小泉 (大畑)夏子

パティシエ志望から心機一転、フランスの美食、飲食史の研究へ。 昨年、早稲田文学学術院、…

小泉 (大畑)夏子

パティシエ志望から心機一転、フランスの美食、飲食史の研究へ。 昨年、早稲田文学学術院、西洋史コース博士課程を万期退学。 子供を産んで、しばらくは博論が書けそうにないので、noteで少しずつ、研究成果をまとめて公表していこうと考えています。

最近の記事

次の記事を執筆中だが、フランスの同業組合(ギルド)の話は、自分の本筋の研究内容とリンクしているので、加筆修正が多く、なかなかアップできない。 とりあえず、パティシエに関係ない部分だけでまとめよかと、予定を修正中。

    • フランスにおけるパティシエの歴史②菓子書が生まれるまでの歴史、なぜ執筆者に菓子の専門家がいないのか?

      現代社会において、パティシエと言えば、パティスリー(ケーキ屋)を営んでいる職人、というイメージではないだろうか? もちろんレストランに勤めるパティシエもいる。 ミシュランガイドに載るような、有名フレンチ、イタリアン、 あるいは、有名なホテルなどでは、 シェフ部門とは別に専門のパティシエを雇うことが多い。 しかし少し規模の小さな店の場合、 たいてい料理の担当者が、 仕込みの時間にデザートを仕込む。 そして料理人は、ランチタイムやディナータイムは、 料理に専念し、デザートの

      • フランスにおけるパティシエの歴史①、料理人との格差

        はじめに 妊娠、出産、育児に専念し、7年近く研究から遠ざかっていた。 博論を書くにあたっては、先ず自分の研究を思い出すところから始めなくてはならない、というレベルだ。 私の研究の主体は、『食通年鑑』『美食年鑑』と言われる、ミシュランガイドブックの原型になった、飲食店の評価書の分析を中心とした、19世紀初頭のパリの飲食店発展史なのだが、この内容への言及はなかなか骨が折れる。 自分の専門の研究に対しては、発言にかなりの責任が付随するため、「ちょっと思い出した内容を書いてみた

        • 研究テーマを決めるにあたって①~18世紀末パリにおける飲食業史、私がパティシエをあきらめるまで

          大学院の博士課程まで進むと、 まずは、博論に向けてのテーマ決めを行うことになる。 研究テーマは博論を提出するまでは続くわけだから、 少なくとも5年間くらいは、一つのものを持続するわけだ。 たいていの学生は、学部、大学院修士課程と続けてきた研究の土台の上に、 城を築くような形で、研究を進める。 研究テーマを5年間維持するどころか、 大枠の部分(研究する地域や、年代など)は10年近く連続しているということもざらだろう。 しかし私の場合は、この慣例から大きく離れていた。 何

        次の記事を執筆中だが、フランスの同業組合(ギルド)の話は、自分の本筋の研究内容とリンクしているので、加筆修正が多く、なかなかアップできない。 とりあえず、パティシエに関係ない部分だけでまとめよかと、予定を修正中。

        • フランスにおけるパティシエの歴史②菓子書が生まれるまでの歴史、なぜ執筆者に菓子の専門家がいないのか?

        • フランスにおけるパティシエの歴史①、料理人との格差

        • 研究テーマを決めるにあたって①~18世紀末パリにおける飲食業史、私がパティシエをあきらめるまで

          【自己紹介】

          noteで記事を書くにあたって、 記事の信頼度を増すために、 自分の経歴について紹介したいと思います。 簡単な経歴 早稲田大学政治経済学部卒業。 辻調理師学校、製菓過程卒業。 フランスへ修行へ→ドクターストップ→帰国 静岡大学人文学部、言語文化学科、修士課程修了。 早稲田大学文学学術院、西洋史コース、博士課程、単位取得満期退学。 親との約束で、早稲田大学に進学。 その後、夢だったパティシエを目指し、専門学校へ進む。 専門学校を卒業後、修行でフランスにわたるも、 ドクター

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