2024年1月10日(水)GRアワー🌏能登に今必要なものを「ボランティアの教科書」サッカー侍ブルーサポーターちょんまげ隊長ツンさんに! 109
ゲスト:角田寛和さん、モデレーター:加藤まみさん、サブモデレーター:吉川優子さん、Yoshie Sakagamiさん、Hieoyuki Nakanishiさん、小林妙高さん、議事録:沼尻淑子
【赤木雅子さんとの出会い】
熊本震災などのボランティア活動をしていた時に赤木雅子さんと出会った。赤木雅子さんは森友学園で改ざんに関わってしまって悩んで自死した赤木俊夫さんの奥さんだった。『ザ!世界仰天ニュース』で1/9に赤木ファイルについて放映されたものが1/16までTverで観られるので是非観て欲しい。赤木さんは国を相手に裁判をしている。「大切な人を失ったことの真相を知りたいだけ」と赤木さんは言っている。文書はとても大事なもの、国は公文書を改ざんしても裁判も全く進んでいない。観ることが関心を生む。無関心が最大の敵。
【石川県の能登半島地震について】
能登半島の地震が起こってベイFMが輪島の避難所に行って「ご飯が出ない、助けて欲しい」と言っていたので石川県に向かった。金沢まで行けばコンビニもファミレスも通常通りやっていた。避難所に行って観て現場がすごかった。床に寝ていてご飯が出ない状況、出ても親指3センチのおにぎり程度。僕はSNSで素人が1週間は行っていけないと発信していたので行くことを躊躇していたが、今、生きている方が飲まず食わずで死んでしまうのもと思って行ってきた。
【被災地のニーズを知ることから】
僕の本の売り上げは全額東日本大震災で被災された方に、“閖上(ゆりあげ)の記憶“に寄付している。“閖上の記憶“は津波を風化させないための活動をしたり、被災された方の施設運営をしている。語り部の方々は「自分がやっていることが正しいかいつもわからない」と言うが、それでいいんじゃないかな?と思う。自問自答して歩いている人の方がありだと思う。戦争であっても立ち位置によって見える風景が違う。同じ人間でも違って見える。僕は自分の経験を使って話すので1.あくまでも一つの事例、参考に、2.被災地のニーズは刻一刻と変わる、ということを知って聞いて欲しい。広島の土砂崩れでタオルが欲しいという声がSNSで広まって置き場所がないくらいタオルだらけになってしまった。石川県では“個人の物資は受け取りません“と書かれている。洋服を送られても仕分けが大変。物資は被災地の隣の県に送ると負荷がかからないということはある。被災地のニーズを掴むのは難しい。現状は悲惨、現地入りして「来ないで下さい」と言うのは間違っていると思った。被災者は1週間経っても体育館の床で寝ている、弁当の提供がない。あり得ない状況になっている。能登半島は道が寸断されていると思っていた。渋滞はあったけれど千葉方から17時に出て5時に着いた普通に輪島に行けた。県、国、知事、意味があるの?と思った。食の提供が出来ない国家や自治に対して国民は怒るべきだと思う。被災地の方はカンパンでもありがたいと思う、感謝と我慢をしているから声を上げない。我慢だけじゃいけない、声をあげることが大事。ボランティアに行くな、ボランティアに行ったら怒られる。現場はハレーション(周囲に悪影響を及ぼすこと)を起こすと活動出来なくなる。被災者は基本的にみんな初めての経験。国のトップ、防衛庁を防衛省に格上げするなど、災害庁を作れよ、という話。毎回1からスタートの繰り返し。他人事じゃない。被災者になる可能性は0ではない。現状は大変で、被災地に駆けつけたアイドル団体TOBEさんが批判されることも半分はありだと思う。無批判であると誰でも来てもらったら困る。1万人の人が殺到されたらパニックになる。両輪、理解すること賛同することが大事。事実を正直にお話しするしかない、ご理解頂きたいです。
【私たちに今、何が出来るか?】
関心の糸を切らさないこと。しかし太いパイプで関心を持ったら病んでしまう。ある精神科の先生が「人に親切にするといい」と言った。自分は何も出来ないと思うと内向きになる。誰かにありがとうと言われると人は救われる。周りの誰かに親切にする。それで自分の心のバランスが保たれる。出来ることを出来る時にする。全てに関心を持つのは不可能。2ヶ月後に仮説住宅ができると報道がなくなる、関心がなくなる。お金持ちはマンションを買えるが仮説住宅ですごく狭くて我慢している人もいる。社会的に弱い人が仮説に2〜7年住まわれている。炊き出しに行って、集まる機会を作る。話を聞くだけでも傾聴ボランティアがある。熊本地震、みんなが集うフェスを3年間続けた。今回の能登半島地震の復興は途方もない時間がかかると思う。珠洲市、津波と地震でほとんどの家が壊れている。例えば珠洲市のものを買う、アートフェスに行くなど出来ることからする。募金も出来る。日本赤十字社など大きな団体は安全、安心、平等が担保されるが、3〜6ヶ月後現場の状態がクリアになってから行くので時間がかかる。小さなボランティア団体はすぐ行ける。自分で調べて今被災地で頑張っているボランティア団体に寄付する。日赤はお金の使い道を教えてくれない。小さな団体はFacebookなどで更新されている。使い道が公表されていると寄付する側のモチベーションになる。ボランティアでは珠洲市、久留米、秋田、磐城にも行った。寄付者はペイペイで僕に送金がくるので、炊き出しなどにすぐ使える。募金活動をしたことがあるが6人でやって2時間で2000円しか集まらなかった。募金活動の大変さを知ると募金活動をしている高校生に入れたくなる。現地に行かなくても出来ることがある。災害は無くせないが減災は出来る。想定すること。現地に行くことだけが知識を増やすことでもない。このようにSNS含めて講演会を聞くこと、アンテナを畳まないということ。衣食住の安定。楽しいことを支援していく。お茶会、お風呂。子供向けに輪投げや球当てをした。子供たちをスマイルにすると親御さんもスマイルになる。
【広島の土砂災害の時の話】
広島の土砂災害の時に子供たち支援した。妖怪ウォッチの本を6冊ぐらい持って行ったが漫画は行政に断られた。それで帰るようなものでない。お母さん方に直接渡してとても喜ばれた。本道もあるけれど裏道もある。匂いでお風呂に入ってないこともわかる。自衛隊がお風呂を1箇所作ったが1万人も入れない。行政から要望がないと自衛隊動けない。防衛費よりもお風呂を作ることは安く出来るしすぐ出来る。石川県の県知事が10個作ってください、と言えばいいだけ。お風呂、健康体操、子供たちへの紙芝居、本の読み聞かせも出来る。
【リスナーの感想】
加藤まみさん:寄付や募金は大きなボランティア団体よりも小さな団体に寄付する。自分の募金がどのように活用されているかわかるボランティア先を選ぶこと、見定めると言うことが大事だとわかりました。ニュースでとりあげられなくても関心の糸を紡いで行く。
角田寛和さん:小さな団体は1万円寄付します、と言う人がいたらものすごいモチベーションになる。Facebookを見て頂ければ、ボランティア情報も載せている。
吉川優子さん:ボランティア募金させて頂いた。今120万円、200万目指してやっている。使えるコネは全て使う。前線で頑張ってくれている所に送る。どの支援が出来るのか?宇和島の豪雨災害の時から先輩たちと一緒に。小さな活動から大きな活動になっている。この先自分たちが行くことになった時の炊き出し代などにも。Facebookで見える形で報告もしている。クラブハウスの防災減災ルーム日曜19:00からしている。
中村京さん:現地でやっている人の話はすごく大事で勉強になりました。
小林妙高さん:次回は是非、ネパールのお話しも聞かせて頂きたいです。
【最後の一言】
被災地から出る、大事。金沢、新潟など近隣が助けてくれる。そこから出ることが大事、子供たちはものすごいストレスを抱えている。福島の子を宇和島に連れて行った。お金を貯めておくこと大事。輪投げは親御さんが喜んでくれる。ネパールはアジア最貧国ですごく大変で年間2回は行っている。国際支援したい方がいたらぜひ。障害者支援もしている。ネパールの話も次回させて頂けたら。
加藤まみさん:国レベルで声をあげる。動きの見える所に確かに届ける。長い間の支援も大切。まずは被災地から出ることが大切ということがわかりました。
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