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豪州備忘録27日目

今日はビックイベントが2つ待っていた。それはクラス最後のピクニックとリベンジカジノである。前回、前々回の備忘録でも書いてきたのだが、今週で学期が終わる。そして最終学期の金曜日は締めくくりとしてクラスでスナックなどを持ち寄ってピクニックをするというのが恒例なのである。いかにも海外という感じだ。

とはいえすぐにピクニックというわけではなくスピーキングテストがクラスの前半にあってそれから出かける。スピーキングテストは二人ずつのペアでやるので待ち時間が結構長かった。その間先生が用意してくれたtabooというゲームをタイ人、コロンビア人たちとした。そのあと色々話してアニメの話になった。タイではカートゥーンが人気なようで、ベン10とか久しぶりに聞いた。テストはビミョーだった。

テストも終わりピクニックが始まった。近くの公園にバーベキュースペースのような場所があり、大きめのテーブルがあったのでそこに陣取った。みんな各々の国の食べ物を持ってきていた。タイのトルティーヤチップス(自分で書いていてもおかしい)みたいなやつがおいしかった。やっぱりタイ料理とメキシコ料理が好きなのでそれが組み合わさったものは美味いに決まっているのだ。みんなで話したり食事したりして1時間ちょっとで解散した。解散した後も私ともう一人の日本人のH君と韓国、タイ、コロンビアの人たちで原っぱで話していた。将来の目標など最終回特有の真面目な話をしていた。そういう話ができるようになるくらいには彼らと良い友達になれたのかなと思う。ほんとは英語でもっと深いことも話せるようになれたらよかったけど。総じてみんなナイスガイたちたっだ。これで授業は終わればよいものを来週から別のクラスに配属されて一週間だけ新学期を体験するという蛇足ぶりはまさに九大経済学部といったところだ。

クラスメイト達と別れた後、カジノに行った。別れのしんみりムードとはうって変わって私の気分は盛り上がっていた。手始めにカジノのメンバーズカードを作り、私は上流階級の仲間入りを果たした。その後現金を調達するため両替所に行った。一番レートが良い両替所を見つけたので気になる方は聞いてください。両替所に向かう道中で地球環境を守るデモに出くわした。オーストラリアのグレタみたいな少女が先導していて町はお祭り騒ぎだった。そんな愚かな人間たちを尻目に私はカジノへと急いだ。

今回の私には勝算があった。最低ベット額的に私にはルーレットしか選択肢がなかったのでルーレットの攻略法を夜なべして考えていた。その結果ローリスクハイリターンの最強戦術を思いついてしまった。そのやり方なら負ける確率はたったの20パーセントである。やはり私は天才だったのだ。ただそちらもここで説明すると長くなって大変なので気になったら聞いてください。その戦術で私は一時100ドルを250ドルほどにまで増やすことができた。調子に乗ってビールなんか飲みながらルーレットに興じていたが、結局運がなくて125ドル負けて泣きながらカジノを後にした。なんで負けたのかいまだによくわからない。もうやめるとディーラーに言ったら、「さっきまであんなに勝ってたのに!」と笑われてしまった。ちくしょう。

結局私はオーストラリアで何も成せていない。


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