写真の箱
小さい頃の写真が無造作にタンスの中に散らばっていた。お姉ちゃんのも、私のも、弟のも全部一緒くたになってしまわれていた。
これらの写真たちを発見したのは、3月ごろだったように思う。それから随分と時がたった。たまにタンスの引出しを開けては、何枚か取り出して懐かしい思いに浸った。
写真たちを取り出した時、きまって優しい気持ちになった。写真から伝わる当時の色。愛。あの感情…。
そういったものは一枚一枚にある。
それぞれの写真にストーリーが詰まっているのだ。
だから写真たちをタンスから引っ張り出して、蘇らせたかった。コレクションし直そうと意気込んでは、途方のない量の写真を前に何度も後回しにしてきた。
そんな中、今ちょうど読んでいる本から
“色んなものが一緒くたになっているカオスの状態”
もいいんじゃないかと思うようになった。
写真を年齢順、出来事順に並べたら、きっと私は途中で泣きたい気分になっていただろう。
だから私はそんなことはしないで、ZARA HOMEで洒落た大きめのしっかりした箱を兄弟分、3個買ってきて、その中に写真を仕分けしていくことにした。
Simplicity is the essence of beauty!!
この言葉の通り、カオスを受け入れ、作業を単純にした甲斐あって、楽しく、わりと楽々と、思い出の仕分けに取り組めている。
今日でようやく6割終わったかな…。あと少し。
流れが荒波のように悪い日も、気分が乗ってるいい日も人生にはある。やりたくなった時が時の合図だ。そのいい波の時にまた再開して、この最高の箱を完成させよう❣️
そして、弟の誕生日や姉の誕生日に、この箱を届けたい。
月日が流れると、人は過去に愛されたことを思い出すきっかけがなくなっていく…。時に自分の人生が何でもないかのように短絡的に解釈してしまう時だってある。
そんな最中、愛のあった当時の写真を見返すことで蘇る気持ち。熱気。それに出会って欲しい。
きっとこの箱は最高の贈り物になると思う🎁
楽しみにしていてね。