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1. 建設業経理士とはどんな試験か

建設業経理士試験とは
建設業経理士試験は、建設業の経理に関する知識や処理能力を向上させるための資格試験です。建設業法施行規則に基づく「登録経理試験」として1級・2級が実施され、3級・4級は一般財団法人建設業振興基金が独自に行っています。1級と2級の合格者は、経営事項審査において一定期間「公認会計士等の数」として評価されます。試験は年に2回行われ、1級は科目合格制です。

試験内容とレベル
1級:原価計算、財務諸表、財務分析を学び、建設業の財務諸表作成や経営分析ができることが求められます。
2級:実務に必要な建設業の簿記と原価計算の基礎知識を持ち、決算業務が行えるレベルです。
3級:簿記の基本原理や初歩的な原価計算を理解し、初歩的な決算業務ができることが期待されます。
4級:簿記の仕組みや基本を理解し、初歩的な建設業簿記に対応できるレベルです。

受験資格
誰でも受験可能で、同日に1級の複数科目を受験することができますが、1級と他の級を同時に受験することはできません。

出題範囲
商法や会社法、建設業法などの関連法令および会計基準に基づき、出題範囲が設定されています。試験問題はこれらを中心に出題されます。

1級科目合格の有効期限
1級建設業経理士の各科目合格は、合格通知書の交付日から5年間有効です。この期間内に残りの科目に合格すれば「1級建設業経理士」として合格証明書が交付されます。ただし、5年以内に全科目合格できなかった場合、期限が切れた科目は無効となり、再度受験が必要になります。
3科目同時、2科目同時、1科目ずつ、自分に合った受験スタイルを選ぶことが大切です。2科目同時、1科目ずつの場合は、どの科目からチャレンジしていくかも大切です。

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