ドラマ「RISKY」　亨はどんなに墜ちても前を向き生きるのだ（ネタバレです）

古川雄輝出演のドラマ「RISKY」、毎回楽しみに見ていました。ネタバレを気にせず、亨寄りで、ご紹介したいと思います。

作品について

ドラマ「RISKY」は、「めちゃコミック」で累計1700万DL越えの超人気作「RISKY~復讐は罪の味~」のドラマ版です。

主演は萩原みのり。古川雄輝のほか、宮近海斗（Travis Japan/ジャニーズJr.）、山下リオ、深川麻衣が出演します。

古川雄輝の役はエリート商社マンで、美人な婚約者もいるんだけど、死んでしまった元婚約者の妹に恨まれて、婚約者もろとも復讐されてしまう、というものです。

愛憎うず巻く女と女の復讐劇×急展開の「ゾクキュン」ラブ・サスペンス。原作とは違うオリジナルエンディングというのも特徴でした。

ネクタイぐい、のキス

ネクタイをぐいと引っぱってキスする婚約者の美香（山下リオ）。そのあと唇をなめて「イタリアンね」とにやりと笑って、恐ろしさが際だっていました。力関係も明白で。でも亨はこの強引さに辟易している感じで。

それに比べて、「クッキー作りすぎて」というひなたに、「ほんとに？」なーんて言っちゃって。いくらひなたが大人しくてかわいいからって、このきゅんきゅんな笑顔（ひなたから見ればデレ顔か）はなんなんだ。男ってやつはまったく。

でも、さすがにこんな暗いところで声かけられたら警戒した。

2回目にして落とされる

家に招いて手作り料理をふるまうひなたにぐっときちゃう亨。ひなたは若いのに、ずいぶんさっぱりしたメニュー…あ、これはかなたの十八番メニューなのかな。ここではまだ妹のように大切にしたいと思っていたのにね。

暴漢？ストーカー？からひなたを守った亨。（ほんとはやらせなんだけどね。）上から差す光が尊い感じ。

「亨さんならと思っていた」と言われて最後まで…。ひなたはいつも上半身下着をつけていて、そこはやっぱり全部脱ぐのはいやだったということなのだろうか。

亨さんの胸がやわらかそうです。

episode3　上司の家で大失態

一緒に部長の家のパーティーに参加する美香と亨。本当にかわいい。深々お辞儀する亨。髪とコートが黒々、お耳がとんがり加減で悪魔的。もしも、何事もなく婚約者披露していたら、そのまま結婚するつもりだったの？　

結局美香がパーティーでヒステリー状態になり、孫を突き飛ばしたりして、それでプロジェクトからもはずされちゃう。

婚約者一人コントロールできない男に大事なプロジェクトは任せられない。

というのが理由なんだけど、これは商社の場合ですかね？　仕事のために家庭を犠牲にしている人っていそうだからさ？（とくに刑事。いや、ドラマの場合。）　
情けなさ全開の雄輝くんが新鮮でした。

亨を暖かく抱きしめるひなたから急降下

ひなたがやさしくハグして「こうしてハグすると癒し効果があるそうです。愛し合っている二人には」と言うと、「じゃあおれたちには効果あるな」と心安らぐ亨。

このイチャイチャぶりもすてきです。まさかこれが偽りだなんてねえ、恐ろしい。

このうつむき加減の表情好きです。

女の壮絶な復讐合戦が展開されるエピソード5

エピソード5は亨より、女の戦いが面白かったです。

彼女がいたって欲しければ「盗っちゃえ、盗っちゃえ」の美香。だから、やられたら当然、やり返すよね！　ということで、チンピラにひなたを襲わせる。

でも、失敗して逆にやられちゃった。

ストーリー的にはひなたが美香同様、襲われちゃったほうが良かった気もしたんですが。そうしたら美香への憎しみが増して、復讐がヒートアップするから。私ちょっと残酷すぎ？

美香と亨のなれそめが分かるシーンも面白かったです。

末席の女子テーブルから獲物を物色し亨に狙いを定め、「すみません、一緒に飲んでください」と近づく美香。こういう言い方初めてです。

それにしても、昔の回想だからセピア系ってことなのかな。ここのライティングも八墓村みたいで、怖い感出てました。

復讐果たしたひなたをやさしく抱くゾンビより怖い

死んだと思ってたのに、生きてて怖かった。白いゆったりした服も怖い。何よりかなたのきれいな白い歯がとても怖かったです。

いろいろ詮索しないのが亨のいいところでもあり…

鋏で襲いかかる美香からひなたを守って刺されてしまった亨は入院している。訪れたこうたにかなたとのことを話したあと、ひなたのことを聞くと、「知らなくてもいいことってある」と言われてしまう。

でも、ここで亨の優柔不断さ？がプラスに動く。素直にひなたを封印して、一転、美香に献身的に尽くす。

こうたに語った中で、

「でも俺が悪い。出会ったころの気持ちを維持できなかった俺が」

とかなたとのことを振り返るけど、状況も人も変わるから、それは難しいかもって思います。

問題はそこじゃなかったかもよ、亨くん。

最終回、美香と一緒に崖に向かって突き進む！

最終回はやはり、海のシーンがよかったです。

亨は美香に献身的に尽くす。面会拒否られても、退院のときには迎えに行き、美香の願いを聞いて海の崖っぷちに連れて行ってあげる。

２人の会話、良かったです。

「俺は美香のそういう気の強いところが好きだった。
でもいつからか、したたかで、手に負えない君が、俺は怖くなってた。
でも、おれが守ってたのは、自分だったんだな」
「やっと気付いたのね」

そして「一緒に死んで？」と言われると、「うん」と言って、ずんずん海へ進んでいく。でも結局２人は生きる願望を強く持っていて、死ぬのを思いとどまり、前を向いて進んでいく。

かなたなら「令和の仕置き人」になれるよ

かなたは自分で手を下さず、亨と美香をどん底に落とし、さらに妹のひなたにも復讐した。

亨のことが好きだったなら、ひなたに復讐なんかしなければ良かったのに、と思います。あんなに亨をひなたに会わせたくなかったのに、復讐のためだったけど結局取られちゃったじゃん。

考えれば分かりそうなのにそうせざるを得なかったからには、姉としてよっぽど我慢していて、頭狂ってたんでしょうね。

ひなたは結局こうたと結婚して子どもも２人いて幸せを手にしたけど、かなたはどうなんでしょう。

別人として、しがらみから解き放たれ、身軽になって、明るい人生を歩んでいますように。

私の願望としては、今回の経験からかなたには、表向きは恋の悩み相談に乗る心理カウンセラーのお姉さん、そして裏の顔は、弱きを助け悪を成敗する「令和の仕置き人」として、陰でもひなたでも幅広く活躍してほしいです。