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実録『国際学寮ホルテンシアの生活』

 長崎大学多文化社会学部の魅力の一つ、国際学寮ホルテンシア。希望者は入学から1年間、留学生と共にルームシェア形式の共同生活を経験できます。高校生の皆さんにとって、初対面の人と生活をすることはとても不安だと思います。私も入寮前は不安でいっぱい。入寮してからも数週間は緊張していて「1年間が長すぎる」と感じていました。しかし退寮までのカウントダウンが迫っている今では「もっとここで過ごしたい!」と思うほど楽しく、充実した日々を送っています。今回はそんなホルテンシアでの生活について現多文化社会学部1年のMがお伝えします。


国際学寮ホルテンシアとは

 ホルテンシアは多文化社会学部生のための寮で多くの1年生(希望者)が入寮しています。学生4人(外国人留学生1〜2人を含む)が1ユニットで共同生活を送ります。ひとつのユニットには共同のリビングキッチン、シャワー室とトイレ、それぞれの個室が備わっています。また、それ以外にも複数人で利用できるキッチンや集会所など学生活動に利用しやすい施設があります。テスト前には、別の部屋の同級生で集まって勉強会を開催したり、みんなで料理をして誕生日会をしたりしました。寮だからこそ楽しめることがたくさんあるので、詳しくご紹介しますね。

場所は文教キャンパスから徒歩約15分程度です。

家族のようなルームメイト

 寮生活で私が一番良かったと思うことは信頼できるルームメイト、友達ができたことです。大学生活が始まった頃は、親元を離れて暮らすことへの心細さや、複雑な大学の履修登録など、分からないことばかり。そんな時をルームメイトと一緒に過ごしました。長崎で初めて会ったメンバーでしたが、不安を共有しあい、支えあえる存在がいてくれたことがとても心強かったです。大学生活に慣れた今では、帰宅後にその日にあった些細な出来事を話して笑い合える存在で本当に家族のように過ごしています。辛かった時を一緒に乗り越えて、日常の日々も一緒に過ごしてきた仲なので、これから先もなくてはならない存在になるだろうと思います。

ルームメイトのお誕生日会。サプライズは大成功!

ドキドキ、外国人留学生との生活

 ホルテンシアは単なる寮ではなく国際寮です。1部屋毎に1〜2人の外国人留学生が暮らしています。「どんな人と同じ部屋になるんだろう」とドキドキですよね。私の部屋はウクライナからの留学生で、日本語が上手で優しい女の子でした。ルームメイト全員と仲良しです。彼女は母国語のウクライナ語のほか英語も話せるので、普段の会話は日本語で話し、表現が難しいときだけ英語で補っています。たまにウクライナ語を教えてもらったりもしています。
 文化の違いで困ったことはほとんどありませんが、生活で1度だけ慌てたことがあります。それは、お風呂のタイミングです。日本人3人が1限から授業がある日、朝から留学生がお風呂に入っていました。シャワー室は洗面台が同じ空間にあるため、1人が使っていると入室できません。身支度ができずに、台所で顔を洗うなど全員がドタバタ! 授業開始ギリギリで教室に駆け込みました。今では笑い話ですが、この日以来コミュニケーションの重要性をみんなが認識しました。お互いにスケジュールを伝えること、また相手の事情を理解して生活することが暗黙のルールになりました。

冷凍するご飯に留学生と一緒にお絵描き。アンパンマン、トイストーリーは世界共通キャラ。

やりたいことはすぐ実行できる寮生活

 寮生活では食事はイベントのひとつ。ルームメイトとは定期的にパーティーを開いています。私たちの部屋には先輩が残していったホットプレートがあり、これが大活躍。入寮して3日後に開催したお好み焼きパーティーで一気に仲が深まりました。その後も餃子や手巻き寿司、チーズフォンデュやパンケーキなど、メニューを変えながらパーティーを楽しんでいます。

タネからみんなで手作りした餃子。大量に作ったつもりでしたが、美味しすぎて足りないくらいでした。

食事以外にも、他の部屋の友人を呼んで大勢で映画鑑賞会をしたり、金曜日の夜にみんなでコンビニへ出かけて好きなお菓子を買い、一週間のお疲れ様会を開いたり、思いつきでランニングを始めてみたり。一緒に住んでいるからこそ、みんなでやりたいことをすぐ実行できる。これぞ寮生活の醍醐味です。
 寮の行事ではないですが、多文化社会学部(主に1年生)では毎年恒例のハロウィンパーティがあり、各々仮装をして大学に集まり楽しい時間を過ごしました。

他の部屋の友達も呼んでクリスマスパーティー。映画は英語を聞き取る努力をしながら見ました。

部屋それぞれにルールがあるって本当!?

 寮生活の準備では何を揃えたらいいのかとても悩むと思います。結論から言うと、各部屋によってルールが異なるから、暮らしながら準備するのが良策です。たとえば、調理器具をみんなで1つを買って共有している部屋もあれば、各自で購入してそれぞれ自分の物を使う部屋もあります。私たちの部屋は、県外出身者は持参していたけれど、2年生からは実家からの通学を予定している県内出身者は用意していませんでした。話し合った結果、必要に応じて道具を共有する形をとりました。
 また、トイレットペーパーや洗剤等の共用する日用品の購入はそれぞれ順番に購入するルールになりました。が、我が部屋のメンバーは良い意味でのんびり家が多かったので、次第にルールが守られなくなり、今では気づいた人が買って他のメンバーが支払う形に落ち着いています。
 部屋ごとのルールにはお米の炊き方などにもあります。私たちの部屋では、日本人3人はみんなで一気に炊いて(だいたい7合!)1膳ずつ冷凍して各自食べたい時に食べています。ご飯が主食ではない留学生は自分のペースで炊いています。
 お米の購入も全員で支払っていますが、スーパーから運ぶのがちょっと大変なため、それぞれの実家から補給される(差し入れられる)度に感謝しています。

法学のテスト勉強の様子。真剣に取り組んだ後に、デザートタイムの気分転換があり、勉強も楽しんでいます。

かけがえのない1年間を経て、最後に

 寮生活では日本人同士でもカルチャーショックがあります。生活リズムから冷蔵庫の使い方といった細かいことまで「家庭によってこんなにも違うんだ」と驚き、自分の普通がどんどん変化しました。初めはその違いに違和感や不快感があり、ストレスに感じることもありましたが、今では慣れて気にならなくなりました。このように変化したのは私たちがよくコミュニケーションを取り、お互いのことを理解できたからだと思います。異なる習慣を受け入れて、お互いの得意・不得意を知って補い合い、分からないことは一緒に挑戦する。そんな日々は、大変なこともあったけれど、楽しく、笑顔であふれ、充実していました。人によってはルームメイトと相性が合わない、価値観が違うと思うこともあるかもしれません。ですが、相手を知り、自分を知ってもらうためにコミュニケーションを取ることを大切にすると、自然と思いやりが生まれて、深い関係性に繋がっていくのだと1年間を振り返って感じています。長いように感じられる1年間ですが、私は楽しくてあっという間に過ぎていきました。これからホルテンシアで暮らす人たちにも、ホルテンシアで経験できる全てにチャレンジするつもりで、100%楽しんでほしいと思います。

 高校生の皆さん、長崎大学多文化社会学部では学部での学び以外にも、国際寮生活という、他では経験できないコミュニケーションや多様性を学べる場を得られますよ。勉強も協調性も実体験で身につけることができます! 詳しく知りたい方は下記をご覧ください。

国際学寮ホルテンシアの詳細はこちらから

長崎大学多文化社会学部サイトはこちらから


記事:Maeda

#長崎大学 #大学生  #国際寮 #寮生活


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