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ラブリラン さやかの待つ家に帰ってこなかったまっちー。あの晩、杏子の家に行っちゃった?

新感覚ラブコメディー「ラブリラン」特別編が放送中です。
古川雄輝くんと中村アンちゃんがW主演です。

7話では中村アン扮するさやかが自分の気持ちに気付いて、古川雄輝扮する町田に告白するんだけど、「だったら出て行ってください」と突っぱねられてから辛い回です。そして、亮ちゃんがさやかを好きになるは(2度もさやかを振ったくせに、美人の彼女いるくせに)、町田の元カノの杏子が町田に接近するはで、大混乱。

ポテンシャルの高さで「もう一度やり直せる」とがんばるさやか。
それに対して、まっちー(町田)は「どうせ俺たちは同じことを繰り返すだけです」とネガティブ全開。

会社でも、さやかに「ウザいんだよ!」とどなり、いくらがんばったって、変えられないものもある、と言ってしまいます。

その日、まっちーはいつものバーで飲んでましたね。杏子も一緒だったみたいですが、これで復活? 二人はお泊まり? いやいやいやいや・・・、(そんなあ)、とまっちーの行動を考えてみました。



「翔平、飲み過ぎだよ、もう帰ろう」
まっちーを気遣う杏子。まっちー無視。
「マスター」
空のグラスをマスターに差し出す。
本人は平静を装ってるつもりだが、かなりぐでんぐでん。
「やめたほうがいいんじゃないの?」
無言で空のグラスをずーっと差し出してるので、マスターはやれやれと受け取る。
「じゃ、これが最後だよ」
マスター、薄めに作って出す。
「あれ、マスター、これ薄いんでね?」
「同じだよ」
「違うね、ぜったい薄い」
「同じだよ」
「ぜったい薄い、足してよ~」
「やんなっちゃうなあ、酔っぱらいは」
「こんな薄くちゃ、酔っぱらえないよお」
ぐだぐだ酔っぱらいを続けるまっちー。
「杏子、お前はトップモデルなんだからこんな遅くにこんなところにいないでもう帰れ」
「いやよ、一人で帰るなんて。翔平送っていってよ」
「なんでおれが」
「さやかさんがいるから、家に帰りたくないんでしょ。だったらうちに来ればいいんだし」
「お前、仕事で相談あるってここに来たんだろ? 話はすんだし、もういいだろ。いままでがんばって、ここまで来たんだから、ここが踏ん張りどころじゃないの? 仕事に差し支えるとマズイからほんと、もう帰ってよ。おれは今日、飲みたいデーなんだからさ」
「翔平・・・」
杏子、マスターの顔をちょっと見て、
「じゃ、先帰る。お肌に悪いから」
マスターに聞こえないように、
「鍵は前と同じようにしておくから。待ってるよ」
杏子、出て行く。

マスターとまっちー二人だけになる。音楽が静かに流れる。
「待ってるんじゃないの」
さやかちゃんが、とは言わなかった。

まっちー無言。マスターはグラスを拭いたりしてる。

まっちー、立ち上がってジュークボックスの前に立つ。ポケットからコインを出し、曲を選ぶ。

流れ出したのは、ひげだんの115万kmのフィルム。

「結婚式の披露宴で隼人がこれやったんだけど、あいつ、うまくてさ」
「いい曲だよね。結婚式でやったら盛り上がるね」

鼻歌みたいにちょっと歌ってみる。タイミングがずれる。
最初の「僕は助演で監督でカメラマン」でまずひっかかる。
知ってるはずのサビのところも、歌詞がもたつく。

「もう1回かけていい?」
「何度でも」

結局3回かけた。1回目より2回目、2回目より3回目。だんだんタイミングが分かってきた。

「じゃおれ行くわ」
「行くって…どこへ?」
「カラオケだよ、やっぱちゃんと歌えないとかっこ悪いじゃん」

こうしてまっちーは夜通し一人カラオケ三昧して、115万kmのフィルムをものにしたのだった。


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