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禁止事項多数の子どもだったあなたへ

「そんなことしちゃダメでしょ!」
「これはあなたのためにならないからやめなさい」
っというセリフ、子どものよく聞きましたか?

う〜ん、大人であるということは一度は子どもであったということで、
子どもであったということは誰か大人に育てられた経験があるということだと思います。

(もちろん、様々な人生があるので本当に大変な方は大人にすら育てられてない、という方もいらっしゃるかと思います。そういう方は、どうぞこのコラムは聞き流してくださいね。)

大人になった今なら、大人だからといって全員が素晴らしい人格になる、なんてことは無いのだとお分かりだと思います。大人になったって、みんな悩みを抱えるし、むかつくことはむかつくし、感情的になることはある。

なので、自分を育ててくれた大人が素晴らしい人間だったか、
それとも恐ろしい人間だったか、という判断は今はしないで、
その大人が子どもであったあなたにしていた行動のみに注目してみましょう。

割とやることに口出してこなかったな〜とか、一ヶ月に一回は怒られてたな〜とかやたら男女交際にだけは厳しかったな〜とか色々あると思います。その中で、「〇〇してはいけない」という禁止事項がやたら多かったという経験がある方、いらっしゃらないでしょうか。

もちろん鼻は人前でほじらない方がいいし、テスト前に勉強せずにずっと友達のうちで漫画を読むのは勧められないし、人との約束は破らない方がいいのはわかってます。

ただこれを親から言われ続け、それに従い続けるとどうなるか?

もちろん「大人が考える安全圏内」にいつづけることにより、「大きな危険に晒されない安全」は手に入ります。そしてそれは子どもには必要な部分もあります。オギャアと生まれた瞬間には、何が自分の命を奪う行為なのかさっぱり分かんないんですから。

ただそれと同時に、自分で人生に起きてくる事象を吟味して、判断する機会を失い続けることになります。

①親から言われたから人前で鼻をほじらない

②何も知らずに人前で鼻をほじる→人から指摘されて恥ずかしくなる→もう人前で鼻はほじらないぞ、と決める

①②の結論は同じですが、途中が全く違うます。
①にはあなたの感情の経験、判断がありません。②にはそれがあります。
つまり、あなたは生活の中であった困難に対面し、考え、判断し、結論したんです。

実際生きていてみると、「こりゃどーすりゃいーのよ!」というような解決策が全く見つからない事象にたくさんぶつかります。そんな時に役に立つのは、今まで自分が困難に対処した時の経験であったり、その困難に対処できた時の自信だったりします。これが①になくて②にあるものです。

大人になってきてからの生きづらさの原因は多岐に渡るので一概には言えません。ただ②の経験が極めて少ない人=親の教えを素晴らしく守って生きてきた人は、どうしても新しい困難に自分で対処する力や自信の鍛えられ方が弱くなってしまいます。結果として生きづらくなりやすいかな、と鑑定をしていても思います。

あなたを育ててくれた大人が小さいあなたを守るために作ってくれた様々なルール。
でもそれ、今のあなたには必要じゃ無いものもたくさんあるのかも。
自分の中にある「育ててくれてた大人の視点」とは別に、「裸の自分」の視点から世界を見てみて、たくさん失敗してみるのもきっと人生を豊かにしてくれる、と私は思っています。


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