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うつくしい、を取り込みに

ガラス作家、岡田多恵さんの個展へ行ってきました。


岡田多恵さんの作品を知ったのはInstagram。
発見タブに表示されて、美しさに引き込まれました。


個展があると知ったので
ぜひ、本物を見てみたい!と日本橋へ。


日本橋三越本館。
6階はジュエリーや時計で落ち着いた雰囲気。
アートギャラリーで岡田多恵さんの個展がありました。


庭の植物たちの
いのちを閉じ込めたような、ガラス作品。
繊細なつくり。可憐です。


岡田多恵さんご本人が在廊されていて、お話することができました。

この方から生み出されたんだな、とわかります。
作品と同じ雰囲気。

パート・ド・ヴェールというガラス技法で作られる作品。
パート・ド・ヴェールについても詳しく教えてくださいました。

*粘土で原型をつくる
*原型に石膏を被せる
*石膏から原型の粘土を掻き出す=鋳型の完成
*粘土を掻き出した部分にガラスの粉を入れ、鋳型ごと焼成する
*鋳型を割って、作品を取り出す
(よって1点ものとなる)

繊細な色使いは色ガラス。
後から彩色するのではなく、色ガラス粉を入れることで施すのだそう。
思い通りに発色するそうです。

表側からみると乳白色のガラスに透けるモチーフが見えます。
多恵さんがお皿を手に取り、裏側も見せてくださいました。

裏側は立体のモチーフがそのまま見えます。
細工を見たとき、「いとおしい」と感じました。

「ここをキラキラと光らせました」と花の先端を磨いたところを
見せてくださる多恵さん。
見に来て、よかった。


この、ピンクの薔薇の楕円皿に、わたしのお菓子を載せてみたい…

いつもの個展の、倍の点数を用意されたそうですが
すべて売約済みでした。

この美しいうつわを、手に入れられるなんて夢があります。


美しいものを見るのは子どもの頃から好きでした。

美術館にもよく出かけていました。

百貨店の中にある美術館に行くと
美術サロンがあります。

エミールガレ展を見終えた後に
美術サロンでガレの作品が売っているのが不思議でした。
さっき入場券を買って観てきたもの
それと同じようなものに価格が付いて並んでいる。

当時のわたしは
美術品は価格が付けられないくらい貴重なものだと思っていました。


いま、こうして作家さんと
このお皿に和菓子を置いたら合いますね
これでお水を飲んだら、ほんとうに美味しく感じそうですね
などと会話を楽しんでいる。


作家さんの作品を買う立場になれるなんて
大人っていいですね。



美しいもの。可憐なもの。
作品がまとう繊細さ。

うつくしい、をたくさん取り込むことができました。
たくさん、取り込めたので
清々しさが身体の中でぴちぴちと音を立てているようです。

見に行って、ほんとうによかった。



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