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ヨーロッパ放浪記05

スマホのない25年ほど前、4か月かけてヨーロッパを一人旅で放浪しました。これはその時の記録。


5th day スカイ島

朝7時に起きようとしたらなんと6時に目が覚めてしまった。ゆっくりベッドの上でブレックファーストとしよう。今日は昨日買ったサンドイッチ&備え付けのTEA。ドミトリーとちがって気兼ねがいらない。身支度しながらのんびりくつろげるのがいい。
7時30分にチェックアウトし、8時12分の列車にのるためにQueen ST Stationに向かう。荷物が多いので結構しんどい。今日はグラスゴーからマレイグまで行き、そこからフェリーでスカイ島へダン(日本の自宅近所の留学生)の故郷ポートリーをめざす。私の場合ポートリーという目的があるから行くものの、あてもないのに行く人ってすごいと思う、そう思ってしまうくらい辺鄙なところだ。
グラスゴーからの列車の中では日本人の50代くらいの女性二人に会った。お姉さま方は二人で自由旅行。イタリアへ何回もいったことのある旅行好きの方々で話がはずむ。なによりもお菓子をくれたのが貧乏旅行者にとってはありがたかった。
ところで、このラインの車窓の眺めはすばらしい。途中ロッモンド湖が現れ、雄大な景色のなかを電車が走る。マレイグまで5時間の旅でしたが、車窓より流れる風景を見続けるだけでも、飽きることはない。移動続きの1日となったけど楽しめました。
列車の到着駅マレイグからはフェリー。気が付けば雨。どう向かえばよいかよくわからない。さびしい雰囲気でどきどきしてきた。とりあえずフェリー乗り場に向かい、無事乗船できた。が、船内はがらーんとしていて心細くなる。
そんな暗い気分を払拭してくれたのがRoyさん。ひとなつっこいおじさんで話しかけられてたが最初は警戒してしまう。が、スコットランド人で娘さんと二人であちこち旅行しているところに安心感が持てた。色々と旅の話題で盛り上がり、今日のお宿であるポートリーハウスまで送ってくれることになった。出会いに感謝だ。
下船後、途中雄大なスカイ島をドライブしながら所々停車してもらい写真を撮る。バスだとこういう事は難しいだろうから感謝。上陸して分かったことだけど、スカイ島というのは想像以上に広い。見知らぬスコットランド人の車に乗るのには少々勇気がいる。ただ、素直に「心配なので途中で日本に電話したいから公衆電話探して!」というと笑いながら見つけてくれた。女性は特に「いい人!」確認は必須です。
本日のお宿である「ポートリーハウス」はかわいらしいBB。スタッフもフレンドリー。チェックイン後、まわりを散策しダンの両親に7時ごろに会いに行く。ダンは、この地出身で現在日本の自宅近所でホームステイのために来日している。ご両親にダンの近況を報告する、というのが私のスカイ島へ来た最大の目的なのです。さて、ダンの実家はとてもファッショナブルなおうちでインテリアもおしゃれ。ご両親にダンの写真を渡すと目をうるうるさせて喜んでいた。根掘り葉掘り、息子であるダンの様子をひたすら聞いてきたので、私のたどたどしい英語で報告する。ああ、英語がスムーズに話せるようになりたい。
とても素敵なご家族で名残惜しいけど、ダンのおうちを後にする。Royと近くのパブで食事をする約束がある。そしてRoyが見つけてくれたパブに合流。お酒を飲みながら、スコットランドについて真面目に教えてもらった。お城ひとつとっても歴史のあるものがたくさんあるらしい。紋章の話とか民族衣装など、旅に出てつくづく自分は無知だと思った。そして何より、、本場スコッチはおいしい!初めてのパブだったので、余計にそう感じたのかもしれない。ただ、立ち飲みは疲れた。
 

通りにあったお店がかわいい。
リゾート地のようで、釣りをしながらバカンスを楽しむ人がちらほらいた。

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