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子猫と猫 家族募集

早いもので5/6の雷の日に保護猫”先輩”がラブコのオフィスで出産したkidsたちはすっかり成長し、猫になりました。

母は偉大ですね。。。
なんだかんだ毎年乳飲み子がやってきて、ミルクボランティアさんに協力をお願いしながらワタワタしたりするのですが、ママがいるとママが全部やってくれるから人間は見守るだけ。

先輩、育児お疲れ様です。

さて、ちびっこは3回あるうちの1回目のワクチンを終えました。ワクチンが全部終わった時点でそれぞれ里親さんの元に旅立ちます。

4頭の子猫のうち、2頭はセットで家族が決まりました。

実を言うと、子猫の里親募集は大人の猫よりも気が重いです。

ふわふわの破壊力抜群の毛玉たちは募集する前から問い合わせがたくさん来ます。だからすぐ見つかるし、いいじゃん、って思われるかもしれませんが、大人の猫たちには滅多にお声がかからないのに、何だかなあとがっくりするんです。。。

みんな飼うなら子猫がいいに決まっている。これジョーシキ。だからペットショップでも大きくなると売れ残って、どんどん値下げされてるし、売る側も「できるだけ小さいうちに(売れるうちに)仕入れたい」となり、売られている子達はまだ小さいうちに母親から離されて、ペット流通の波に乗るわけです。ペットショップの店頭に並ぶ前に、せりにかけられ、流通の途中で命を落とす子もたくさんいます。(興味のある方は太田匡彦さん著の「犬を殺すのは誰か ペット流通の闇」朝日文庫 を読んでみてください)

もちろん、子犬や子猫が人気なのはわかります。そりゃあ仕方ないことなのかもしれません。私自身も昔はいつか黒ラブの子犬飼いたいって思っていたし。

けれども!ペットショップじゃなくてシェルターから保護犬保護猫をもらう人が増えるといいなあと思っているのに、これじゃあ舞台がペットショップからシェルターに移動しただけで、本質的な中身が変わらないような気がしてしまうんですよね。。。

本来だったら、一頭でも多くの猫を助けるには、言葉はアレですが、一番需要がある子猫のうちに売り出して回転させた方がより多くの猫を助けられて効率が良いのです。

今までの経験だと、だいたい生後1-3ヶ月くらいが需要のピーク、4ヶ月目くらいの本来の猫の姿になってくると、だんだん問い合わせがなくなってくるんです。ペットショップに例えたら、売れ残りで、そろそろ値下げしないといけない感じ。

うだうだ考えすぎ?理想を求めすぎ?

私自身、保護に関わっていなかったらきっと子猫がいいと思っていたはずなので、偉そうなことは言えないし、ジャッジするわけではありません。

でも、実際に大人の猫も子猫も、人なつこい子もそうじゃない子もたくさんの猫と関わってきたからわかったのですが、みんな可愛いんですよ、猫は。きっと皆さんもおんなじ経験してたらそう言う結論になるんだと思います。

ですが、みんながみんな数十頭以上の猫と一緒に暮らす経験を持つことは不可能なので、皆さんに代わって、ちゃんと発信するのがラブコの人間としての役割かなあと思うのです。

「順番的にはわしらの方が先やで」と朝ちびが申しております(笑)

実際には、子猫の方が手がかかるし、いたずらもするし、留守番時間が長いおうちには難しいし、高齢の方には譲渡できないし、条件も厳しくなります。条件は厳しいのに、問い合わせは絶えないのが子猫。

今までも、この子猫問題は常にもやもやと心の中にありまして、結果、ほとんどの子が「子猫ほしい」と来た方ではなく、猫を迎え入れたいとやってきた方に、こちらから「子猫だけどどうですか」と勧めて譲渡してきました。

なので、子猫限定で譲渡希望の方はラブコではなく、別のシェルターさんに行かれた方が良いと思います。これは子猫を欲しがる方を非難したいわけではなく、考え方の問題というか、保護活動のやり方の問題というか。

一頭でも多く、と保護の頭数や譲渡の頭数を優先する考え方もあれば、頭数よりも保護の環境や、マッチングを重要とする考え方もあるし、それは考え方の問題で、どちらの方がより優れているというわけではないと思うので。

というわけで、ちびっこたちも今が旬だからと言って、焦って決めようとは思っておりません。


7/12からオープンラブコを再開します。
今の所、多分ラブコにいる猫たちは子猫以外は個性が強すぎてあんまり人気ではないかもしれないけど、たくさんの人じゃなくて、たった一人のright personに会えればいいんだもんね。良いご縁がありますように。。




よろしければラブコCATSにギャラをお支払いいただけると、猫たちが喜びます!