2024年7月17日(水)🔛GR深掘り共和国🌏能楽師小鼓方 森澤勇司氏に伺う『超訳 世阿弥 道を極める』600年継承された名言とは😍 130
ゲスト:森澤勇司さん、モデレーター:加藤まみさん、サブモデレーター:小林妙高さん、坂上良恵さん、議事録:沼尻淑子
【本出版のきっかけ】
clubhouseで堀内恭隆さんと知り合って、Facebookライブをするようになった。能の世界は9割見えない世界のことを取り扱っている。未来の選択肢によって人生が変わっていく話も多い。潜在意識と3.0や運について、現代でもわかりやすく話す。 2021年にTwitterから紹介したい人がいるとDMをもらって、ひすいこたろうさんを紹介された。以前ひすいこたろうさんの名古屋講演会に参加したことがあった。ひすいさんは携帯電話で企画書を即座に作成してディスカバー21に企画書を送ってくれた。そして、プレゼンをしてくれて本作成を勧めてくれた。担当編集者がコロナになってしまったりして、音信不通になってしまい本出版がなくなってしまった。地道な活動が大事だと思って 2024年に出版オーディションに参加した。2021年の出版企画は"コロナをどう乗り切るか?"という本を出版する予定だったので今だとテーマ的に遅い。コロナ中は待ちが多かった。2024年の出版企画は神社、お寺、能楽の関係の企画で3月にエントリー、5月に原稿、6、7月で直し、8月出版という流れだった。しかし6月10日まで直し、7月出版に前通しの流れになった。集まる時にはなんでも集まる。何もない時は原稿の話もない、舞台も暇だった。今年の6月は過密だった。
【著書について】
世阿弥の名言を入れて英語を並べて作ったらどうか?と提案があった。ビジネス版風姿花伝、超訳2.5の世阿弥番。ディスカバリー出版の担当者が変わって超訳シリーズを作った藤田さんが担当になった。著者に求められることは今の経歴で出せること。この人がこのテーマで書けることが求められる。世阿弥の名言だったら食い込めた。2014年に重要無形文化財の総合指定に認定された。審査基準は10年間の出演記録、代表的なものを演じたかなどがある。3年に1回、流儀で提出できる。1回目の審査では芸歴が足りなかった。国家指定芸能を演じる時は総合指定の方が6割いないといけないなどの基準がある。前著の『ビジネス版風姿花伝』の本が企画書の代わりになった。"初心忘れべからず"は、『風姿花伝』でなく『花鏡』に入っている。出版塾にいくつか行ったが出版には至らなかった。一般の人も手に取れるように超訳シリーズで出版になった。『風姿花伝』は21種類の書物がある。『風姿花伝』は岩波文庫で買える。研究書など先行研究を全て出して注釈が入らなくても読めるものにした。例えば、"稽古"という言葉を"目標に向かう習慣"と直したり、"常識"を"思い込み"と直したり、一般に当てはまるように変換した。台本の言葉を入れたかったが本として作るのが難しかった。編集で本の後ろにQRコードで10曲、世阿弥の作品鑑賞を付録にしてくれた。能は繋ぎ役。任天堂のゲームはソフトがないとハードがいらない。無形文化はソフト。漆や工芸、建築などのハードが必要になって活性化する。農業と文化もそう。大名がお金に糸目をかけないで文化装置を作った。装束や工芸なども含めて。最古の文化をなくしてしまったらならない。みんなでバランスよく活性化していくのがいい。
【世阿弥と心理学】
能は朝廷側のお話しが多い。縁や怪物退治のお話しがある。今の世の中は不都合なことを隠してしまう。不都合なことがあっても、この国に生まれてよかったと思えればいい。元々の伝説がちゃんとした物語を使っている。それを脚本化している。大宮神社、春日若宮、三井寺など、そのままそれが曲になっている。完全なフィクションとして描かれているものもある。それは元の神社の伝説を知ってればわかる。例えば、江ノ島という能と江ノ島の由緒がわかっていればわかる。土台の知識が知られていないと。みんなが土台の知識を知っていると、スピンオフ(派生)して面白くなる。初心忘れるべからずは世阿弥の言葉。原点に興味を持ってもらえれば。世阿弥の時代は南北朝時代、国内混乱していた時代で一休さんと同じ時代。文化として継続して現代を生きるヒントになればと思う。世阿弥は特殊な考え方、秘伝というくらい。心理学は特殊。"嫌な人の幸せ"願ったらいいよ"という。心理学も世阿弥に入っている。トランスパーソナル心理学やNLPみたいな要素がある。せっかくあるので使わないと勿体無いと思う。能楽で"道を極める"はあり得ない。"道を極める"とは、それで終わりという意味。"アイフォンの極み"だったらそれ以上バージョンアップしないという意味に。コマーシャルでは"極み"は最終系という意味。目標設定として極めるはあると思う。自分が何かやりたいという人にはお勧め。今回出版のホンが土井英司さんのブックマークマラソンに紹介されたら順位が上がった、影響力が凄いと思った。本の中には銀河鉄道や風の時代の話も出てくる。平家から鎌倉に変わるのが地の時代から風の時代。世阿弥は風の時代から水の時代に切り替わる時に生きていた人。
【リスナーからの感想】
坂上良恵さん:世阿弥は歴史で見たことがあるけれど、わかりやすく超訳という形で広めてくださっていること、感謝です。お能を広めるお役目、森澤さんの存在ありがたい。
【最後に一言】
貴重な時間、聞いて頂きありがとうございます。多くの方に手に取って頂いてこの本が人生の好転のきっかけになればと思います。InstagramとXにリットリンクがあります、メルマガ登録して頂いたら嬉しいです。https://lit.link/yujimorisawa
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