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特性と折り合いをつける~自問自答ファッションをやってみて~


【お詫び】当該スペースの発言の中に、不適切及び誤解を助長しかねない内容があったと個人的に判断したため、スペースを削除し、こちらに内容を書き起こしています。誠に申し訳ございませんでした。
※スペース内容をすべて網羅しておりません。一部を加筆修正しています。


【ご留意ください】ご自身の持病などをJJGコミュニティで公開する義務はありません。あくまで私がオープンにしてもいい気持ちになっただけですので、ご自身の自問自答ファッションの方針に則って活動をしてください。


☟お時間ある時読んてみてください☟



自覚する発達障害の特性について

今まで明言を伏せてきましたが、わたしは発達障害の中でASDとADHDの傾向があり、二次障害を起こして治療しています。いわゆる発達障害グレーゾーンというもので、周りの人の考え方や聴覚過敏など、違いに悩んでいました。主な困りごとは「こだわりが強い」「考えの柔軟性に乏しい」「衝動性がある」「話し言葉が聞き取りづらい」があります。

今回は当事者から見た「自問自答ファッション」をやってみてどうだったか、困ったことや難しかったことなどをまとめてみようと思います。


よかったこと:ファッションとの和解・苦手の払拭

ファッションに参加して良いと安心できた。

今までファッションは自分とは関わりがあまりなく、興味はあったもののその華やかな世界に入るのは「普通の価値観を持っている選ばれた人」だけ。おしゃれをしたりメイクをしたりするのは、周りからとやかく言われることが多く、身の丈に合わない無縁の世界だと思うようにしていました。

それでも、自分がやってみたい・やらなきゃという気持ちになり、自問自答ファッションと出会いました。まるで水を得た魚のように自由で、思考と試着と発信にチャレンジしました。形になっているかこれがいいのか、実感はまだ薄いですが、できることをウンとやってこれたと思います。

そのお陰で、ファッションが自分を拒否していたのではなく、自分が避けていたのだとわかりました。具体的には、今までの嫌な思い出がファッションへの入り口を邪魔していました。それが自分を少しずつ取り戻すような、理解が進むたびに薄らいでいきました。

やってみないと分からないといえばその通りです。けれど、一人だったらここまでこなすのは難しかったでしょう。わたしの抱えるコンプレックスは、一人で対面するには大きかったのです。しかし、あきや先生と自問自答ガールズをはじめとしたコミュニティに支えられたこと、自問自答ファッション講座を受講したことが、大きな躍進につながりました。具体的に言うなら、コンフォートゾーンを脱し、ラグジュアリーブランドに触れられたのが大きいです。


ファッションを軸に、自分の好みや考え方が整理できた。

自問自答ファッションの醍醐味は「自分を知り、ファッションを知り、表現する」ことだと思います。既存の情報の多くが、流行や着回し、似合わせや高見えなど「如何に周りとなじませつつ、コスパよく自分らしく着こなせるか」という内容でした。これが悪いわけではないのですが、自分らしくある=世間になじませることにフォーカスされ、ユニークで自分らしいものを見失いがちです。

自問自答ファッションはそんな中「誰かに選んでもらうより、自分で選んだもので満足したい」という、ファッションコンプレックスを持つ人にとって、一番険しくも納得できる情報を発信しています。流行や着回りなどは、その時代に合った、情報とアイテムにお金を支払えば叶えられます。けれど、私はこれが好きと感情が湧かないこともあります。どこか虚無感があったんです。

自分を形作るもの、価値観、好きなものは、ロジックではなく感情が動いてこそ得られたものなので、今一度見つめなおし「等身大の今の自分」を取り戻す過程を得られました。今はまだ途中ですが、前よりも自分を知る実感が持てたと思います。


試着の旅で苦手を克服できた。

ここでも記載した通り、私は大手通信代理店で電子機器の契約が大の苦手です。なんとか克服できたのが「試着の旅」で得たハウツーが生かせたことでした。わたしも接客業をしているので分かるはずだったのですが、相手も同じ人、なんですよね… 挨拶してくれると嬉しくなるし、何を求めているかインタビューして分かろうとするし、対応がまずければ反省するものです。

当たり前に気付かない自分も大概ではありますが、この経験はかなり大きな成果になりました。ファッションだけでなく、他のことにも通用することは、結果と道のりを肯定するきっかけになりました。



自覚する特性から起きたこと・出来たこと

ADHD:衝動性

起きること)
すぐ書きたい!すぐ買いたい!と行動する(DOが突出している理由)
「いい情報を得てそれを買うこと」体験がしたい。つまり購入後の用途・イメージが不明瞭。加えて「心のYAZAWA」はニコニコしていることが多い気がする…

出来たこと)
浪費癖は今までの記録を見て、一歩止まれるようになった。

今後の課題)
季節・気温ごとのパターンを検討するため、気温と天気によってどんな服を着ていたか整理する。

ASD:強いこだわり

起きること)
素材、洗濯表示、色などアイテムへの強いこだわりがある。

出来たこと)
全部出して整理し、浪費癖を止める記録にした。

起きること)
物事には必ず答えがあると、模範解答への執着。あるいは、自分が選んだ商品や価値に自信がないため、模範解答を求めがち。不安がある。それにより、自分の選択を受け入れられなくなる。

出来たこと)
1.あきや先生のスタイルが模範解答と思っていたので、自問自答ファッションは回答ではなく工程(ハウツー)を学ぶ場であると再定義した。
2.自分の好きなもの、傾向、スタイルを書き出してまとめた。
3.自分の選択に根拠を持たせるために、自分を納得させるnote記事を書いて安心させた。
4.不安から来る嫉妬などは、瞬間的に対応を続け、時間で解決した。ある程度経ってから、苦しくても頑張った期間を肯定できた。

今後の課題)
コミュニティの話題や雰囲気をあえて意識しない。自分のスタイルや傾向をそのまま途上だと肯定し、自己受容に努める。自問自答ガールズはもぐらである。

起きること)
コミュニケーションが苦手で、店員さんへの強い恐怖感がある。

出来たこと)
書籍を基に、試着の旅で打破した。相手も人間であると気づいた。




自問自答ファッションの難しかったところ

明確な答えはない。自分で見つける勇気が必要。
あきやせんせいのスタイルやアイテムが模範解答ではなく、書籍や有料コンテンツを中心に、工程を学ぶ場であると考え直した。アクションはいつでも自分を中心に考える。

インプットの質を高めないと、情報に踊らされる可能性が高い。
SNSなどで「○○すれば○○になれる!」「○○はNG」などの情報に踊らされると、お金と時間を浪費する可能性が高い。
工夫1)プロの発信を得る
工夫2)バズる情報を鵜呑みにしない
工夫3)他の情報も得る機会を増やす。

環境次第で困難な工程がある(例)ブランドをメインにした試着の旅など
・その人の状況によるので、一概にこれがいいとは言いづらい。
・もし自分なら、足元や周りをよく見てできることを探すかもしれない。
・都市部へ行った際に出会ったアイテムを購入する(使い魔に呼ばれる)こともOK。
・オンラインショッピングなどのサービスを利用し、試着機会を増やす。その際、返品や店舗受け取りなどサービスをよく読む。

【実体験】お金まわりの管理、大変だった。
バッグを買って口座が爆死。自分で納得した理由を作った。
理由)
試着を繰り返し、理由を作って先行投資とした。
状況)
期間限定商品のため、購入を早める必要があった。
もし工夫するなら)
・定番商品であれば、数年貯金をする余力はあったかもしれない
・新しく講座を作り、送金などでストックを作ってもよかったかも。
・稼ぐ以外に、副業あるいは懸賞に応募してもよかったかも→あきやせんせいのnote参照 自分の特技を伸ばす機会になったかも

自問自答ファッションを"特効薬"にするには時間がかかる。
「特効薬だった」と実感するまで、最速数年~5年はかかると思わないと精神的に辛い。特効薬・一発逆転を狙いたい場合、そう思う期間はどれくらいか?コストはかけられるか?など考える必要がある。参考:ムーンプランナーさんのスペース「一発逆転症候群を考える」


最期に:もし発達障害かも?と思ったら

今回は、当事者として自問自答ファッションを通じて得られたことや難しかったことをまとめてみました。まとめようと思ったきっかけは、ムーンプランナーさんが発信するスペースで、発達障害とアダルトチルドレンについてお話があったことでした。アダルトチルドレンは専門外なので難しいですが、発達障害なら伝えられることあるだろうなと思い、書いてみました。内容はムーンプランナーではないですが…

スペースを終えた後、お悩みを抱え、すでに調べている方もいるような反応が散見され、私だけではないと安心しました。そして、もし自分が当事者かもしれないと思ったら、一人で抱えずに、いろんな相談先を見つけて欲しいです。

  1. 二次障害が出る前に困ったら、精神科あるいは心療内科へ。

  2. 自分の困りごとなどをまとめておくと、相談時に便利。

  3. 調べるときは「なんちゃって専門家」の言うことに気を付ける。

  4. 出来る限り国や自治体などが発信する情報を得る。

  5. 自治体ごとに支援団体があるので、そこに相談する。例:保健所・支援センターなど

  6. 当事者会など、困りごとを共有できる場を見つけると楽。


例え特性があったとしても、その性格や今まで歩んできた道が、私であったことに変わりはありません。ただ「そういうことにラベルがついたよ」と、世の研究が教えてくれたんだと思っています。何より、自分の困りごとが明るみになり、自分の努力だけでどうにもならないのは、ある意味で知れてよかったです。この時代このタイミングで知れたのはラッキーでした。

まだまだ自分を慈しむこと、そのままを肯定することの道のりは険しいですが、数年単位でゆっくり歩いていこうと思います。


参考資料
『ASD(アスペルガー症候群)、ADHD、LD 職場の発達障害
職場内での悩みと問題行動を解決しサポートする本』宮尾 益知 監修


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