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【NPB】WARで振り返る2010年ドラフト会議(まとめ)


2010年ドラフト概観

通算WAR10傑

斎藤佑樹をはじめとする大卒投手が注目されたドラフトだったが、通算WARに関しては野手が上位を独占することとなった。
WAR75と圧倒的1位の柳田悠岐を筆頭にソフトバンクからは、千賀滉大甲斐拓也の3名がランクイン。

球団別獲得WARランキング

ソフトバンクが圧倒的1位。球界最高のスラッガーと、育成から3名のレギュラークラスを輩出しており、当然の結果ともいえるが、間違いなくこの年のドラフトの勝者だった。
西武は大石が、大コケしたものの、秋山、牧田が投打の主力として活躍。ヤクルトは山田哲人一人で稼いだ。

出身母体割合

昨年に比べ大卒・社会人が微減し高卒と独立が微増したくらいで全体の割合としては例年とそれほど変わらず。

出身母体別獲得WAR

出身母体別獲得WARでは、大卒が195.6で約半数を占め、昨年までの不作から脱却。昨年5割越えの社会人は11.2%と大幅に減少した。

まとめ

ハンカチ王子こと斎藤佑樹が、注目を浴びたドラフトだったが、斎藤をはじめとする早大三羽烏(斎藤・大石・福井)は、いずれも大成せず。結果としては柳田悠岐、山田哲人といった球界を代表する野手を輩出したドラフトとなった。
2008年の田澤・2009年の菊池と、続けて注目株がMLB挑戦を公言していたが、今ドラフトでは澤村拓一が、「巨人以外ならMLB行き」と報道されていた。澤村本人の発言ではないため、真偽は定かではないが、前年までの流れを利用し希望球団以外の指名を事実上抑止する行為として、バッシングを受けた。
柳田秋山、大野といった、マイナーな大学リーグ出身者の多くが後に球界を代表する選手へと成長。また、ソフトバンクの育成三羽烏が、いずれも日本代表選手になったように、ドラフト前の評価がいかに当てにならないかを示したドラフトとなった。

お読みいただきありがとうございました。


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