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エルドレインの森の評価の反省(多色以降と統率者)

※この日記は主にモダン・レガシーの環境を想定しています 
過去にした評価: 

白~緑の評価の反省はこちら

※以下の記事のデッキ一覧と関係ないカードの「誤算」判定はしません 
参考:今後使う予定のデッキの一覧について書いた記事

多色 
似姿の物あさり 後半の誤算その1(採用率的な意味で)
初見ではクロクサ、ウーロ、ファイレクシアン・ドレッドノートあたりとの併用を少し期待してましたが、タフネス1なのでレンと六番やオークの
弓使いにあっさりと対処される点が災いしたためか、モダン・レガシー共に採用実績はほとんどありませんでした。

探索するドルイド 後半最大の誤算
初見では「モダン以下の環境では、無謀なる衝動もクウィリーオンの
ドライアドも使われているのを見たことないし…」と思っていたので、
全く評価してませんでした。
しかし、実際には上記の2枚が1枚の当事者カードになったことで、
獣の探索→探索するドルイドとつなげば息切れに強くなる上に、
ドルイド自身を育てやすくなる点がかなり評価されたようです。
そのためか、モダンではジャンドの61%ほどや果敢デッキの86%ほど、
カウンターモンキーの4%ほどのレシピの多くに4枚(稀に2~3枚)積まれたほか、カルロフ邸殺人事件でギルドパクトの力線が出てから急に数を
増やしたトライバルズーの9%ほどのレシピにも2or4枚採用されるなど
していたのが確認できました。
一方のレガシーでは、モダンでは使えない思案・渦まく知識といった優秀な1マナドロースペルが使えるためか、青赤緑Delverや今ではすっかり
超マイナーデッキとなってしまった
食物連鎖デッキに基本パーツとして
3~4枚積まれたほか、秘密を掘り下げる者が入らないタイプの
青赤緑系クロックパーミッションデッキの多くのレシピにも複数積まれる
などしていたのが確認できました。
(モダンでの全体的な採用率は3.16%ほど、レガシーでの全体的な採用率は7.97%ほどと、モダンでも採用率は十分高かったですが、レガシーでは
豆の木をのぼれと比較対象になるほどの高い採用率を誇っていました)

煮えたぎるバイパー 後半の誤算その2
初見では蒸気洗浄と煮えたぎるバイパーのどちらも微妙だとは思ってましたが、蒸気洗浄→煮えたぎるバイパーとつなげば時間稼ぎをしつつ、相手が
マナ総量3以下の呪文を唱えるたびに1点飛ばせる2マナ2/1を出せる点を
わりと評価していましたが、
・相手だけとはいえ大歓楽の幻霊より与えるダメージが1点小さい
・タフネス1なので、オークの弓使いやレンと六番に処理される
・バウンスできる出来事を持つ当事者カードとして見たら、クリーチャー
部分が3マナとはいえ出来事とクリーチャーの両面がインスタント
タイミングで
唱えられる、厚かましい借り手が既に存在する
(クリーチャー部分が3マナなのは、断片無き工作員や暴力的な突発などの続唱に引っかからないメリットにもなるか)
以上の点がネックになったためか、モダン・レガシー共に採用実績は
ほとんどありませんでした。
(なぜこれをわりと評価した癖に、探索するドルイドを全く評価して
なかったのか、今考えたら理解できないレベルでした)

アーティファクト 
アガサの魂の大釜 後半の大誤算その1(モダンでの活躍的な意味で)
初見では参考動画を見て、なんらかの手段で墓地に落とした
Phyrexian Devourerの能力を歩行バリスタやジンジャーブルートなどに
与えることで1ショットキルすることができる点には注目していました。
しかし、起動型能力を止めるカードや追放するタイプの墓地対策に弱い点、Devourerを墓地に落とす手段・フィニッシャー・これの3枚コンボである
ため揃いにくい点がかなり気になったので、レガシーでTier2以上に行くことはないと評価していました。
その他、レガシーなら納墓などで落としたグリセルの能力を与えられるものの、与える先の確保を考えなければならない点も気にしていた上に、
グリセルをピンポイントでライブラリーから墓地に送る手頃な手段が
存在しないモダンでは活躍する気がしないと思っていましたが、
・最初に挙げた3枚コンボのコンボパーツとして使える
・モダンのヨーグモス医院に入れてスランの医師、ヨーグモスが除去され
墓地に置かれてしまったらこれで追放することで、こちらのクリーチャー
全員がヨーグモスの代わりを務めることができるようになる
・鱗親和に入れてこちらのクリーチャーに+1/+1カウンターを置きつつ
(硬化する鱗があれば置かれる+1/+1カウンターの数がさらに増える)、
墓地の歩行バリスタや電結の荒廃者の能力を与えられる
以上の3点がかなり評価されたようです。
そのためか、モダンでは伝説なのにヨーグモス医院や鱗親和に必須パーツとして3枚ほど積まれたほか、マイナー寄りなヘリオットカンパニーの83%
ほどのレシピにも2~3枚採用されるなどしていたのが確認できました。
(これが出る前と出た後の鱗親和のレシピを比べてみたら、
打ち砕かれた尖塔、オゾリスがこれに置き換わっていたようでした)
一方のレガシーでは、ゴブリンの技師で墓地に落としたDevourerをこれで追放し、歩行バリスタで無限ダメージを狙うコンボを仕込んだマイナーなサルベイジャーコンボの8割ほどのレシピに4枚積まれたほか、なぜかペインターの17%ほどのレシピに1枚差しされるなどしていたのが確認できました。
(レガシーですら全体的な採用率が1.5%ほどとそれなりに高かったですが、モダンでの全体的な採用率は12.2%ほどと、禁止になった豆の木をのぼれ
よりも
高い採用率を誇っていました)

食事を終わらせるもの、ジンジャー卿 初見では相手がプレインズ
ウォーカーをコントロールしていれば2マナ3/1トランプル・呪禁・速攻・
トランプルとして使えるものの、そうでなければモダン以下では力不足だと思っていたため、全く評価してませんでした。
しかし、電結の荒廃者やミシュラのガラクタ&ウルザのガラクタのように、能動的に戦場のアーティファクトを墓地に送る手段が入ったデッキなら
自身のサイズを大きくしやすい点がそれなりに評価されたようです。
そのためか、モダンでは鱗親和の31.7%ほどのレシピに1~2枚採用される
などしていたのが確認できました。
一方のレガシーでは、ミシュラのガラクタやウルザのガラクタが3~4枚
積まれる8-Castの13.8%ほどのレシピに、2枚ほど採用されていたのが
確認できました。
(モダンでの全体的な採用率は1.32%ほど、レガシーでの全体的な採用率は0.46%ほどでした)

土地 
眠らずの小屋 後半の誤算その3(採用率的な意味で)
初見ではクリーチャー化のコストこそ4と重いものの、4/4という中々の
戦闘能力と攻撃するたびにささやかな墓地対策と食物トークン生成を行う
能力を少し評価していたため、モダンのジャンドあたりに1枚差しされうる
1枚だと思っていました。
実際にはタップインかつクリーチャー化のコストが4というのがだいぶ
ネックになったためか、モダンではヨーグモス医院・ジャンド・
アスモフード・黒緑ジャンクやアブザンのごく一部のデッキに1枚差し
されたに留まりました。
(モダンでの全体的な採用率は、0.125%ほどでした)
一方のレガシーでは、採用実績はありませんでした。

眠らずの蔓茎 後半の誤算その4
初見ではクリーチャー化のコストこそ5と重いものの、5/5トランプルという高い戦闘能力と、攻撃するたびにクリーチャー1体を3/3にする能力を少し
評価していたため、モダンのレンアンドオムナスやカスケードクラッシュ
あたりに1枚差しされうる1枚だと思っていました。
実際にはタップインかつクリーチャー化のコストが5というのがだいぶ
ネックになったためか、モダンでは上記の2デッキへの採用実績どころか、全体を見ての採用実績すらほとんどありませんでした。
一方のレガシーでは、採用実績はありませんでした。

統率者 

壌土造りのフォーン 後半の誤算その5
初見では戦場に出した際に余った土地を捨てたり壌土からの生命と
組み合わせたりして息切れを防止するほか、現時点では考え付かなかった
ものの何かのコンボに使えそうな1枚だと評価していました。
しかし、1枚回収するだけならノーコストで回収できる永遠の証人でも問題なく、これを有効活用できるほどの土地を確保できるデッキなら不毛連打、ウルザの物語の使い回し、死者の原野によるゾンビトークン生成、
(失敗した後、2回目の)暗黒の深部&演劇の舞台からのマリット・レイジ降臨などを狙った方がいいと判断されたように見えました。
そのためか、パワーカードが溢れるレガシーでは採用実績が全くと言って
いいほどなかったどころか、統率者戦でも採用実績はありませんでした。

アーティファクト
エルドレインの玉座 初見では、色の少ないデッキなら「選んだ色の3マナを払えば、2ドローできるおまけまでついた金粉の水蓮」のように使える点を見て、統率者戦で色の少ないデッキを組むなら採用を検討しても良さそうだと思っていました。
実際には5マナとやや重い上にマナ能力で出したマナの使い道が限られるためか、統率者戦での採用率は金粉の水蓮の半分以下となってしまいました。

モダンのヨーグモス医院&鱗親和で採用されたのがほとんどだった
アガサの魂の大釜はともかく、モダンの果敢系デッキやレガシーの青赤緑系クロックパーミッションデッキでかなり高い採用率を誇っていた探索する
ドルイドを全く評価していなかったのは、痛恨のミスだと言えました。
(カードの評価は難しいとはいえ、なんか毎回こんなことを言っている気がするような…)


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