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口から食べれることの大切さ

こんなケースもあるのだと思い読んでください。

今、母の介護に専念していますが、1日のケアで1番時間を割いているのは、食事の支度です。

1年前、術後、だんだん嚥下が出来なくなって、胃瘻を造設しました。
少しの柔らかい食事しか食べれなくて、1日5回栄養剤やお薬を入れていました。

しばらく落ち着いていたのですが、栄養剤が身体に合わなかったらしく、下痢を繰り返して、最後は、栄養剤を全く受け付けない状態になりました。
介護をしていた私達は、入院させ点滴を打つ前に、栄養剤分のカロリーを取るべく、口からもっと食事をさせる決意をしました。

その時には、嚥下も少しは出来るようになっていたので、食事や飲み物を高カロリーでドロっとしたものを用意しました。

母は、料亭の女将をしていたせいか、味にうるさく、市販の栄養価の高いゼリーや柔らか食は、美味しくないと言って食べないので、料理に工夫するしかありませんでした。

心(波動)を込めて出汁を丁寧に引いたり、おかずもミキサーにかけたり、滋養のあるすっぽんのゼリーを取り寄せたり、温かいかぼちゃのポタージュを飲ませたりしました。
おやつは、栄養剤がわりにミックスジュースやココアを飲ませました。
水分は、やはり足りなくなると困るので、必要量を入れていました。

栄養剤を止めたら、元気がさらになくなるのではないかと心配していましたが、なんと、そこからV字回復出来ました。

赤ちゃんが離乳食のレベルを上げていくように柔らかいものから少しずつ噛まなければ食べられないものにシフトしていきました。

そして、今では普通の食事が何でも食べれるようになり、体重も5キロほど増えました。
毎晩、晩酌もしています。
胃瘻は、止めても良いのですが、一応先々のため、キープして、時々白湯を入れています。

一時期の嚥下障害は何だったのかと思うのですが、栄養剤や点滴より、口から食べたい物を食べることが一番なのだなと思いました。

だから、何でも食べられるうちに、食べたい物を食べてもらおうと料理に心を込めて、作っています。

そして、みんなで食べることが出来、幸せで感謝でいっぱいです。


ここまで、読んでくださって、ありがとうございました😊

注意点:ご家族に嚥下障害がある場合、誤嚥性肺炎になる可能性もあるので、医師や言語聴覚士の指導を仰いでください。

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