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イクサラン:失われし洞窟の評価の反省(多色以降と統率者)

※この日記は主にモダン・レガシーの環境を想定しています 
過去にした評価: 

白~緑の評価の反省はこちら

※以下の記事のデッキ一覧と関係ないカードの「誤算」判定はしません
参考:今後使う予定のデッキの一覧について書いた記事

多色 
もがく出現 後半の誤算その1
初見では「墓地にパーマネントカードが溜まってきたときのことを考える
なら、緑を含むモダンのリアニメイト系デッキには1~2枚採用しても
良さそう」だと評価しました。
しかし、マナ総量の大きい偉大なる統一者、アトラクサや残虐の執政官と
釣り上げるために、墓地にパーマネントカードを7or8枚溜めるのはなかなか難しかったためか、モダン・レガシー共に採用実績はありませんでした。
(モダンで残虐の執政官を釣り上げるにしても、無名の墓からの頑強で
釣り上げる方が容易にできるのが厳しかったか)

アマリア・べナヴィデス・アギーレ パイオニアではアマリア・野茂み
歩き・アマリアの能力の誘発源になるライフ回復能力持ちクリーチャーor
野茂み歩きの能力の誘発源になる探検能力持ちクリーチャーを用意して
アマリアに探検させ続けた後、パワー20になったアマリアが召喚酔いして
なければそのまま殴って勝つことができるコンボを搭載した「アブザン
探検」デッキが、全体の8.65%ほどを占めるほど大暴れしていました。
しかし、キーパーツとなるアマリアが召喚酔いの影響を受ける上に、
コンボのために最低3枚はカードが必要なためか、モダンでの採用レシピ数は1桁で、レガシーでの採用実績はありませんでした。

勇敢な旅人、ケラン 後半の大誤算その1
初見では2マナ2/3というなかなかのサイズに加え、攻撃するたびにライブ
ラリートップがマナ総量3以下のクリーチャーなら手札に加えられる能力
まで有するのを見て、人間デッキやデスタクのようなマナ総量が3以下の
クリーチャーが多く入るデッキには2枚ほど採用して良さそうだと思って
いました。
しかし、モダンの人間デッキの2マナ域は攻撃しなくても効果を発揮する
サリア・サリアの副官・不確定な船乗り・銅纏いの先兵が、デスタクの
2マナ域にはレオニンの裁き人・サリア・剛毅なるサムワイズ・石鍛冶の
神秘家といったクリーチャー達が存在する激戦区だったためか、
上記の2デッキへの採用実績は全くといっていいほどありませんでした。
しかし、伝説のクリーチャーがある点が注目されたためか、全体の0.18%
ほど存在するレベル(使用者数は1桁)のレジェンズデッキの半分ほどの
レシピに4枚積まれていたのは確認できました。
一方のレガシーでは、採用実績が全くといっていいほどありませんでした。

古のもの 初見では2マナ8/8というマナレシオには魅力を感じていたものの、この時点から気にしていた「落魄8のせいで墓地に8枚以上のパーマネントカードが落ちていなければただの置物にしかならず、墓地のカードを消すタイプの墓地対策に弱すぎる」点が無視できない欠点と見られたためか、
モダン・レガシー共に採用実績はありませんでした。
(攻撃できるようになったとしても、トランプル・飛行・威迫・被覆・呪禁といった回避能力や除去耐性がないので、チャンプブロックや致命的な
一押し・孤独・剣鍬&流刑あたりであっさりと対処されてしまうのが
厳しかったか)

忘れられた者たちの嘆き 初見では落魄8を達成してなければ、土地以外のバウンス・相手が選べるタイプの1枚ハンデス・巧みの軍略の中から1つだけ選んで使える2マナの「ソーサリー」だという点を見て「モダン・レガシーレベルのカードではなさそうだ」と思っていました。
実際には、モダンでは続唱要因が血編み髪の匪賊だけのタイプの死せる生(死せる生全体の1.3%ほど)に4枚積まれるなどした程度に留まりました。
一方のレガシーでは、カルロフ邸殺人事件の発売前はディミーアマーク
タイドの28%ほどのレシピに1~3枚採用されたり、続唱要因が血編み髪の
匪賊だけの
タイプの死せる生(レガシーではこちらが主流。全体の0.21%
ほど)の76%ほどのレシピに4枚積まれるなどしたものの、全体的に見れば細々と使われていた感じでした。
しかし、カルロフ邸殺人事件が出てからは、爆発的に数を増やした
青黒リアニメイトの23%ほどのレシピに1~2枚採用されるなどしていたのが確認できました。
(2マナのソーサリーではあるものの、落魄8を達成してなくても厄介な
パーマネントをバウンスするか濾過を行うか選べるうえに、青黒なので
Willや悲嘆のピッチコストとしても使える点が評価されたのでしょう)
モダンでの全体的な採用率は0.1%ほどと低かった一方、
レガシーでの全体的な採用率は2.61%ほどと高かったです。
(青黒リアニメイトの23%ほどのレシピに採用されたのが、カルロフ邸
殺人事件発売だったので「後半の大誤算」判定はしませんでした)

溶鉄の崩壊 初見では落魄なしでも戦慄掘りとしては使える点を見て、
戦慄掘りが入るデッキには入れ替わる形で採用されることになると
評価しました。
実際には戦慄堀りで狙える対象に加え、虚空の杯・デスタクやマーフォークなどに入る霊気の薬瓶・アミュレットタイタンに入る精力の護符・
ハンマータイムに入る巨像の鎚&シガルダの助け・土地単に入る
踏査&モックス・ダイアモンドあたりも狙える点がモダン・レガシー共に
とても高く評価されたようです。
そのためか、モダンでは黒赤想起の86.8%ほど、ジャンドの41.3%ほど、
アスモフードの1/3ほど、不屈の独創力デッキの6%ほどのレシピに1~2枚
採用されるなどしていたのが確認できました。
(アスモフードのレシピに限り、これを3枚採用したものもそれなりに
見かけました)
一方のレガシーでは、グリクシスDelverの84.9%ほどのレシピに2枚ほど、ANTの47.4%ほどのレシピに燃え立つ願いからのサーチ先も兼ねてサイドに
1~3枚、黒赤リアニメイトの24.1%ほどのレシピに1~3枚採用されるなど
していたのが確認できました。
(モダンでの全体的な採用率は10.5%ほど、レガシーでの全体的な採用率は8.16%ほどと、モダン・レガシー共に極めて高かったです)

アーティファクト 
千年暦 初見では1ターン目に出すことができれば、順調に土地を並べつつ起動型能力で倍にしつづけるだけで9ターン目には勝てる点にだけは注目
していました。
しかし、その動きが現在のモダン・レガシー環境では悠長にもほどがある
上に、自身が被覆などの除去耐性を持っていないためか、モダン・レガシー共に採用実績はありませんでした。

土地 
不安定な断層 初見ではモダンにすら「相手に基本土地を与えてしまうものの、自身の生け贄のみで土地破壊できる上に基本土地も狙える」幽霊街や「土地破壊するのに自身の生け贄&タップと2マナが必要なものの、自分も基本土地をサーチできる」廃墟の地&解体爆破場が存在するので、
全く評価してませんでした。
しかし、土地破壊のコストが自身の生け贄&タップ+1マナと軽めな上に、
宝物トークンを得られるというこのカード特有の利点が一部で評価された
ようです。
そのためか、モダンのデスタクの68%ほどのレシピに幽霊街と共に4枚
積まれるなどしていたのが確認できました。
(モダンでの全体的な採用率は、0.39%ほどでした)
不毛の大地が使えるレガシーでは、さすがに採用実績はありませんでした。

不穏な投錨地 後半の誤算その2
初見ではクリーチャー化のコストが3と軽めな上に、飛行によって攻撃を
通しやすい点を見て、モダンの青白系コントロールに1枚差しされる可能性はありそうだと評価しました。
しかし、稲妻や致命的な一押しであっさりと除去されてしまうためか、
忍び寄るタール坑ですら全体的な採用率が0.15%を割るモダンでの採用実績は全くといっていいほどなく、レガシーでの採用実績はありませんでした。

不穏な火道 後半の誤算その3
初見では赤黒の組み合わせでタップインというのがけっこう気になっていたものの、クリーチャー化のコストが3と軽めな上に、威迫によって比較的
攻撃を通しやすい点を見て、モダンのジャンドのような中速以下の赤黒を
含むデッキに1枚差しされる可能性はありそうだと評価しました。
しかし、不穏な投錨地と同じ理由でモダン・レガシーで活躍するのは
難しかったためか、どちらの環境でも採用実績はありませんでした。

捧げ物の穴 後半の大誤算その2
初見ではボジューカの沼と違い墓地の全てのカードを追放できない点を気にしていたものの、リアニメイトデッキ相手なら3枚追放できれば十分だと
思っていた上に、追放したカード次第では黒以外の色マナの供給を安定
させられる点で差別化を図れると思っていました。
なので、輪作やエルフの開墾者からのサーチ先として1枚差しされるだけのスペックはあると評価していました。
しかし、墓地のカードを3枚しか追放できない点がDelver系デッキ・土地単・ANT相手にはパワー不足だと判断されたためか、実際にはレガシーの
土地単の1件のレシピに採用されたに留まりました。

残響する深淵 後半の大誤算その3
初見では既に戦場に存在する土地のコピーになれるヴェズーヴァ&コピーになるのにマナがいるとはいえアンタップインで出る演劇の舞台が存在する上に、墓地に土地が存在しなければただのタップイン無色土地になってしまうのをかなり気にしていたため、全く評価してませんでした。
しかし、Ⅲ能力の解決後に墓地に落ちたウルザの物語や、不毛の大地で破壊されてしまった雲上の座あたりのコピーとして戦場に出せる点がかなり評価されたようです。
そのためか、モダンでは鱗親和の73.8%ほどのレシピに2枚ほど採用される
などしていたのが確認できました。
一方のレガシーでは、土地単の1/7ほどのレシピや、ほとんどのレシピで
エルフの開墾者&輪作が3~4枚採用されている緑ポストの77.7%ほど・
ダークデプスの68.5%ほどのレシピに1枚差しされるなどしていたのが確認
できました。
(モダンでの全体的な採用率は2.27%ほど、レガシーでの全体的な採用率は3.14%ほどと、モダン・レガシー共に中々のものでした)

沈んだ城塞 初見ではタップ状態で戦場に出る上に、選んだ1色のマナ2点が土地である発生源の能力にしか使えない点を見て「モダン・レガシーレベルではないだろう」と思っていました。
しかし、陰謀団の貴重品室・解体爆破場・廃墟の地あたりの起動型能力の
ために必要なマナコストをこれ1枚で賄える点を評価されたためか、
モダンでは黒コンの51.7%ほどのレシピに2~4枚採用されるなどしていた
のが確認できました。
(モダンでの全体的な採用率は2%ほどと、中々のものでした)
一方のレガシーでは、さすがに採用実績はありませんでした。

統率者 

舷側砲の砲撃手 後半最大の誤算
初見では3マナなのに稲妻であっさりと焼かれる上に、速攻・威迫持ちとはいえこのターンに攻撃してなければ使えない誇示能力を見て「これとマナ
総量が多いパーマネントが同時に入るデッキって何かあったっけ?」と
思っていたため、全く評価してませんでした。
しかし、レガシーでは金属モックスと古えの墳墓or裏切り者の都を使えば
1ターン目に戦場に出せる上に、速攻・威迫を持つため攻撃を通しやすく、誇示能力でゴブリンの女看守を投げれば5点・想起で出した激情を投げれば
0マナで7点本体にも飛ばせる点がとても高く評価されたようです。
そのためか、赤単プリズンの90.8%ほどのレシピや、これが出たことに
よって一気にトップメタへとのし上がったゴブリンデッキに基本パーツと
して4枚積まれたほか、イニシアチブストンピィの3割ほどのレシピに2~3枚採用されるなどしていたのが確認できました。
(ゴブリンデッキにおいては、3枚採用に留まったレシピも少数ながら
存在しました)
レガシーでの全体的な採用率は11.9%ほどと、極めて高かったです。

モダン・レガシー共に採用実績がまったくなかった好戦的な槌頭を見出しにつけるほど評価していた一方、全く評価してなかったティシャーナの
潮縛り・深根の巡礼・鍾乳石の追跡者・太陽の執事長、インティ・
残響する深淵・舷側砲の砲撃手あたりが活躍していたのを見て「MTGを
初めた2005年から離れるのを決めた2023年の終わりまで、結局カードを
見る目を養うことはできなかったな…」と思いました。
(実際にデッキを仮組みして回してはいなかったので、仕方ない部分も
ありますが)

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