新古今和歌集 自訳

「重ねても涼しかりけり夏衣
うすき袂に宿る月影」
摂政太政大臣

この歌の解釈(夏の衣を重ねる)と
想う方もいる様です。
違います!いくら平安時代後期でも、重ね着は暑い筈。

重なるのは、月の光と薄い衣です。果して何色を、お召しだったのでしょうか?

濃い色・薄い色、どちらに月光がさしたら涼しく感じるか。現代人とは感覚が、違うかもしれません。

これも恋の思い出を重ね、袂には
誰の面影が浮かぶのか?とは…
毎度お馴染み、強引な解釈です。
歌にリズム感が有り、口ずさみ易い名歌です。