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世界はここにある

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初めての長編小説に挑戦中です。 週1~2回UPしています。 ある日謎の子供の集団に遭遇した高山英人。そこから彼は世界の裏側を知ることになり、そして自分自身が密接に関わっていること…
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#小説

世界はここにある①

 仕事の帰りにいつも通り抜ける公園がある。 広めの敷地に大きな桜が数本あり芝や花壇の手入…

世界はここにある②

 僕はこの集団をさっきからずっと眺めている。全くもってこの子達がここにこれだけ集まって何…

世界はここにある③

「お兄さんはこの街の人でしょ?」 彼女は僕のことを何もかも知っているかのような口ぶりで聞…

世界はここにある④

ーこれまでの話ー ある日僕はいつも通りがかる公園で子供の集団と出くわす。子供達は何のため…

世界はここにある⑤

 時間は12時を少し回ったところだ。昨夜はとてもじゃないが眠れなかった。  昨日の外出時に…

世界はここにある⑥

  駅前の通りを僕とサツキは速足で通り抜け、大型の電化製品と日常雑貨ののチェーン店舗があ…

世界はここにある⑦

「ペア?何のこと?初めから、一から説明して」  僕が詰める。 三佳は一度頭を垂れ、数回首を振ると少し間をおいて再度、僕の眼を見た。 僕も彼女自身も決意を求められているような気がする。 「まず、あなたが遭ったあの子ども達、あの子達は何者かという事だけど… あれは本当の子供じゃないの」 「本当じゃない?って人間ではないとか?」 僕は急にSFぽくなる話に少々拍子抜けする。しかし、三佳の表情は真剣なままだ。 「一昨年に感染症が猛威を振るって世界中がその対応に振り回されていた裏で

世界はここにある⑧  三佳篇

 どうしても裏付けが必要だった。芸能人のゴシップではない。これが表にさらせたとして誰が敵…

世界はここにある➈  三佳篇㈡

 2年前 欧州、ヒステンブルグ  立花三佳はヒステンブルグの3月の風の冷たさにスプリング…

世界はここにある⑩  三佳篇㈢

 スランデント森林公園は街から車で30分ほどの距離だ。ガイド誌によると世界自然遺産にも登録…

世界はここにある⑪  三佳篇㈣

   ウォルフ・ヘンドリッヒに案内され、三佳とサツキはスランデント森林公園の中を歩いてい…

世界はここにある⑫  三佳篇㈤

 二人はヒステンブルグまで車で連れ帰られていた。三佳とサツキの横にはウォルフの部下がシー…

世界はここにある⑬  三佳篇㈥

「ロイ王子はサラ妃と一緒にインタビュー冒頭にお会いになられます」 ポールの悠々たる態度か…

世界はここにある⑭  三佳篇㈦

 滞在するホテルの前に車は止められ、二人は仮睡の間の悪夢から逃れるように車外へ出た。車はすぐに走り出し他の車列の中に見えなくなる。 相変わらずサツキは三佳の腕を掴んでいる。先ほどまでの体験が現実であったことの揺ぎ無い証拠だと三佳は思う。 「行こう」 三佳はサツキに声をかけ、何人かの旅行客であろう人達に混じり、身を寄せるようにしてホテルに入っていった。  8階にある二人が泊っている部屋に入ってすぐにサツキは床に座り込んでしまった。日本にいてはまず遭遇しない場面に居たのだ。恐