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理想と現実を考える



先日、研修でのグループワークから漏れ聞いた
「きれいごと」と言う言葉が、引っかかる

その場面は、研修で習うことと現場の先輩の様子が
あまりにも乖離していて納得いかない、的な発言だったと思う

補足的に、
「質の悪い先輩は、反面教師にしよう」と伝えてみたものの
本音部分で
「確かにそう思うよなあ」と同感でもある

現場からの叩き上げがケアマネジャーになっていく中で
本当に、箸にも棒にもかからない、みたいな人が
存在するのも事実である

時代の流れにも情報にもついていかず
自分から勉強することもない
スキルがないから自分の手に負えないケースは
「困難ケース」にしてしまう

そんな人でも、ケアマネジャーと名乗って仕事している

人柄の問題としてしまえば、それまでなのだが
対人援助の仕事は、その人柄も含めた「自分」が武器の仕事である

自分の思いや考えは、一旦横に置いといて、利用者の支援を行う
そこには訓練されたコミュニケーションスキルがあり
利用者の問題解決を支援していく

言葉も態度も、目線も声も
自分が持つスキル全てが武器であり、必須アイテムなのである

ハサミを磨かない美容師や
ナイフを粗末にするシェフのところへ
一体誰が行くのだろうか
けれど現実は、質の悪いケアマネジャーが働き続ける

その理由は
人が足りないから

満足できるものではないけれど、他に選択肢がないから
お願いするしかない
本当はもっとちゃんと話を聞いてほしいけれど
断られたら困るから仕方ない、という現実

真摯に向き合い、職責を精一杯果たそうとする人も多い
けれど、どうしても納得できないケアマネジャーもいる

真面目にきちんとしようと知る人が疲弊して辞めていく
いい加減にやっている人が、長く続けていける現実

この現実を前にして
何をしていけばいいのだろうか

今日も考えていこう

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