思い、早速皮膚科に連絡したところ、再度受診してくださいとのことでイレギュラーな受診をしました。

先生のお話によると、
「まれに下痢になることはあるけれども、確率としてはかなり低い。が、実際に下痢になっているので、アメナリーフは飲むのをやめて、ファムビルを処方するので飲んでみてください。また不調が現れたらすぐに受診してください」
とのことでした。


アメナリーフからファムビルへ変更

ファムビル錠250mg(1回2錠毎食後)

ファムビルの効能
・帯状疱疹
・単純疱疹

ファムビルの副作用
・頭痛、傾眠、めまい、黄疸、下痢、吐き気、腹部不快感、腹痛、口渇、嘔吐、口唇乾燥、便秘、発疹、動悸、倦怠感、発熱



【また副反応?!😨】

イレギュラーな受診をして、お薬を変えてもらったのですが、
新たに処方された「ファムビル」を2回服用した後、
今度は右手親指の付け根部分の膨らんだところ(母指球)部分に強い痛みが出てきて、指で物が掴み辛い状態になりました。これといって指に負担がかかるようなことは全くしていないにも関わらずです。

帯状疱疹の薬は7日飲み切りなので、本来ならば続けなければいけないのですが、次の時間帯に服用しなければいけない薬を飲まずに過ごしました。
そうすると、指の痛みが嘘のように治まりました。

===ここからは全くもって参考になりませのでご了承ください。===

今回の母指球の痛みは、ファムビルの副反応の項目に入っていないのですが、帯状疱疹になるときには身体の抵抗力や免疫力がかなり落ちている状態なので、身体の各部が薬にも異常に反応したのではないかと考えました。
そこで、これは絶対にいけないことなのですが、太ももにできた帯状疱疹の方は初回に皮膚科を受診してから全く増えておらず、どちらかと言えば治りつつあるように見えたので、自己判断でお薬(ファムビル)を飲まないことにしました。

【皮膚科を受診 4回目(初回受診から9日後)】

初回受診時はまだ増える段階と診断されましたが、その後は増えず、また痒みもなく、見た目には症状が治まりつつあるようでした。
初回受診から9日後、皮膚科を受診しました。
先生の診断によりますと、
「ほぼすべてかさぶたになっていて、痒みや痛みが無いようであれば、あとは日にちを追うごとに赤味も消えてくると思います。一旦はここで治療を終えましょう。ただ、1か月後ぐらいに神経痛による痛みが出てくる場合があるので、その時はまた受診してください。症状に合わせた薬を処方しますね」
ということでした。


《最後の受診の時の私の症状》

右太もも
右太もも拡大写真


【帯状疱疹を経験して】


ほぼ1か月前から始まった謎の右足だけの痛み。
発疹が出るまでの間、私の場合はかなり長い時間(3週間程度)要しましたが、あまりひどい帯状疱疹にもならずに収束に向かっていきました。

今回の体験については、多くの方が発症されている中のほんの一例に過ぎません。人により症状は様々だと思いますが、なにかお役に立てれば幸いです。ありがとうございました。




【帯状疱疹 こんな病気】

1.帯状疱疹発症のしくみ

帯状疱疹(皮膚科でもらったペーパー)

帯状疱疹の原因は水ぼうそうと同じウイルスです。
体の中に潜伏していたウイルスが疲れ、免疫力の低下など何らかのはずみで再活性化して、神経節から神経線維内を進みます。神経を傷つけるので痛みを伴います。神経線維からあふれ出たウイルスは皮膚に小水疱、発赤を起こします。一生に一度の治りやすい病気ですが、お年寄りでは神経痛が残ることがあります。



以下は、マルホ株式会社様作成の「帯状疱疹こんな病気」のパンフレットの一部を掲載させていただいています。詳しくはホームページを参考になさってください。


2.帯状疱疹の特徴


身体のどちらか一方に、ピリピリとさすような痛みと、これに続いて赤い斑点と小さな水ぶくれが帯状に現れる病気です。この症状に由来して「帯状疱疹」という病名がつけられました。
帯状疱疹は身体の中に潜んでいたヘルペスウィルスの一種、水痘・帯状疱疹ウイルスによって起こります。水ぼうそうにかかったことのある人なら、だれでも帯状疱疹になる可能性があります。

マルホ株式会社
水ぼうそうと帯状疱疹の関係   出典元:マルホ株式会社

3.発症年齢


発症年齢  出典元:マルホ株式会社

60歳代を中心に50歳代~70歳代に多く見られる病気ですが、過労やストレスが引き金となり若い人に発症することも珍しくありません。
通常は生涯に1度しか発症せず、免疫が低下している人を除くと再発することは稀です。

マルホ株式会社

4.主な発症部位


主な発症部位  出典元:マルホ株式会社

一般に、身体の左右どちらか一方の神経に沿って帯状であらわれるのが特徴です。
胸から背中にかけて最も多くみられ、全体の半数以上が上半身に発症します。また、顔面、特に眼の周囲も発症しやすい部位です。

マルホ株式会社

5.皮膚症状の経過

皮膚症状の経過  出典元:マルホ株式会社

赤い斑点のあらわれる数日~1週間ほど前から、皮膚の違和感やピリピリ感などの神経痛を伴うことがあります
    ⇓
その後、強い痛みを伴い、身体の片側の神経に沿って帯状にやや盛り上がった赤い斑点があらわれます。軽度の発熱やリンパ節の腫れなどが見られることもあります
    ⇓
続いて赤い斑点上に水ぶくれがあらわれます。水ぶくれは破れてただれた状態となり、かさぶたへと変わります
    ⇓
皮膚症状が治った後も、後遺症として帯状疱疹後神経痛が残ることがあります

マルホ株式会社

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