書籍要約 ユダヤの商法

はじめに

この本は、お金が欲しい人が読むべき本であり、ここに書かれている「ユダヤ商法」を実践すれば必ずお金に慕われる人になります。
実際にお金儲けをした藤田田だからこそ、「こうすれば確実に儲かる」ということが記載された実用経済書である。

これがユダヤ商法だ

ユダヤ商法の基礎になっている法則に、「78対22」がある。
これは、人間の力ではどうすることもできない大自然の宇宙の法則である。例えば、人間が人為的に窒素を60、酸素を40の空間を作っても、人間はそのような空間では生活することはできない、また忍耐の水分が60になると人間は死んでしまう。
これらの数字は全て「78対22」という比率で決められている。
この法則上にユダヤ商法は成り立っている。例えば、この世界の金持ちが持っていう金は一般大衆が持っている金よりも多い。だからこそ78である金持ちを商売の相手にした方が儲かるということだ。
藤田は、金持ちから儲ける商材として当時ちょっとした贅沢品として、「ダイヤモンド」を扱い、一日に1000万売れれば結構と言われていたのにもかかわらず、一億2000万ものダイヤモンドを売りきった。
それまではダイヤモンドは、豪華賞品として捉えたれていたが、藤田はこの当時ダイヤモンドを”ちょっとした贅沢品”という見方をしてえ、お金持ちな必ず欲しがって、しかも現実に手が出るものとしてダイヤモンドを睨んだ結果成功を収めた。
この法則にも関連することとして、ユダヤ人は数字に強いということが言える。
ユダヤ人は生活の中へ数字を持ち込んでいる。例えば、「今日は暑いですね」と我々日本人は言うが、ユダヤ人は「今日は華氏80度だ」などと正確に数字を読む。商売のときだけ数字を使うのではなく、普段から数字を使い、数字を生活に持ち込むことが重要だ。
また、ユダヤ人は暗算の天才であり、これは判断が迅速であることにも繋がる。彼らはその場ですぐに平均時給等を求める計算などを暗算で算出できる。
ユダヤ商法では、現金主義を徹底しており、ユダヤ人は銀行預金すら信用しようとはしない。
銀行預金すら信用しない理由として、銀行に預金することで確かに利息を生んで増えていくが、その間にも物価は上がり、貨幣価値は下がっていく。さらに、当人が死んだら相続税などでごっそり国に持っていかれてしまうからだ。
それに比べ、キャッシュは利息はつかないから増えることはないが、決して減ることがない。彼らにとって、「減らない」とは、「損をしない」ということで、これが特に重要だ。
ユダヤ商法に商品は2つしか存在せず、それは「女性」をターゲットにしたものと「口」をターゲットにしたものです。
これはユダヤ人からすればユダヤ商法4000年の公理であるため、証明は不要らしい。
男は働いて金を稼いでくるモノであり、女は男が稼いだ金を使って生活を成り立たせるモノであるというのが、ユダヤの歴史であり商法とは他人の金を巻き上げることであるから、儲けるなら女を攻撃して、女が扱うことができるお金を奪えということだ。
商売で男からお金を巻き上げるのは、女を相手にするより10倍以上も難しい。それは男はお金を消費する権限を持っていないということが関係している。
「口」は凡人・凡人以下の才能しかない人でもできる商売だ。「口」に入れるものを取り扱う商売は、必ずお金が入ってくるし、儲かる。
例えば、飲食店、八百屋、魚屋などである。口に入ったものは必ず消化され、排出される。つまり口に入れられた商品は継続的に消費され、また必要となるのである。
そんなユダヤ商法を扱うユダヤ人は、商取引において判断が的確でしかも迅速である。ユダヤ人は最低でも二か国語はマスターしており、これは物事を考える時は異なった確度から幅広く理解できるということを意味する。
そんなユダヤ人は重要なことはどんな場所であってもメモを取る。
理由は、重要なことを聞き逃して”あいまい”な状態で商取引を行わないためだ。
ユダヤ人は雑学博士でもある。商取引には全く関係がないと思われるようなことでも実によく知っている。雑学により支えられた幅広い視野を普段の商取引でも使うのだ。だからこそ彼らは物事を幅広く理解でき、迅速な判断ができるのだ。
ユダヤ人は数字的に合わないと分かれば、すぐに手を引く。
ユダヤ人は、契約の民とも言われる程、「契約」というモノが重要だ。
これは彼らの進行するユダヤ教にも関連することであり、彼らの中では、「人間が存在するのは神と存在の契約をして生きている」と信じているからだ。
そんな彼らは契約は必ず守る。だからこそ、契約の履行は厳しく迫る。ここにあいまいさはもってのほかだ。
ユダヤ人からすれば、あらゆるものは商品だ。「契約書」も商品になるし、国籍も商品になる。
契約書を買い取って、契約を売り手に変わって遂行し、利益を稼ぐ商売もある。
また、ユダヤ商法の格言の1つに「時を盗むな」という言葉があり、これは一分一秒と言えでも他人の時間を盗んではならないことを戒めている。
彼らは自身の労働時間の数字も把握しており、それは1秒あたりいくらで仕事をしているつもりでいる。なので、そんな彼らから時間を奪うということはお金を奪うとういことにもなる。
ここまでが、ユダヤ商法の基礎部分である。
ここからは、藤田田が解釈して実践している儲けるための商法である。

私自信のユダヤ商法

商売を行う上でタイミングというものは非常に重要で、商人取ってはタイミングこそ生命とも言える。
タイミングが少しずれるだけで、大損する機会もあればその逆も然りだ。
ただし、大損すると分かっていても守る必要のあることも有る。
それは、「納期」を守ることだ。
納期を守ることで、信用を失うことを避けることができる。商売の世界で一度信用を失ってしまうと、その信頼を取り戻すのはかなり困難だ。ましやて、契約を守るユダヤ人と商売をしていた藤田にとって、取引相手の納期に遅れることは、今後のそのユダヤ人(ユダヤ人との)との取引ができなくなる可能性さえ含まれている。
だからこそ、藤田は目先では大損すると分かっていても納期を守った。そこで得た信頼を武器に次の仕事の依頼を受けることを可能にした。

一手先を読め

藤田は現状をしっかりと把握した上で、先の未来を予想して行動する。周りが今を見ているのであれば、一手先を読み行動するのが重要だ。

絶対に負けない売り方 -自信のある商品は絶対にまけるな

ユダヤ商人は商品に自信がある場合、あらゆる資料を用いてその商品が正当であるということを消費者に教育していく。
いい商品だからまけることはなく、まけないのだから利益が大きいというユダヤ商法の儲ける秘訣がここにも詰まっている。
ユダヤ人は大阪商人がよくやる薄利多売を否定している。たくさん売ったのに、利益が少ないなんてバカか気違いのやることだと笑う位だ。
ユダヤ人は、厚利多売商法で儲けるために、売る相手を選び、売る商品も考えている。厚利多売において、希少価値は儲かる商品だ。

ユダヤ商法のバックボーン

ユダヤ人にとって、働くことは手段であり、目的ではない。
なので、ユダヤ人に「人生の目的は何だと思うか」と質問すると
「人生の目的は、美味しいものを心ゆくまで食べることです」と必ず答え、さらに
「では、人間はなぜ働くのだろう」と聞くと
「人間は食べるために働くのだ。働くためのエネルギーをつけるために食べるのではない。」
ユダヤ人の価値観の基準はお金だ。
ユダヤ人にとって、偉い人=贅沢な晩餐を毎日楽しめる人=毎晩豪華な晩飯を食べることができるお金持ちということだ。
ユダヤ人は決して中途半端には決して納得することはない。彼らは自分が納得するまでの行動をとことんしてくる。
ユダヤ人のこの性格は取引の際にも現れる。
納得してから取引するというユダヤ商法の鉄則もあるくらいだ。

銀座のユダヤ人語録

下記がユダヤ商法に魅了され、銀座のユダヤ人と言われた藤田の考えだ。

  • 金儲けのできん奴はアホで低能や
    頭さえ使えば、金儲けのできる機会はたくさん存在すると考えている藤田にとって、そんな環境なのに金儲けのできない人たちはアホで低能で救い難いヤツというわけだ。

  • 法律の欠陥をつけ
    法律は、人間の手によって作られたものなのだから完璧なものでない。どれも60点スレスレで合格したようなものなのだからその欠陥に着眼して儲ける機会を見つけるべきだ。

  • エライ奴こそ働け
    給料が高く、経験も豊かな人の方が判断力に長けているわけなのだから、そんな人たちこそ一生懸命に働くべきという考え。新人などよりもその人達が働かずに失う損失の方が何十倍も大きいのだから。

  • 懐疑主義は無気力のモト
    何事にも疑ってかかる懐疑主義な人は、行動のエネルギーの邪魔者であり、結局何も行動することができなくなってしまい金儲けできなくなってしまう。
    とりあえず、契約書を締結したあとは、相手を信じ、それが裏切られたら徹底的に損害賠償を請求すればいい。

  • 定石を知れ
    ユダヤ商法には、定石が存在する。契約は必ず守れ、女と口を狙えなどである。この定石を自分のものにするにはまず自分の中で消化することが先決であり、そのためにまずは定石を徹底的に知り尽くすところから始めるべきだ。定石を自分の中で消化した後、その定石を持って競争していく必要がある。

「円」を吸うユダヤ商法

ユダヤ人は簡単でボロい儲けを狙う。
そんな彼らにとって、とっておきの商品は「通貨」だ。
通過を売買することは納期や品質を考えたり、品物を発注するといった手間がかからない最も簡単な商売だ。
そんなカネでボロい儲けをもたらす時期は通貨の価格が変動するタイミングであり、そのタイミングで確実に儲けるために、彼らは様々な情報を収集し、タイミングを計らって、儲ける。

ユダヤ商法とハンバーガー

藤田とアメリカ最大のハンバーガー・チェーン「マクドナルド」が50対50で出資した「日本マクドナルド社」は銀座の三越の1階の50平方メートルの売店をまずは開く。
藤田がハンバーガーをやるといい出した当初、藤田の周りの人間は売らないよと言って引き止めたり、日本人好みの味にする必要があるとアドバイスしていた。
しかし、藤田はハンバーガーがユダヤ商法における”第二の商品”(口に関するもの)で有ることを十分に知っていたため、間違いなく売れることを信じていた。
実際に、米の消費量が年々減少している数字も把握しており、そこから時代が変化していることを感じていたからこそ自信もあったのだ。
三越以外のデパートでは、ハンバーガーは売れるという先見の明がなかった。
先見の明は、既成概念に囚われすぎている人には備わっていないものであり、既成概念など吹っ飛ばせるくらい脳みそは常に柔らかくしておく必要がある。
当時ハンバーガーが売れたのは、様々な要因が全てプラスに作用したことと、同時にユダヤの定石を守ったためだ。
ハンバーガーは口を狙った商品でもあり、更に言うなら、女の口を狙った商品である。
ユダヤ商法の定石を忠実に守り、ビジネスを行うことで巨万の富を得るのだ。

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