2023年11月22日(水)GRアワー🌏長友妙子氏に伺う、ビジネスが成功する着こなしとは🌏ゲスト深掘り🌏グローバル共和国 103
ゲスト:長友妙子さん、モデレーター:加藤まみさん、サブモデレーター:Yoshie Sakagamiさん、議事録:沼尻淑子 約60人
【外見が与える影響について】
外見を装う。一歩外に出て人と関わりあう。一番最初に印象に入るものが外見。誰でもどこでどういうチャンスがあるかわからないから、外見マネジメントをしているといくらでもチャンスが広がる。自分でそれを体験、体感した。ある東京のデパートでキャスティング会社のスタイリストのアシスタントををしていたらフリーで声がかかった。
【センスの源は?】
両親は一般の公務員の父と専業主婦の母で実家はファッション関係ではなかった。洋服を母が作ってくれていた。習い事はピアノ、書道、そろばんをしていた。かなりおとなしい子で家でお絵描きしていた。お友達は沢山いた。近所にお金持ちのお友達がいてリカちゃん人形を交換してお洋服を着せ替える遊びをしていた。中学の時に担任の先生に将来の夢を聞かれて、「ファッションデザイナーかディレクターになりたい」と言った。反応の反応は、え?という感じだった。雑誌の『MCシスター』を見ていた。家の近くの女子短大に行かされそうだった。「ファッションスタイリストの学校に行こうよ」と親友から誘われた。ディスコに行きたいし、もっと遊びたい一心で親に東京に行きたいと説得して行った。東京に出たら毎日が楽しかった。ファッションショーのフィッターに専門学校生を派遣して授業が成り立っていた。ヴェルサーチ、カール・ラガーフェルド、イッセイミヤケなどが来ていた。当時はDCブランドが流行っていた。山本寛斎、イッセイ三宅さん、などもいた。学校の生徒がコネクションあって「フリーのスタイリストがアシスタントを探しているよ」という情報を持っていた。
【印象的なことは?】
デパート派遣に行った。百貨店のチラシ撮影でモデルの阿部寛さんや安達祐実さんなどもいた。ある時、スタイリストの先生が病欠で行けなくなって、派遣会社からスタイリストとして行って欲しいと言われてピンチヒッターを務めた。スタイリストのアシスタントはデニムにTシャツの格好だった。1日5,000円の日当だった。スタイリストらしい格好で行かなくてはと思い、丸井に走ってスタイリストらしい洋服を購入した。宣伝部長から「あなた新しい方ですね。君は何年スタイリストやってますか?」と言われた。咄嗟に「2年やっています」と言った。「明日から全部うちの仕事やって下さい。1ヶ月丸々忙しいですけど大丈夫ですか?」と言われた。その時のスタイルは覚えていないけれど、モードでお洒落に見えるようにブランド物を購入したと思う。すべて実践で経験していった。経験を重ねていくと辻褄が合ってくる。信頼を得るファッション、成功する着こなしがある。自分を思い返して周りのクライアントを変化させていった。人は外見ですべてが決まる。自分の中では一生懸命頑張った。プロのスタイリストだと自分に暗示をかけた。内面は緊張していたけれど服に助けられた。堂々としていたと思う。いかに自分のスタイリングをプレゼンできるか。その人がブランド、ファッションで表現している。全てのスタイリストは自分自身のスタイリングが出来ないと他人にまでスタイリング出来ない。人のためにスタイリング出来る人はグッと少なくなっていく。
【ファッションのバランスについて】
ファッション誌は社会性もかなり問われる。社会の流れ、仕組み、いろんな状況を把握出来ないと仕事はスムーズにやっていけない。スタイリストはファッション馬鹿、ファッションにおいて3度の飯より好きな人は多い。芸術性だけのファッションだけ注目していると仕事は来ない。押し付けになってしまうと仕事は来ない。バランス感覚を身につけて欲しい。ご自身に似合う物と社会とのマッチング。自分自身とも外れていかない。個性的すぎる人は受け入れがたい。過ぎない部分のバランスに気をつけましょうと言っている。個性はパーティなど、あるべきシーンで発散するといい。仕事によってファッションスタイルは変わる。ある程度の信用、信頼される気こなしはある。ファッションを意識する人と意識しない人では全然違う。学べばもっと素敵になれる。自分自身を内観する。こういう仕事、こんな風になっていきたいというビジョンを持つ。人からどう見えるかという視点を持つと服選びの観点が変わっていく。
【ファッションは人を飛躍させるツール】
ビジョンや思想が舛田光洋さんと近い。その人が幸せで豊かであること。こうありたい、未来の理想に服という一つのツールが介在していると、服がふさわしい自分に連れていってくれる。マインドセットをして、ファッションは人格、人間の根本にあるもの。ファッションをツールとして使って自分を飛躍させる。ナポレオンボナパルトは「人は着ている服のようになる」と言っている。スタイリングを提案すると未来の自分を想像して、そこに行かざるを得なくなる。ファションを変える外からのエネルギーが入って、加速する。素敵なものを買えて、似合っている自分を絶賛するようになる。その体験を沢山作ればいい。自分に似合うものイコール、ビジネスで信頼を得ることに繋がる。
【いいものを着こなすコツは?】
一例をビジュアルで見せていく。ファションを学ぼうという気持ちがあるとすでに気持ちが上がっている。ファッション偏差値テストをしている。受講生が途中経過でどんどん良くなっていく。体験講座ではファッションでこんなに成功するんだということを体感して欲しい。自分が豊かな気持ちになる。ファッションが近道なんだよ、ということをお伝えしている。ファッションは最終的には自分で全部やる物。ポイントを1人1人にお伝えしたいと思って1人1人にアドバイスさせて頂いている。体験講座は社会貢献の一つであると思っている。パーソナルスタイリングだとお支払いの桁が違ってくる。出来るだけ沢山の方に受けて欲しくて金額を設定している。ファッションは着飾るものではない。身につけるべきはブランドではなく、本当にその人に似合った信頼される服。ブランドを誇示するものではない。今年の秋、冬から服の流れも変わった。“クワイエットラグジュアリー“という“静かなる贅沢“が今の流れ。品質が良く、長く着られてその人を輝かすもの。品格良く長く使えるものがサステナブル、SDGsにも繋がっていく。日本のブランドも今がチャンス。事業継承している日本人の素晴らしい技術がある。LVMHグループのトップが経産省のトップと会談した。日本の手作りのものを外に出していく。日本のものがルイヴィトンに使われている。今までメーカや下請けは一切オープンに出来なかった。2年前は発信出来なかった。
【長友妙子さんのブランドについて】
コロナ前に高島屋でブランドの服を立ち上げた。お金持ちの富裕層はクワイエットラグジュアリーを昔から実践されている。ブランドロゴがバンと前に出るようなものはもうみんな見飽きた。ブランドに頼ってその人のアイデンティティを誇示するのは逆にダサい。ファッションはトータルバランス。服だけ目立ってもどうしようもない。自分がイキイキするお洋服を探して欲しい。お店のスタッフの人にも相談出来る。いかに素晴らしい店員さんと仲良くなるか。ファッションは楽しいこと。楽しく学ぶ。ファッションは実質的に目に見えるものだから自己啓発を学ぶよりファッションを変えた方がより早く変われる。
【最後に一言】
11/25にお掃除力の舛田光洋さんと長友スタイルのコラボセミナーを博多で開催。クローゼットの話をする。お洋服はデザイナーのパワーが吹き込まれている。ブランドはなぜこの金額なのか?丁寧に大切に作られている。お洋服は外界からの邪気からパワーで守ってくれている。お洋服は外界と戦ってくれている。クリーニングしたり大切に扱う。処分をする時感謝をする、処分のポイントもお伝えする実質的なお話のセミナーです。服にも賞味期限がある。そのノウハウをお伝えする。12月には4日間長友スタイルのセミナーがあります。皆さんとお会いしたいのでよろしくお願い致します。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?