新しい門出
こんばんは。
ミュルアです。
春は、出会いもありますが、別れの季節でもありますね。
昨日も、いつもお世話になっている調剤薬局に行ったら、担当の薬剤師さんが最後の薬の説明をしてくれました。
三年前に、母が自宅療養することになった時から担当してくれた薬剤師さんです。
最初は、慣れなくて調剤にも時間がかかっていたけれど、一生懸命仕事に向き合っている姿を見せ続けてくれました。
母の処方は、胃腸薬から抗がん剤、栄養剤、がんの痛み止めと深刻になっていったのですが、薬剤師さんは、いつも丁寧に薬の説明をしてくれ、時には質問にも答えてくれ、私達を励ましてくれました。
介護で忙しい時期は、お薬を毎月自宅まで届けても頂きました。
最期は、痛みの頻度が上がったのですが、ドクターの細かい指示に対応して頻繁に痛み止めを届けてくれました。
三年間、担当して頂き、本当に感謝しています。
そんな薬剤師さんは、転勤が決まり他所の調剤薬局に異動になったと3月末に聞いて、寂しく思っていました。
ところが、昨日薬局に行ったら、偶然その薬剤師さんがいたのです。
一日だけの手伝いで戻っていたとか。
私は、胃腸の具合が良くなくて、薬を貰いに行ったのですが、きちんと感謝とお別れを言う機会を得ることが出来ました。
最初の頃より、ずっと頼もしい薬剤師さんになっていて、成長されたのだなと思いました。
「母共々、お世話になりました。新しい所でもお元気で。」
と言うと、いつものように微笑んで
「お大事になさってくださいね」と言われました。
本来ならもう会えないはずなのに、きちんとお別れ出来て良かったです。
母を支えてくれた介護、医療スタッフさん達とも、これで本当にお別れです。
皆さんと密度の濃い時間を共有していたので、ちょっと淋しいです。
新しいフィールドでスタッフの皆さんも頑張っておられるので、私も前を向いて頑張ります。
ここまでお読み頂き、ありがとうございました。
イラストは、lisa500mlさんからお借りしました。ありがとうございます。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?