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個性なんてクソくらえ

誤解を生みそうなタイトルをつけてしまったが、私は個性を大切にすることは現代社会においてかなり重要だと思っている。何に対して憤りを覚えているかといえば個性を持つことを押し付けてくる風潮にである。

私は本当に一般的なつまらない人間だ。学力だってかつては中学受験をしてトップの方にいたが、大学生になった現在では完全に大学名に負けているし、運動も人並みである。芸術面では絵を描くことは大の苦手であるし楽器の演奏ができる訳でもない。面白みのあるアイディアを考えつくことも出来なければ抜群のリーダーシップも持っていない。大熱中している趣味もない。このように私は趣味・特技欄の記入が一番許せない人間である。
私の友人には、独学でとてつもない絵を描く人やアイディア力のある人、行動力のある人など人間的魅力を兼ね備えた人が多い。しかし私には何も無い。劣等感に塗れた人生である。

ただ私は平凡である代わりに基本的になんでもそつなくこなすことは出来る。
今この時代私のような人間を誰が、どの企業が選ぶだろうか。色々な点において私の上位互換はたくさん存在している。

こういった人間の価値も認めつつ個性を尊重していくのであれば良かったが、現実は異なる。何か強い個性を持つことを求められ、それがない人間はつまらないという烙印を押される。それぞれの個性を尊重する社会を作っていくのであれば特筆すべき個性がないという「個性」を持った人間の存在を無視しないで欲しい。

強烈な個性しか求めてない癖に個性を尊重するような風潮に対して声を大にして言いたい。
クソくらえ

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