2023/05/31 コツコツ続けることで、知らないうちに力になっていることもあった日
本日は百道の福岡市立点字図書館の職員さんの研修でした。
テーマは「電話対応」です。
以前、福岡高等視覚特別支援学校でお世話になった礎先生(現 館長)から研修依頼をいただき、久しぶりにお目にかかることができました。
点字図書館とは、点字図書・録音図書資料等を収集、製作、保存して、視覚障がい者に提供している施設です。
点字の図書はもちろん、目の見えない人、見えにくい人のために、図書を声に出して読んで録音したデイジー図書などが保存されています。
そして、対面朗読サービスという書籍や雑誌、各種墨字(活字)資料を利用者と朗読者1対1(対面)で、朗読者が利用者の「目の代わり」となって読むサービスなども提供しているそうです。
(コロナ禍になり、利用者とボランティアは別々の部屋からパソコンの画面越しに行っているそうです)
参加者は12名。弱視、全盲の方も各1名ずついらっしゃいます。いつもの研修のようにプロジェクターで投影しながら、説明をしました。
余談ですが、
ドラマ「ラストマンー全盲の捜査官ー」で
福山雅治がFBIから特別待遇で迎えられた“全盲の捜査官”を演じていますが、
演じていて違和感がないように、自宅で目を閉じて、白杖を持って
歩く練習を相当やったそうです。
研修では、最近はカスハラ的な方もいらっしゃるとのことで、グループでロールプレイをしたり、対応策についてお話をいたしました。館長が最後にこのような言葉をかけてくださいました。
「白梅さんの説明は視覚障がいのある人にとっても分かりやすかったです。情景が浮かぶように説明してくれました。いつも学校で意識して説明なさっているからでしょう」
「当事者である私にとって分かりやすいということは、視覚障がいのない人にはもっと分かりやすいということですよ」
本当に嬉しくて、長年この仕事をやっていてよかったなあと
思いました。
朝は降っていた雨が、今の私の心のように晴れ渡っていました。
本日はありがとうございました!
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3Dプリンターで作った福岡タワーの模型がありました。
「なぜ?」と思っていたら、
「これは全盲の人に手で触ってもらって形を伝えるものですよ」と教えてくださいました。
全盲の職員さんは福岡タワーは円柱だと思っていたそうです。
たしかにタワーと言えば、円柱を想像しますよね。
自分の当たり前が他者の当たり前と違うところって、
たくさんあります。
勉強になります。
※ NHKに取材を受けたそうです↓↓↓
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