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社会人1年目。ハウスメーカーの建築士。

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社会人1年目。ハウスメーカーの建築士。

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1年前の卒業設計を思い出して

建築学生の集大成である卒業設計。 大学生活で学んだこと、そこで培われた学びや思想を一つの作品として創作する。 当時から教授たちは口を揃えて「一生の作品になるから」そう仰っていた。その時私はあまり真にその言葉を受け止めていなかったが、この時期になると1年前に思いを馳せる自分がいたことに気づく。後輩たちの作品を見て、感心したり、自分はこうだったなと思い出して、どこか感傷的な気持ちになった。 私の卒業設計は納得いくものではなかったと思う。簡単に言えば評価を得られなかった側の人間

    • 設計の真髄

      私は大学生の時、建築意匠を専攻していた。 いわゆる the建築学生。花形である。 もちろん、「建築とは」みたいな議論や思想にたくさん触れて、突き詰めたりした。 建築史も学び、各年代の建築運動や、名建築に触れて、その空間や建築の意義に思考を巡らせた。 それから、この一年ハウスメーカーに勤めて思った事がある。 意匠系建築学生からハウスメーカーの建築物はなぜ量産建築と言われるのか? この答えである。 結論は【空間の本質は全て酷似】である。 正解はないが、私なりの身に染みて感じた

      • 建築学生を経て思うこと

        私は22卒で建築学生からハウスメーカーに就職した。建築士の資格も取得した。 小さい頃から家づくりがしたかった。 そんな漠然とした夢を抱えて建築学生になった。 設計課題をやる中で周りにはその労力や難解さから設計を嫌う人は少なくなかった。私も決して優秀ではなかったが評価を得られた時、完成した時、十人十色の思考、そんな奥深さやクリエイティブさに惹かれて設計がしたいとすぐ決断した。 そのまま計画、意匠を専攻し卒業制作までこなし、華やかではない大学生活を終え、設計職としてハウスメー

      1年前の卒業設計を思い出して