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引っ越しのドタバタの最中に飼育放棄されちゃってやってきた猫、SWANNY ー猫で始まって猫で終わった友情 後編


前編に続いて後編です。
5年も一緒にいたのに飼育放棄されてしまったスワニー(すわお)の話の続きです。例えば、病気になってしまって自分の余命がわずかだとか、何らかのトラブルに巻き込まれて、自分と一緒にいると猫に危険が及ぶだとか、そういう理由で手放さないといけなくなってしまったのならまだわかります。でもさ、夜鳴きに耐えられない、ってそんな理由ってある?5年も一緒にいて今までそんな話が出たことはなかったし、もし急に夜鳴きが始まったのなら何か理由があるはずで、どこか具合が悪いのかとか心配するよね?
それなのに、いかに夜鳴きで苦労しているか、自分達の健康も害されているみたいなことを長々と言ってくるので、非常に残念な気持ちになりました。もう友人関係終わったな、と思いましたが、スワニーは知らない猫じゃないし、放っておくこともできないので、引っ越しが無事に終わって準備ができたらラブコで引き取る覚悟を決めたのです。

それで解決すると思いきや、また数日後に連絡が来て、6月より前に引き取ってくれないと自分達が持たない、と言ってくる。Excuse me????   What a self centered XXXX!!!! 

もう返信する気にもなれず、しばらく放置していました。
そしたらインスタのストーリーズにスワニーのシェルター入所の申し込みフォームの画像が流れてきて唖然。
きっとこれを読んでいる皆様は早くスワニーを引き取ってあげてほしい、と思うに違いありませんが、あんまりにも身勝手だし、そんな脅迫にGIVE IN する気になれなくて、こちらからはあえて何も連絡しませんでした。
そしたら、またメッセージが来て、「今度の週末にシェルターに連れていくことにした。スワニーはYUMI(私のこと)に懐いていたから、引き取ってもらえなくて残念だけど、仕方ないね。夜鳴きがひどくて一睡もできていないし、健康にも支障が出てきちゃってるので、不本意だけどシェルターに連れていくしかない」と。

私、相当ワナワナしちゃって。スワニーのことは気になりつつも、どうしても返信する気になれずにいたのです。
そんな矢先、ラブコのかかりつけの品川WAFどうぶつ病院からLINEが入り、なんとWAFさんがスワニーを預かっていて、今後のことを相談したい、といっている。。。えええ??なんでWAFさんにいるの?

びっくりして電話したら、ワクチンとウィルス検査で連れてこられたんだけど、飼い主が眠れなくて辛いと泣き出したらしく、病院でしばらく預かることになったらしい。。。

津山先生もうちの猫の診察の際に、雑談的にスワニーのことはある程度話していました。夜鳴きするからと外に出されていることや、2週間うちで預かったけどめちゃ静かだったこと、もしかしたらWAFさんに連れてくるかもしれないなどと伝えていました。けどそれってもう何ヶ月も前の話。

病院では夜鳴きの原因について何か病気の可能性もあるから、預かってる間に一通り検査してみましょう、となったらしいです。ただ、いつ迎えにくるのかも決まっていないし、できれば私に引き取ってもらいたいと思っていることなどを伝えていた模様。。。そしてお金がないので、支払いを分割にしてほしいと言っていたようです。

津山先生と電話で色々相談した結果、私の引っ越しが終わるまで病院で預かってもらうことになり、その間のホテル代は飼い主に請求しようということになりました。私に引き取ってくれと泣きついてきた時もお金を払うと言っていたし、車も買ったし、京都や長野に家を買うみたいな話をしてたから絶対お金持ってるし。ふたりとも共働きで大手企業で働いてるし、私なんかより経済的に余裕があるのは間違いないもん。先生はお金のことはどうでもいいみたいなことを言ってたけど、家のない野良猫とかじゃなくて、自分の家の猫なんだからちゃんと請求するべきですから。

病院から飼い主にホテル代の概算が伝えられました。その結果、そんな金額(検査代も含めてそんなに大した額じゃないと思う)払えないということになったらしい。そしてアポなしで突然病院に飼い主が現れます。そこから先はゆいちゃんの記事を読んでください。

カレーちゃんの診察でWAFさんに来ていたゆいちゃん&ブライアン。私よりも先にスワニーと面会してい多野ですが、ゆいちゃんから送られてきたスワニーの動画を見て唖然としました。。。
一年前とはまるで違う猫みたい。。。ゴージャスなふわふわの長毛だったのに、下半身は毛がないし、やさぐれた顔をしてちゅーるにかぶりついている。。え、どういうこと??
この姿を見てしまったので、病院で1ヶ月近くもスワニーを置いておくのはなんとも不憫な気持ちになってしまいました。かといてってこれから引っ越しで家の中をドタンバタンやらないと行けないし、ただでさえたくさんの猫を連れての引っ越しなのに、正直落ち着くまではこれ以上心配事を抱えたくない。。。あー、どうしたものか、と思っていた矢先、突然現れた飼い主たち。スパイのゆいちゃんからの報告では、お金払えないからスワニーを連れて帰ると言っているらしい。

あいにく、その日私はスマホを家に忘れてきてしまっていたので、病院に直接連絡して事態を確認することにしました。
その日、土曜日で病院が激混みだったこともあり、アポなしで日本語が話せない外国人がやってきてスワニーを今すぐ連れて帰りたいと言っている、会計に時間がかかるから待ってくれと頼んでいるが納得してくれない、そして金額が高すぎると文句を言っているらしい。。。
もう拉致があかないので、直接電話口に本人を出してくれ、と頼み、飼い主の一人と話すことにしました。

電話口の彼女はまるで別人のように遠くに感じました。
スワニーがWAFにいてびっくりしてるんだけど、どういうつもりなのかと訊くと、ワクチンとウィルス検査で連れてきただけなのに、病院が預かるって言ったから預けてたんだけど、想定してなかった金額を請求されて、払えないから連れて帰るしかない、とのこと。シェルターに連れていくつもりだったけど、そっちでもお金を請求された。今、色々物入りでお金に余裕がないから、連れて帰るしか選択肢がない、と。
なんだよ、それ。彼女のなんとも他人行儀な声のトーンと口調から、スワニーへの愛情は全然感じられないし、このまま連れて帰っても外に出されてきっとろくなことにならないと思い、「じゃあ私がスワニーを引き受けるから連れて帰らなくていい。その代わり、今日までかかった費用はちゃんと病院に払ってよね」と告げると、「そう?ありがとう」と言われて話は終わりました。

その数時間後、「スワニーのもの一式を病院に届けておいたから」と写真が送られてきました。スワニーのトイレ、フード、おもちゃの山。ああ、そういうの要らなかったんだけどな。
てっきり、病院に声をかけて置いていったと思ったら、何も言わずに荷物の山を裏口に置いて行ったらしい。

スワニーの変わり果てた姿を見て、このまま私の引っ越しまで病院に置いておくのは胸が痛みました。山ちゃんもゆいちゃんも一旦ラブコに連れてきてもいいのでは、と言ってくれました。とはいえ、ラブコももうすぐ引っ越しだし、スワニーを安心させてあげたいという思いもあり、だんなにも状況を説明して、一旦家に連れてくることに。
病院に聞いたら、結局奴らは検査代とか支払い拒否して3万円だけ払って帰って行ったらしい。なんだかな。。

こんな感じでスワニーで始まった友情はスワニーで終わりました。
さようなら。
スワニー、幸せになろうね!
家族募集しますのでよろしくお願いします!

少しずつ従来の輝きが戻ってるスワニー!


追伸:保護猫がはたらく会社のラブコなので、スワニーにも早速働いてもらいました!
ポーチのギフトセットもあったんだけどあっという間に完売!
マドレーヌとコーヒーのセットはまだありますよ〜!


よろしければラブコCATSにギャラをお支払いいただけると、猫たちが喜びます!