LINEがある時代に感謝。

 私も夫も50代なので、双方の両親は、ほぼ80代である。そして、4人とも、ありがたいことに健在。それぞれの自宅で暮らしている。

 そうは言っても、そこはそれ、持病のひとつやふたつはあるし、突然入院になったことも、ここ数年それぞれに発生している。

 そんな緊急事態の時に、本当にありがたかったのが「LINE」の存在だった。このコロナ禍で、急に入院となると、家族が本人と会うことは完全にストップになる。本人がどんな状況なのか、家族としては気になるが、医療従事者の方の大変さは、想像に難くないので、そうそう問い合わせることも
できない。大部屋だと、携帯電話をかけることも難しい。

 私の父が急に脳梗塞で救急車で病院に運ばれた時は、そのままどんな処置がされているのか、今、父がどういう状態なのかがわからないまま、不安な気持ちで自宅で待機しているほかなかった。

 その時は幸運なことに、その日のうちに本人から家族のもとにLINEが届いたことで、最低でも本人の意識があり、ある程度身体が動かせることがわかって安堵した。

 その後、出された病院食の写真に、「今日はなんとか完食。」などと書いてあるLINEが届きはじめ、涙がでるほど嬉しかった。

 メールでも、やり取りはできるが、LINEグループでのやり取りは、本人と会話相手以外の人も情報を共有できるし、それまでのやり取りに追加
するだけの短文ですむので、慣れてさえしまえば、高齢者にとっても、とても便利なツールだと思う。(LINEによる危険性などは、もちろん充分に注意が必要ではあるけれど)

 たとえ向こうから連絡が無くても、こちら側のメッセージに既読がついているだけでも、一種の安否確認になる。

 双方の両親がガラケーからスマホに変わるまでは、かなり手間もかかったし、スマホに変えてからの道のりも、なかなか平坦ではなかったけれど、今となっては、その努力はむくわれたと思っている。

 今でも、「何もしてないのに壊れた」とか「変な画面が出てくる」など
いろいろヘルプコールもあるし、4人の全員とスムーズにやり取りができて
いるわけではないけれど、私たち世代を含め、高齢者こそデジタルグッズをうまく取り入れられると生活の助けになるなぁと思う今日この頃である。


※ 追記 mohtakecさんのイラストお借りしました。
  ありがとうございます。



 

 

 

 



 


 

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