ピアノを弾けばいいことがあると子どもが思える家族の文化をつくろう(1)
ピアノを習うことがメインである必要はないと思いますが、今の多くのお子さんはあまり余裕がありません。
ピアノは練習が必要ですが、お母さんが怖い顔をしているだけではだめなんです。
私はレッスンの宿題を、真面目に取り組んできたわけではありません。音楽を空気のように感じ、遊んできただけです。
今の生徒さんは、当時の私に比べたら、レッスンの曲以外のピアノ・音楽時間を試行錯誤する割合は少ないかもしれない、と思っています。
合唱の伴奏をやりたいと思ったら、レッスンに持ってくるのも当たり前ですし、目の前の曲で手いっぱい。
でもそれならそれで、遊ぶようにレッスンをしようと思います。
お子さんが精いっぱいやろうと思っていることを共有して楽しんでいきます。
生徒さんは、私とのレッスンは楽しいと言います。
レッスンが楽しいのは、音楽が、人と共有することで楽しくなるものだから、を証明していると思います。
だからかえって、一人の練習はつまらないこともあるようです。
しかしこれは、ピアノが向いていないのではなく
”お家での音楽を楽しむ文化を構築していない”ために起こりがちなんです。
お家で、音楽を楽しむ文化が構築さえできれば、一人の練習だって、子どもの心が育てば自然にできるようになります。
子どもの心が育つとは、
自分がしたいことを葛藤をしながらも行動にうつしていくこと
お子さんの感情は未熟です。
家族の中で嫌なことがあったら、自分のせいだと感じてしまいます。いろいろな事情や客観的な事実を省略してしまうのです。
子どもがほっとしたい時
「ピアノの練習をしなさい」と、お母さんが怖い顔で言ってくる
ピアノの練習をしていると
皆がそれぞれ違うことをしている
自分の練習に無関心
そこが間違えたと、お母さんがつっかかってくる
これだけの情報で判断するイメージをしてみて下さい。
ピアノの練習をしたくなりますか?
すると、自然に
ピアノをするのは、だめなことだ
誰も喜ばない
ピアノを練習しない方がいい
と学んでしまうのです。
情報の多くを省略してしまうのが、子どもの記憶なんです。
でも、自分がピアノをしていると
お母さんがニコニコする
家族が集まってくる
1つにまとまる
皆なが楽しくなる
という家庭の文化があれば、
自分がピアノを弾くといいことがある
と思えるようになるんです。
そしてそれらの経験が、自分を受容していけるんですよ。
事実はどうあれ、自分がピアノを弾くことに、家族が賛成していると感じ、自分が楽しかった…と思えることが大切なのです。
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