2023/02/27 視覚特別支援学校とテーブルマナー

私は視覚特別支援学校で非常勤講師として、
ビジネス教養という科目を担当しており、
あっというまに20数年。
非常勤講師のなかでは一番キャリアが長くなってしまいました。

担当している学生は、すでにあんま、鍼灸の国家資格をもっている
21歳以上の大人。
1年コースの再研修科という
最新の技術の取得と理療のスキルアップを目指す
国内でも2箇所しかない珍しいコース。
だから、日本各地から来た学生がいらっしゃいます。
(過去にはモンゴル、ベトナムからの留学生もいらっしゃいました。
寮完備です)

ビジネス教養は選択制なので、10名以内の少人数だけれども、
今年は2名。
お一人おひとりに向き合うことができたんじゃないかな。

学校の概要はコチラへ↓↓↓

最近は自分個人で鍼灸院などを開業する人も多いんです。
だから、ビジネス教養のカリキュラムは、
患者さんとのコミュニケーションから
冠婚葬祭や交際の知識まで幅広く網羅しています。

カリキュラムにテーブルマナーも入れており、
和食や洋食のマナーについて、
以前は食器やカトラリー、グラスなどを一式持ってきて
エアーテーブルマナーでやっていました。

毎年、ちょっと洒落たレストランで実習できたらいいなと
思っていたけれども、時間やお金の負担もあり、
なかなか実現できませんでした。

しかし、今年はこれらの制約を全部クリアして、
校外テーブルマナー実習が実現しました!!
(洒落たレストランに行くには、時間が足りなかったので
学校の一番近くのファミレスにはなりましたが)

フルコース(スープ、サラダ、メインディシュ、パン、デザート、コーヒ)
を注文して、ナイフとフォークを使って、食事をしました。

見え方は人によって違うので、
一人で外食しても大丈夫な視覚障がい者もいますが、
やはり、不便なところはいっぱいあるのではないかと思います。

ファミレスのスープバーやドリンクバーの表示は
細かすぎて、分かりづらいでしょう。
いちいち、声をかけてお店の方に聞かなければなりません。
視覚障がいのある人だけでなく、高齢者や子どもには
分かりづらいかもしれないですね。

それと、一つ気づいたこと。
一緒に食事をするメンバーと食べる速度を合わせることも
食事のマナーの一つ。
視覚障がいがあると分かりづらいかもしれませんが、
もし、就職をしたら、知っておいたほうがよいこと
だと思いました。

ということで、20数年実現できなかったことが
一つできたという印象深い授業になりました。

3/1は卒業式。
ご卒業おめでとうございます。
これからの健康とご活躍を祈ります。



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