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ドライスタウト 23/11/11 レース回顧

東京11R 武蔵野ステークス 横山武 2枠3番 1着(2番人気)

レース回顧

好スタートから2番手に。道中は徐々に番手を下げつつも脚を溜め、直線ではスムーズに外に。早めに先頭に立ちセーフティリードで後続の追撃を抑える完勝。待望の中央重賞初勝利を飾った。

レース振り返り

まずはドライスタウト、横山武騎手、牧浦調教師はじめスタッフの皆様、お疲れ様でした。ありがとうございました。

南部杯パスのメリット

馬体重はプラス11キロ。これは南部杯をパスして中6週開けたことにより馬体が回復したという認識でいいでしょう。走れるレースは全て使うというスタンスでは絶対に上手くいかない。まして、今回は輸送競馬を2回やることになり、4歳秋で成長分も求められる。なので、プラスで迎えられただけでもパスするメリットはあったということでしょう。

横山武騎手のコメントは?

この馬、ここまで跨った2名の騎手が「いい背中をしている」を第一声に挙げていましたが、今回テン乗りの横山武Jは「調教に乗った感じはズブいと言いますか、切れる感じではなく反応が早いタイプではないと思った」というコメントでした。しかし、レースでは「4コーナーから直線に向いた時の反応が調教の時よりもかなり鋭くて反応が良くて」という印象に変わっています。これは、調教では走らないシニスターミニスター産駒の特徴を表していると言えるでしょう。前の2名は返し馬でファーストコンタクトだったので。

外への意識と事前作戦

スタートはスムーズ。そこから出していって2番手に。この時点で④は予想通り出遅れ。⑤も控えた上、⑨がスタート直後に左に寄れた結果⑦⑧も被害を受け、スタート直後から外側はポッカリスペースが出来ていました。おそらく事前作戦で早めに踏むと決めた以上、枠なりに内を進む、①を抑えにかかるではなく、外の先行勢に内から主張して番手を確保するという戦略だったのでしょう。そのうえで逃げ馬がいたので、理想的な位置に。
その中で誤算だったのが⑪の動きでしょうか。⑪が200m過ぎから妙に右に張る動きを見せます。1頭分ない程度に後ろにいたドライスタウトはその流れで外に。外には既に⑩、⑬といたので、挟まれる格好に。「道中ごちゃついた」というのはここのことでしょうか。そこから⑪が内に戻っていき、こちらは先行した分脚を溜めにかかり、結局中2列目というポジション。ここで道中下がって行ったのは、内の⑦がインアウトで前に出たのと、⑬が前に馬を置けなかったのでその分前に進んだ、逆に言えば⑩がやや下がったので、その後ろにいた分と言えるでしょう。

直線の攻防

ここで⑩は12番人気。このまま後ろにいると止まった時に対応できなくなります。それどころか、⑬に前に入られ、3列目に。⑬は初ダート、いつ止まるか分からない。外には力のある⑯が居るので、きっちりブロックされている。前は突き放しにかかる。この時点でちょっと嫌な予感はありました。直線に入ると、内2列目の⑦が前を捉えるために外に持ち出します。その後ろにいたドライスタウトですが、⑬が大きく外に張りだした結果、⑦との間にスペースが。ここから「調教の動きを見て、早めに仕掛けた」スパート開始。ここで外の各馬を置き去りにする(これが思ったより反応が鋭かった)と、残り200で早くも先頭に。追撃してきた④も差を詰める程度でした。

まとめ

ペースが速い分、後方有利の競馬だったのは確かで、その分ドライスタウトの強さが際立つというのは確かですが、距離が長い中1400に近いペースだったのは向いたとも言えそうです。とはいえ、先行して上がり2位なので完勝でしょう。

次はどうする?

武蔵野SはフェブラリーSと同コースだから使いましたが、チャンピオンズCへのステップでもあり、状態次第で使うことに。中2週でも今回間隔を開けたことで十分狙えると判断したのでしょう。
この後、根岸Sまで適鞍もなく、根岸S→フェブラリーだと中2週なので、フェブラリーへはおそらく直行。そうなると、チャンピオンズCから直行でも十分間隔はあるので、今年の総決算として、いい走りを期待したいです。


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