産後クライシスの概要と対処法のまとめ

●多くの夫婦で産後急激に愛情が冷めその後回復しないという統計がある
●この傾向は出産をする女性で顕著である
●この現象を避けることはでき、産後も愛情が維持される家庭も存在する
●産後クライシスを避けるため、一般的には、互いに行うと有益な行動がいくつか存在する
●女性にできることで一般的に有益なものは①要望を伝える②要望を伝える際に相手をいたわる③要望したことを相手が完璧に出来なくても相手を褒めて感謝する
●男性にできることで一般的に有益なものは①産休、育休を取得し、かつそのタイミングを女性の退院に合わせること。育児のスタートラインに同時に立つことでスキル差による不満が生じることを減らす効果②手伝う、という意識を持たず、手伝う、という言葉遣いをしない③家事育児に参画しているからといって安易に満足しない、イクメンである、家事をよくやっていると自称しない(マイナス印象を与える可能性が高い)
●男女が一緒に行うと有益なこともある①制限時間内に一方だけが話すコミュニケーション。片方が考えていることを制限時間を区切って一方的に話し、その間相手は口を挟んではならず、メモをとって要約する。そして交代する、というように行う。相互理解を深めるに役立つ②家事育児のステップをアラインする。例えば掃除という家事を2人がどう理解しているかは異なり、そのせいで完成度や参画度、ひいては満足度に差が生まれることを避けるため、「掃除」はどのような要素を含むべきであるのかをアラインすることが有益である
●更に家事、育児の省力化も極めて有益である。高機能な電化製品の導入やヘルパーの活用、また協力的な親族や両親との同居・近居などの方法が挙げられる

参考文献
産後クライシス(ポプラ新書)
内田明香・坪井健人 著


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?