見出し画像

2023/02/20 病院の待ち時間と患者さんの実態

母(78歳)が病院で脳のMRI検査を受けることになり、
付き添いのために同行した。

念のための検査だったので、
私はそんなに心配はしていなかったが、
コロナ禍で自宅に閉じこもっていた母にとっては
病院と言う日常とは違った場所に行くことだけで
ハードルが高かったようだ。

12時に検査の予約をしていたので、
11:30に病院の受付で待ち合わせをしようと言うと、
「もっと前に行く」と言う。

彼女は時間大富豪だが、私は時間大貧乏。
それでも11:20くらいに到着するように、
1本早い電車に乗ってきたが、
すでに受付を自分で済ませていた。
(たぶん11:00くらいに到着。待ち合わせの意味がない)

20分くらいで検査を終えて、
検査結果の説明を受けるため待合室で待つ。
かなり人が溢れている。椅子取りゲーム状態。

早めに検査が始まり、12:15には検査が終わったので、
待合室で待つがなかなか予約番号を呼ばれない。
12:45になったので、とうとうスタッフに声をかける。

私「30分以上待っていますが、あとどれくらいですか?」
スタッフ「説明の予約時刻が13:00になっていますので、
13:00になったらお呼びします」とのこと。
(母が持っている紙を見ると、医師の説明は
確かに13:00に予約となっている)
このように、患者さんが忙しいスタッフに質問するから、
スタッフもひと仕事増える。

あっ、なるほど。
わかった。

高齢者は予約時刻より早く来る。
病院側では待ち時間を減らそうと必死に取り組んでいても、
患者さんが予期せぬ行動をするので、
システムが狂ってしまうのた。

予約時間どおりに行動すれば、
待たなくてよいのに、
早めに行動するから、
椅子が足りなくなるほど
待合室が患者さんであふれる。

13:05 やっと番号を呼ばれ、
検査の結果を聞く。
医師の説明にちょっとわかりづらいところがあったので、
私が質問して、母が分かるように通訳する。
やっと母の不安がなくなったようで、笑顔になる。

13:20 会計へ移動。
ファイルを受付の方に渡し、
清算が済んだら番号が表示され、
機械で行う。

母一人だったら、たぶん誰かについてもらわないと
できないだろう。
そこでまた、スタッフの仕事を増やしてしまう。

最後に清算する機械が
「ありがとうございました。おだいじに」と
心を込めたような感じでしゃべる。

母と私が
「『ありがとうございました。おだいじに』だってー。」と
機械の真似をして、笑う。
「ぶすっとした人よりよっぽどいいね」と言って帰宅した。

待ち時間を少なくすることは医療機関の永遠の課題なので
取り組んでいる病院の多いが、
一度、本当に患者さんとして受診してみると
実態が分かるのではないか。

「そんなことすでに分かってますよ」
だったらいいけど、
このような実態にまだ気づいていない病院も
まだ多いような気がして、書きました。







この記事が参加している募集

この経験に学べ

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?