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【詩】まばたき

名乗らずに姿をあらわし
暗澹と消えていく得体のしれない思惑を
漂白する光の中に痛みを知る

乾いた瞳から鱗のように剥がれた皮膜を
つまみあげて指の腹で触れ溶かすとき
なまあたたかな声が聞こえる


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