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エルドレインの森の評価の反省(白~緑)

※この日記は主にモダン・レガシーの環境を想定しています 
過去にした評価: 

多色以降と統率者の評価の反省はこちら

※以下の記事のデッキ一覧と関係ないカードの「誤算」判定はしません 
参考:今後使う予定のデッキの一覧について書いた記事

青 
眠り呪いのフェアリー 前半の大誤算その1
初見では2マナ払うことでも1つ減らせるとはいえ、タップ状態かつ麻痺
カウンターが3個置かれた状態で戦場に出るのがかなり痛いと思っていた
ものの、1マナ3/3飛行・護法2と高い戦闘能力を有するため「モダンの
カウンターモンキーや、レガシーのDelver系のデッキあたりに採用される
可能性はけっこうありそう」だとけっこう評価していました。
しかし、採用実績を調べてみたら実際には単体での戦闘能力よりも、
1マナ3/3飛行・護法2であるため序盤にはほぼ除去されないフェアリー・
ウィザードである
点が評価されたように見えました。
そのためか、モダンではややマイナー寄りなウィザードデッキにこそ77%
ほどのレシピに4枚積まれたものの、他ではカウンターモンキーの3%ほどのレシピに4枚積まれるなどしたに留まりました。
一方のレガシーではモダンでも大活躍しているドラゴンの怒りの媒介者・
オークの弓使い・濁浪の執政に加え、秘密を掘り下げる者も大活躍しているためか、Delver系のデッキのごく一部のレシピ(グリクシスDelverだけ
見たら、1%ほど)に4枚積まれるなどしていたに留まりました。
(モダンでの全体的な採用率は0.85%ほど、レガシーでの全体的な採用率は0.37%ほどでした)

黒 
まだ死んでいない 1点ライフロスのおまけもつくためフェイン・デスの
上位互換として使えるためか、モダンでは激情が禁止になってもメタの
上位に存在する黒赤想起に予想通り4枚積まれたほか、他のデッキにも
悲嘆(デッキによっては孤独や、禁止前の激情)と組み合わせて
4枚積まれたレシピをそれなりに見かけました。
一方のレガシーではリアニメイトデッキ共々墓地対策に弱いせいか、マイナーな黒赤想起で細々と使われるなどした程度ではありましたが、これがレガシーでも使われているというだけで少し驚いてしまうほどではありました。
(レガシーでの全体的な採用率は0.16%ほどだった一方、モダンでの
全体的な採用率は13.1%ほどと、あのロリアンの発見と肩を並べるほどの
優良コモンと呼んでいいほどでした)

一巻の終わり 追放したクリーチャーやプレインズウォーカーと、
その同名カードを手札・ライブラリー・墓地からまとめて追放できるとは
言え、単体除去として見たら4マナというのは重すぎると思っていたので
初見では全く評価してませんでした。
しかし、特定のクリーチャーに頼るデッキには効果抜群なためか、モダン
ではヨーグモス医院の3.2%ほどやマイナー寄りなクラガンウィックシュートの1割ほどのレシピのサイドのほか、黒単やライブラリーアウトデッキなどのごく一部のレシピのサイドに1~2枚採用されていたのが確認できました。
一方のレガシーでは、採用実績は全くと言っていいほどありませんでした。
(モダンでの全体的な採用率は、0.5%ほどでした)

下水王、駆け抜け侯 初見では戦闘開始時に1/1のブロックできないネズミトークンを生成してくれるものの、同マナ域の赤のゴブリンの熟練扇動者と比べたら爆発力がない気がしたので全く評価してませんでした。
しかし、黒なので暗黒の儀式を使えば1ターン目に出せる点が評価された
ためか、レガシーでは黒単(虚空の杯や2マナランドが入っておらず、
思考囲いや再活性などの1マナ呪文が入ったタイプ)の1割ほどのレシピに
1~3枚採用されるなどしていたのが確認できました。
一方のモダンでは、採用実績はほとんどありませんでした。
(レガシーでの全体的な採用率は、0.45%ほどでした)

鏡に願いを 初見では「協約するためにはアーティファクトやエンチャントやトークンが必要だから簡単ではなさそうだし、協約しなければ弱いし…」と思っていたため、全く評価してませんでした。
しかし、願い爪のタリスマンに加え、水蓮の花びら・オパールのモックス・金属モックス・ライオンの瞳のダイアモンドなどといった強力な
マナアーティファクトが存在する
レガシーでは、デッキ構築に気を付ければ協約するのがそこまで難しくないと判断されたようです。
そのためか、ANTの85%ほどのレシピに1~2枚(稀に4枚)、むかつきの
代わりに永劫のこだまを採用したタイプのストームデッキの2/3ほどの
レシピに4枚採用されるなどしていたのが確認できました。
(協約すれば炎の中の過去や苦悶の触手のみならず、
禁止カードのヨーグモスの意志と同じ効果を持つガイアの意志を
唱えられるのも高い評価を受けた一因でしょう)
上記のマナアーティファクトに加え、Mox Sapphireを始めとした5枚の
Moxシリーズ・魔力の墓所・太陽の指輪まで存在するヴィンテージでも、
協約するのがそこまで難しくないと判断されたためか、テンドリルストームに基本パーツとして3~4枚積まれていたのが確認できました。
その一方、協約との相性がいいマナアーティファクトに恵まれないモダン
では、黒コンの1割弱のレシピに1~2枚採用されたものの、他はかなり
マイナーなザ・スパイの2/3ほどや黒赤想起のごく一部のレシピに採用
されるなどした程度に留まりました。
(一応、モダンでも重荷カウンターが乗りすぎた一つの指輪や、
まだ死んでいないの効果で生成されるひねくれ者・役割・トークンを
協約のコストとして使う手がありますが…)
モダンでの全体的な採用率は0.62%ほどとそれなりだったものの、
レガシーでの全体的な採用率は3.3%ほど、
ヴィンテージでの全体的な採用率は4.5%ほどとかなりのものでした。

赤 
かまどの精 前半の誤算
初見では自分の手札がない時に火おこしの天才を唱えたらアドバンテージを取れる点や、火おこしの天才→かまどの精とつなげれば構築次第では
3ターン目に1マナ4/5として出すことも可能な点を評価していました。
しかし、実際には火おこしの天才を唱えた時点で最初に手札をすべて
捨てなければならない点や、墓地対策されたらただの重いバニラになりかねない点が厳しいと判断されたためか、モダン・レガシー共に採用実績は
全くと言っていいほどありませんでした。

緑 
強靭の徳目 初見では1マナで撃てるギャリンブリグの成長で、
孤独・激情といったインカーネーションサイクルやフェッチランドなどを
使い回せる点を少し評価していました。
しかし、1マナとはいえ墓地から使い回せるというだけではモダン以下の
環境では力不足だったためか、モダン・レガシー共に採用実績はありませんでした。

王のもてなし 感染デッキ自体がモダン・レガシー共にマイナーデッキに
なってしまったものの、モダンの方では「呪禁で単体除去から守った
クリーチャーに、+1/+1カウンターと護法1を与えてくれる1マナ
インスタント」である点がほぼ予想通りに評価されたためか、82%ほどの
レシピに2~3枚されていました。
一方のレガシーでは、モダンでは使えない激励・狂暴化・思案・渦まく知識あたりに枠を取られてしまったせいか、ほとんど採用されていません
でした。

豆の木をのぼれ 前半最大の誤算
初見では「マナ総量が5以上である呪文を1回でも唱えたらアドバンテージが取れるけど、そんなに都合よくいくのか?」と思っていたので、
全く評価してませんでした。
しかし、出すだけで1ドローできる上に、モダンでは孤独・激情・力線の束縛・X=5での虹色の終焉・ドラコの末裔・ロリアンの発見、レガシーではそれらに加え濁浪の執政や意志の力などといった「マナ総量は5以上だが、実際にはそれより軽く唱えられるor他に便利な能力を有する」カードが豊富に存在するためか、アドバンテージを取るのは簡単だと判断されたようです。
(実際に使われて、これが稼ぎ出すアドバンテージに圧殺されたことが
何度もありました。濁浪の執政はモダンでも使えますが、これと併用されたデッキは見当たらなかったです)
そのためか、モダンではレンアンドオムナスや青白コントロールをこれや
力線の束縛のために
5色にしたタイプのコントロールデッキに基本パーツとして4枚積まれ、激情を4枚積んだタイプのトライバルズー(全体の28%
ほど)に4枚積まれるなどしたほか、断片無き工作員や血編み髪のエルフの続唱で、これが確実にめくれるようにした「豆の木カスケード」という
デッキ(全体の3%ほどもいた)まで組まれたほどでした。
その後、これが稼ぎ出すアドバンテージがあまりにも脅威だと判断された
ためか、2023/12/4に激情と共に禁止カードになってしまいました。
(一つの指輪ではなくこれが禁止になったのは、2マナと軽く出すだけで
1枚引ける上に、存在し続けるデメリットがほとんどなかったからだと
思います)
一方のレガシーでは、多色コントロールの78%ほどのレシピや、
濁浪の執政や意志の力・ロリアンの発見や残忍な切断あたりとの組み合わせで青黒緑ジャンクや青黒緑コントロールに、基本パーツとして4枚積まれるなどしていたのが確認できました。
(モダンでの全体的な採用率は11.4%ほど、レガシーでの全体的な採用率は9.3%ほどと、モダン・レガシー共にトップアンコモンと呼んでいいほどの
採用率を誇っていました)

ほぼレガシー・ヴィンテージでのストームデッキ専用カードだった
鏡に願いをはともかく、モダンでは2マナのエンチャントで許されるレベルではないほどのアドバンテージを稼いでしまったためか禁止になってしまい、レガシーでも強かった豆の木をのぼれを初見では全く評価しなかった
のは「ちゃんと評価したのか!?」と言われても仕方がないほどでした。


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