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【マンガ業界Newsまとめ】地力強い版元の新コミックレーベル創刊続く・IMART2023閉幕 など|11/26-129

マンガ業界ニュースの週1まとめです。
マンガ業界向けイベントIMARTを運営する筆者が、動きの早いマンガ業界・Webtoon界隈のニュースを出来る限り一か所に集め、マンガ業界の方が短時間で1週間分の情報をチェックできることを目指しています。

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続く新レーベル創刊

アニメ―ジュプラス・オリジナル漫画連載開始

comicスピラ創刊・ファンギルド

「マサロメリア」・ウェイブ

ミュージック・コミックス

徳間書店「アニメージュ」、実力派編プロ「ファンギルド」の「comicスピラ」、ウェイブ社のWebtoon新レーベル「マサロメリア」、会社もレーベルも新しい「ミュージック・コミックス」と、今週も様々なタイプの新レーベルが立ち上がっています。

最後の音楽特化の取組もユニークですが、先の3つは地力のある編集部がしっかり狙いを定めてレーベルを作り込んでいるイメージがありますね。


IMART2023、21セッション閉幕

*:筆者の主催する業界イベントです。

基調講演に鳥嶋和彦氏、loundraw氏を迎え、21のセッションを配信したIMARTが終幕しました。

例年同様、配信・基調講演交流会など、多くのマンガ・アニメ業界関係者を迎え、一部配信トラブルで視聴者の皆様にご不便おかけいたしましたが、閉幕いたしました。

12月上旬開始目途で、アーカイブ配信も開始いたします。
すでに配信チケットを購入された方は、アーカイブ配信も視聴可能です。
また、ご協賛企業・協力団体の方にも、アーカイブチケットをお送りします。

その際は、改めてアーカイブ配信チケット購入をPeatixで開始しますので、また、このまとめでもご案内します。以下のPeatix-IMARTページをフォローしていただきますと、アーカイブ配信開始の際に告知がメールされます。
国際マンガ・アニメ祭 Reiwa Toshima (IMART) | Peatix

週末のIMART開催に伴い、記事や前夜祭などもありました。開催後のレポートは順次出て来ると思います。

スペースは、↑のポストからアーカイブが聞けます。


国内News

集英社アートヘリテージですが、話題の麻布台ヒルズで11/24よりリアルギャラリーを常設で開始とのこと。掛け軸などもかなり気合が入った作りなのがわかりますし、常設はすごいですね。インバウンドに高付加価値で販売するようなイメージでしょうか。


ブックリスタ「YOMcoma」が、InstagramリールやTikTok、YouTubeショートなどへの作品を動画化するサービスを開始とのこと。マンガの動画プロモーションが増えている現在、面白いですね。


デジタルエージェンシ―のNo9が、Tikitokマンガプロモーションについてのオンラインウェビナー開催のとのこと。こちらもタイムリーですね。


SNSコンサルティングのコムニコ社が、広告マンガ大手のシンフィールド社と事業提携とのこと。クライアントにとっても良さそうですが、案件単価が上がれば、クリエイターさんにも良さそうですね。


俺たちの血液が、多くの方のお役に立てたと受賞ですね。素晴らしいなと。


メロンブックスの24時間無人ショップが沖縄に出来るとのこと。
これも今時ですねー。年齢確認もできるシステムとのこと。


今夏に『チェンソーマン』などの作品で展開したマンガダイブが、今度は『キングダム』で表参道ヒルズで展開とのこと。ググっと大迫力で迫ってくるギミックですので作品とも相性が良さそうです。


今週ちょっと業界がざわついたニュースでした。2010年代前半に、facebookページで巨大な海外ユーザーへのリーチを獲得したところからスタートした同社でしたが、以降はオタクコインや、リアル店舗でのグッズ販売など展開していました。

今回の子会社化の規模や内容は記事からは不明です。取締役会長に小学館代表取締役の相賀信宏氏が就任とのこと。


個人的に、今週グッと来た読切です。作家さんは77歳の方とか。


今週のWebtoon新規参入・新たな動き

LINEマンガのオリジナル作品『先輩はおとこのこ』が2024年にノイタミナでアニメ化決定とのこと。国産Webtoonの映像化はまだ数が少なく、


小説原作で映像化もされた「ハケンアニメ!」がギークピクチュアズのWONDER TOON LABでWebtoon化ですね。映像に強いギークピクチュアズらしいWebtoon化と言えましょう。LINEマンガにて配信。


日本テレビとLOCKER ROOMの共同プロデュースで、Webtoon連載開始。LINEマンガとebookjapanで連載とのこと。


Minto社の代表取締役 水野和寛氏が、動画でIPプロデュースやWebtoonなど事業について語られています。


先日、資本業務提携を発表したナンバーナイン社とサイバーコネクトツー社のこれまでのお話です。横で見てたところもあり、知らなかったところもあり、泣けました。


海外News

*: 外国語の記事も紹介しています。自動翻訳を活用ください。

『タイガーマスク』がイタリア実写化、詳しい内容はまだわかりませんが、フランスで『シティーハンター』の映像化が良い形でしたので、期待したいところですね。


・Content IP Market
・Licensing Con
・Webtoon Job Festa

ということで、ライセンス関連の商談や人材・就活的な文脈の3つのイベントが合同になっているようです。

私もイベンターなので、どんなことやってるのか興味ありますね。時間が許せば行きたいくらいです。


タイトル訳:楽天 Viki が国際 K ドラマ デーで Webtoon、Duolingo などと提携

そもそも「Rakuten Viki」という楽天資本の入った動画・音楽ストリーミングサービスがあり、これが国際Kドラマデーという施策の中で、Duolingo、Roku、WEBTOON(恐らくNAVER)などと割引特典などで連携するとのこと。この動画配信サービスはシンガポールに本拠があり、Kドラマに力を入れているようですね。


タイトル訳:ウェブトゥーンとウェブコミックが印刷物にスクロールし続ける

Webtoonを書籍化する流れで、以前も紹介したWebtoon  Unscrolledという書籍化のレーベルについての記事です。現状、Webtoonの読者層は女性と若者に限られているとあります。
ほかに「ウェブトゥーン コミックはクリエイターが所有するものであるため、作者やアーティストは他の出版社と自由に契約することもできます」というくだりがあったり、米国のWebtoon周りの事情と日本の状況が、かなり違うなというのは記事を読んでの印象です。


タイトル訳:韓国映画は有名なウェブ漫画を原作としても困難に直面している

ベトナム語の記事です。背景として、早くから韓国の実写やWebtoonの他、白物から自動車まで、多くの韓国製品・作品が輸出されている国の話ですので、他国とは事情が違うというか、少し先に進んでいるのかもしれません。

世界的には『ムービング』の配信のヒットが報じられていますが、ここでは来年の映画化が待たれるとあり、近年の「A Good Day to Be a Dog」と「Moon in the Day」は不調だったとのこと。そういうものなんでしょうか。


タイトル訳:韓国のウェブトゥーンの隆盛を探る

日本でも良くあるWebtoonの総括的な記事なのですが、「従来の出版社を必要としない」とか、「世界的ヒットの一つの要因は、ファン翻訳である」といった、ちょっと新しい切り口がありました。
ファン翻訳ってことはつまり?


タイトル訳:イマジン・エンターテインメントとワットパッド・ウェブトゥーン・スタジオがヒットウェブトゥーンコミックの映画化を開発

米国のWebtoonプラットフォームのWatpad上の作品を、米国の製作会社イマジンエンターテイメントが映画化すると報じています。米国プラットフォーム上のWebtoonから映像化ですね。着々進んでいる感じです。


フーモア社noteで、北米Webtoon事情まとめです。荒稼ぎしてる会計士さんの記事とか面白いですね。私が惰性で仕組みを使って集めてる記事だと見つからないものもしっかり調べてらして、良いなと思いました。

蛇足ですが、ちょっとこのNewsまとめの情報集めや記事作りもAI化したいなぁとおもっとります。取りこぼすんですよね。色々。


AI・画像生成関連

AIが制作サポートする形で作られる『ブラックジャック』の続編ということですね。こういう取組は、とかく「実際面白いの?」となりますし、ともかく読んでみました。

いきなり彼も出てきますし、ネタも今時のアレですし、最初から全開にする気まんまんの面白さだったんじゃないでしょうか。
絵柄は勿論、構成・演出や、特に最後のオチあたりの空気感、たたずまいが、ブラックジャックらいなぁと思いました。私は良いと思いました。皆さんもとりあえず、読んでみましょう。


今週はAIの内容そのものより、ChatGPTのお家騒動のほうが話題になっちゃいましたね。


これはねぇ、実写はしんどい。


今週のセール・キャンペーン・新人賞、取組等

今週はKindleのセールが多いような。
Kindleで買ったけど読まないで「積ん読」することを「積んドル」と呼ぼうという人がいて、「天才か!?」と思いましたが流行らないですかね。

ヤンジャン新人賞の後日報告ということで、実際の受賞者がどうなったかという珍しいリポートです。賞金総額2429万円とのことで、新しい作家を掘り起こすために、多くのリソースを使っていることがわかります。

マンガノ取組ですが、これは大がかりですねぇ。


記事のみ紹介


告知関連

今年末の日本電子出版協会のJEPAアワードにて、エクセレント・サービス賞に弊社の「コミチ+」をノミネートしていただきました。

よろしければ、ご投票いただけますと幸いです。
予選投票は12月4日23:00終了となります。


インプレス社が『電子書籍ビジネス調査報告書2023』のWebtoonパートの執筆を担当させていただきました。

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主に週末に週1更新ペースで書いています。たまに別途特集を書きます。マガジンTwitterのフォロー、よろしくお願いします!

現在私は、マンガ編集部やWebtoonスタジオが自社で作品の販売をできるWeb雑誌の仕組み、「コミチ+」の営業をしています。

コミチ+は、ヤングアニマルWeb、ヤンチャンWeb、ビッコミの他、来年に向けても大手出版社やWebtoonSTUDIOなどの大型受注を複数控えておりまして、絶賛エンジニア、Webディレクター(運用担当・データアナリスト等)などを募集中です。サービスがどんどん大きく広がっていく、これから滅茶苦茶楽しくなっていくタイミングです。詳細以下より。

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