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いまも君を想う…亡き妻を偲んで

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妻との数々の想い出や白血病患者としての闘病の記録をつづる
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国民年金死亡一時金

数日前に日本年金機構より「国民年金死亡一時金支給決定通知書」が届きました。 亡き妻は、学生時代の二十歳の時より国民の義務として40年間支払い続けて一度もその恩恵に浴することもなくこの世を去ってしまいました。 最初の4年間は義父が払い、その後は私が払ってきました。 36年間、長い年月です。 これも我々が歩んできた道に記された足跡です。 しかし、… こうやって死去に伴う事務手続きをしたことが一つひとつ処理され、そのたびに生きた証が消えていくように感じ、なんだかうら寂し

亡き妻との約束…花見(10)

2020年4月15日、晴れ 日曜から月曜日にかけて春の嵐で山の方は雪が降り真っ白になりました。 快晴だった昨日は雑用に忙殺され出かけられませんでした。 というわけで、3日振りにいつもの公園に花見に出かけました。 花見に行くよ、と心の中で亡き妻に声をかけます。 雪の跡が確認できます。月曜日は真っ白でした。 信州で見るような風景に見えました。 萌黄です。 萌黄色や若葉色は心身の栄養です。 八重のヤマブキです。 一重のヤマブキも咲いています。 桜の花が散り落ち

ご近所さんの突然の訃報

昨日買い物から帰ってくると、一軒おいて南隣の奥さんが事故で亡くなられたと、お向かいの人から知らされました。 コロナの感染予防が叫ばれているこのような時期だから家族葬にするとも。 まだ若いご夫婦で二人のお子さんたちも幼稚園生や小学の低学年のはずです。(4月17日 追記:奥様、37歳。お子さんたちは4歳と6歳) 引っ越してこられてそんなに経っていないことや共働きで忙しくされていることもあり、接点がほとんどなく特に親しくしていた訳ではありません。 しかし、2か月と少し前に家

亡き妻との約束…花見(9)

2020年4月11日、曇り時々晴れ 次男と花見🌸ウォーキングに行きました。次男と一緒に行くのは1週間ぶりです。(次男はリモートワークの指示を受けて一ヶ月ほど前から帰省してきています) 当然のことながらソメイヨシノは葉桜になり、池には散り落ちた花びらが花筏となって、風情を感じさせてくれました。 池の周囲を歩いていると木をつつく音が聞こえてきました。コゲラです。 実際にコゲラが木を突いているところを観察したのが初めてだった次男は楽しかったようです。 葉桜になったソメイヨ

亡き妻との約束…花見(8)

2020年4月9日、快晴 今日も心の中で亡き妻と会話をしながら花見ウォーキングをしました。 3分咲きになった枝垂れ桜。ソメイヨシノが葉桜になった頃に、この桜が見頃になるのが毎年の風景です。 スマホで撮影したショットにしては、満足レベルの高いシーンが撮れました。 左から八重桜、枝垂れ桜、右奥に柳、春の風景です。 満開は過ぎていますが、まだまだ遠目には綺麗です。

亡き妻との約束…花見(7)

2020年4月8日、快晴 今日も花見🌸ウォーキングに出かけました。 今日は強めの風が吹いているので、花吹雪が期待できるはずです。 左は八重桜、右は枝垂れ桜です。 八重桜のアップ ヤマツツジが満開になっていました。 散った花びらも風情があります。 尾根の展望台付近はまだまだ観賞に値します。 花筏 ここまで何回か強い風が吹くたびに花吹雪が見られました。 しかし、撮影は間に合いませんでした。 最後の最後になってようやく目の前で花びらが舞い始めました。

亡き妻との約束…花見(6)

2020年4月7日、晴れ時々曇り 今日はソメイヨシノの花吹雪が見られるかなと期待して花見🌸ウォーキングに出かけました。 日本庭園近くの枝垂れ桜が5分咲きほどになり、もうすぐ見頃になるでしょう。 枝垂れ桜はソメイヨシノと比べるとかなりピンク色が濃いですね。 左の桜は八重桜です。3分咲きくらいでしょうか。 尾根にある枝垂れ桜です。立派な姿をしています。 一昨年そして昨年とこの桜が満開の時に亡き妻と見惚れたものです。 この公園で花見を最後に楽しめるポイントです。 右

亡き妻との約束…花見(5)

2020年4月5日、早朝は雨も降りましたが後には快晴になりました。 今日は一人で花見ウォーキングです。 早いもので、今日は2回目の月命日です。 歩きながらも、やはり、どうしても家内が亡くなった2月5日の日のことを想い出してしまいます。 朝一のやりとり、その後の息を引き取るまでの貴重な時間、さらにその後の混沌までを時系列で辿ってしまいます。 ちょっと辛い花見になりました。 大池周辺のソメイヨシノは風が吹くと少し花吹雪が見られました。 標高にして約100mほど高い尾

亡き妻との約束…花見(4)

2020年4月4日、快晴 今日の花見ウォーキングは次男と一緒です。 会社からリモートワークの指示が出て4週間ほど前から帰ってきています。 土曜日なのでテレビ会議の予定もなく、一緒に供養の花見に出かけました。 公園内の大池周辺のソメイヨシノはちょうど満開というところでしょうか。 例年通り?いや、例年よりもむしろ遅い満開でしょうか。 いずれにせよ、ボリュームがあって美しいです。

亡き妻との約束…花見(3)

2020年4月3日、今日はあいにくの曇り空。 昨日に引き続き花見🌸ウォーキングに出かけました。 亡き妻の遺影に向かって、 「今から花見に行こうね」 と一声かけて出かけます。  ソメイヨシノの小さな木が5分咲きくらいでしょうか、目線の高さに固まって咲いていたのでアップ気味に撮影しました。 昨日とは異なる視点から撮影しました。苔むした絨毯の上に舞い散った花びら…。 右がソメイヨシノで、左は種類が不明ですが葉が既に展開していて白い花を咲かせています。 この枝垂れ桜が

亡き妻との約束…花見(2)

2020年4月2日、久しぶりの快晴です。 去年は、私たちが結婚して以来こんなに何回も花見をしたのは初めてだ!と繰り返し話題にのぼるほど花見をしました。 入院中に、去年のように何回も花見をしようと交わした約束、それを果たすために今日もウォーキングは花見🌸主体です。 四十九日の法要の後は雑用が多く、また天気も悪い日が多かったので、花見🌸ウォーキングをする機会がありませんでした。 1週間以上も間が開くとかなり様子が変わっています。 陽光桜がほとんど終わっていました。何度も

亡き妻との約束…花見(1)

私たちが探鳥ウォーキングのフィールドにしている市内の公園では、3月の中旬の陽光桜から始まって4月中旬の枝垂桜まで花見を楽しむことができます。 もちろん、それは種類の異なる桜が植えられているからですが、入り口付近と尾根筋では標高差が100mあることも影響しているでしょう。 昨年は私たちが結婚して以来こんなに花見をしたことはなかったと再三話題に上るほど花見を楽しみました。 「楽しかったね」 「楽しかったな」 と何度も言ったものです。 そして、今度一時退院ができたら花見

初めて夢の中で逢えた

昨日の早朝のことでした。 ようやく、本当にようやく、夢の中で亡き妻に逢えました。 葬儀から5週間以上過ぎました。夢の中では家内に逢えるだろうと思っていたのに、一度も夢に出てきてくれませんでした。 同じ病気で奥さんを亡くされた遠方の知人はよく奥さんが夢の中に出てくると話されていました。 家内が入院中にその話を伺っていたので、当然夢の中では逢えるだろうと期待していました。 ところが、昨朝まで一度も夢に家内が出てくることがありませんでした。それどころか、夢を見たという記憶

尻餅ついて、えへへっ(^^;)

4年ほど前より、亡き妻と市内の公園でバードウォッチングをしながら、ウォーキングをしていました。 私たちはこれを”探鳥ウォーキング”と呼んでいました。 昨年の初秋のころ、標高100mほどの尾根コースでの復路でのことです。 下り坂になる手前の水平なところで、背後から「ズルッ」というような音がしたので振り返ると、家内が尻餅をついていました。 「どうしたの?何してるの?」 と尋ねると、 「えへへっ」 と照れ笑いして、「滑っちゃった」と言って恥ずかしそうにしていました。