見出し画像

竹内結子さんの死を受けて(壱)女たちの怒り

こんにちは、さっかです。今日も快晴のこの地方です。お隣で左官屋さんが作業をしていて、のどかな会話と、セメントを混ぜたり塗ったりする音が聞こえてきています。しばらくお天気が続くようなので、そういう作業にはぴったりの気候です。暑くなく、寒くなく、天は抜けるような青空・・・

こんな気持ちの良い日が続く中、気持ちがどんより重いひとも多いことでしょう。天上の緊張度が非常に高くプレッシャーも高い日が続いています。竹内さんの死は、多くの人に衝撃をもたらしていると思います。

ではさっそく、本題に入りたいと思います。

竹内結子さんの死を受けて、星と一緒に世の中を見渡してみるシリーズの第一弾は、『女たちの怒り』です。

まず、竹内さんの誕生チャートを少しご紹介します。誕生時間がわからないため、細かい詳細まではわかりませんが、彼女の持って生まれた運勢を表しています。

どこまで公表してよいものか、随分考えましたが、三浦さんのときより、詳細に書こうと思います。なぜなら、芸能人の自殺が社会的現象になってきていて、みんなが『どうなってるの?』と思い始めているからです。星の視点から理解することで得られるものがあるのではないか、と、思いました。星から見た竹内さんの性格からゆくと、公表することをむしろ喜んでくれるような気もします。

もちろん、詳細な彼女の内部に触れるようなことは避けたいとは思っていますが、おおよその流れをお伝えし、表題の『女性の怒り』に繋げてゆきたいと思います。

画像2

あたりに曼珠沙華の花が咲き乱れています。白い曼珠沙華は、竹内さんを思わせます。凛として涼やかな美しさの中に毒と言われる成分があり、それが実は良薬であるところも・・

竹内結子さんの星

彼女のチャートは以下の通りです。誕生時間がわからないため、ハウスは抜いたものです。

画像1

竹内結子さん誕生チャート(1980年4月1日埼玉県生まれ)と今の星の動き

このチャートをみる限り、彼女は、とても快活で積極性もあり活動的な人だと出ています。お会いしたことはありませんが、ちょっとだけテレビかなにかで見て、声質や体の動きから、サバサバした透明感のある美しい人、という印象でした。星からもその通りだと出ています。日本の女優さんは、大女優と呼ばれる方から、若手の方までお仕事を一緒にさせていただいたり、個人的にお付き合いをしたことがありますが、みなさん共通しているのは、役柄で可愛い役をしていても、実際はサバサバしていて、ちょっと男性的な人が多いということですが、竹内さんも代表的なサバサバ女優さんだと星からも見えます。

その一方で、相手のことを思いやり、行動は非常に優しいという星もあります。ただ、本当の感情は、普段はあまり表には出さず、ほんの身の回りの近しい人達だけに表すタイプです。そして、実は、感情の起伏が激しく、気に入らないことは徹底的に気に入らないタイプでしょう。そして、それは、彼女なりの正義と、深い感受性に基づいていると出ています。きっと、若い時は尖っていて、言いたいことを言ってかもしれません。もともと、女優さんというよりは、正義の味方のような性格だと思います。女優になっても、女優女優していないというか・・それこそ、みんな友達、みんな同じ、みたいな方で、自分が女優であることに、ちょっと馴染まないと本人が感じているところもあったと思います。

三浦さんが、芸能人として前世も活躍していた可能性があり、最初から「芸能人」だった星に対して、竹内さんは逆で、前世では社会活動家であったり、正義のために仲間と一緒に燃え、世のため人のために生きていた人だったけれど、今世では、もっと、自分中心になって、みんなに注目されたり、芸術関係や芸能関係で生きてゆくと良いという星を持っています。ですので、芸能の世界で生きていたことは、彼女にとって馴染みのない感じではあったかもしれませんが、矛盾には感じていなかったはずです。むしろ、やりがいを感じていたと思います。そこは、三浦さんとは違っていたでしょう。

ただ、とても革新的な性格で、『当たり前と言われること』『古い体制』『使い古されたやり方』などに対して、極端とも言えるほど飽き飽きしていて、アメリカ流に言えばリベラル派の星を持っています。男性本位の社会にも反発を感じていただろうと思います。そういうことに関して発言をしたかどうかはわかりませんが、もし、言っていなかったとしても、内心そうだっただろうと思います。

そして、ものすごく感受性が強く、傷つきやすく、本能的に物事を察知していた人です。誰かと接しても、「ニコニコ寄ってくるけれど、この人の本当の動機はなに?」「なにをわたしに求めてるの?」「仕事?友情?お金?」「表面上は取り繕ってるけど、この人本当は怒ってるよね」「なにか企んでるよね」「悲しいよねきっと」さっと察知して、見抜く人だったと出ています。

これは、サバサバして明るい表向きとは違う顔で、とても用心深い星です。感受性が強いがゆえに、一人になる時間や、チャージする時間が必要だったでしょう。また、周りにいる人の気持ちや、辛いことなどにもすぐに気づき、相手の目を見つめて、話しを聞いてあげられる人だと出ています。そして、彼女にその深い瞳で見つめられたら・・相手は、コロリと参ったことでしょう(笑)いえ、本当に人の気持ちのわかる魅力的な人だったと出ています。

この感受性の深さは、役をやる上ではとても役にたちます。役者さんに、この星を持っている人は少なくありません。彼女自身が、辛い思いをして育ってきたことも表していて(逆に楽に育っている人には、このような深い感受性は育ちにくい)特に、怒りや悲しみを表現したり、深い感情を表現するのは得意だったのではないでしょうか。(残念ながら彼女の作品はほとんどみていませんが)

そして、苦労をして育っている、という星ですが、母親とそして父親とも、複雑な関係だったと出ています。母親に対する憧れにも似た理想はあったにも関わらず、母親と別れたか、あまり理解してもらえなかったことによる、やるせなさ、自分の存在に対する自信のなさ、そして失うことへの恐怖・・そして、これは、自殺願望のある星の位置です。生きていることを恨んだくらい辛かったこともあるでしょう。そしてそのため、時には、完全に人に対してこころを閉じることもあったという星です。

ただし、これは彼女からの観点で、大人からすると、扱いにくい、自分のやりたいことを通す難しい子供だった、とも出ています。

けれど彼女自身には、感じたこと、経験したことはリアルであり、非常に辛いことだっただろうと思います。そのため、大人になったらパートナーや近しい人達に、空いた穴を埋めてもらいたいかのように期待と理想を持ち、時にはそれが過ぎて関係性のバランスを崩す可能性もある星です。

全体に芸術性の高い星で、とてもクリエイティブで、美しい世界観を持っていたとも出ています。自分でもっと作品作りなどできたら、思い詰めることも少なかったかもしれません。

彼女のチャートは簡単に言えば、このような感じですが・・肝心の亡くなった時の話しをしましょう。

ちょうど、今、これから10月にかけてこの大混乱の2020年の中でも一番大荒れのときになるだろうと星は予想していますが、その星の位置と、彼女の持って生まれた星の位置がぴったり重なり始めていて、しかも、9月30日と10月3日に大きく動く星があり、そのために天上と地上の緊張が急激にましていました。彼女には、たまらなく大変な星の位置です。

それから、女性がらみのことで、自分の自信を失うようなことがある、という星が、ちょうど亡くなった数日前から起こっていて、自信が失われていた可能性があります。もし、なにかあったのなら、深く傷ついていたことでしょう。

逃げ場がもうない。息をするのもいやだ。終わりにしたい。これ以上は無理。そう思ったような星だと出ています。

三浦春馬さんをはじめ一連の芸能人の自殺は、他殺説が出ている、と、ある読者の方が昨夜教えてくれました。それで、星を見て(星では他殺か自殺かはわからないけれど、彼女の状況はわかる)私自身も考えてみましたが、他殺であれ自殺であれ、彼女の誕生チャートは、生きにくい星だった上、今の厳しい星の動きがもろに重なったのですから、たまらなかったでしょう。

もう一つ言えるのは、彼女の星はこれから人生の大きな転換期を迎えようとしている位置にあります。これは、全ての人が通る儀式のようなものですが、それを、彼女も迎えようとしていました。けれど、彼女は、頭では新しいことが好きで、革新的なことが好きでも、自分が根本的に変わることに対しては、ものすごい恐れを持っていたと出ています。なので、自分が変わらなくてはならないこと、転換期を迎えていることを本能的に知りながら、尻込みしていたという可能性もあります。

仕事で自分の思うように行かないことにストレスと、ジレンマと、怒りさえ感じていたことも現れています。その上、関係性にも亀裂やストレスが出始めていて、自信を失うような星もあり、もともと、自殺願望に走りやすい星に火がついてしまった可能性があります。

このような女性は、もし、これまでの自分を捨てて、新たな女優として生まれ変わることができたら、周りがあっと驚くような、不死鳥が火の中から青い空に舞い上がるようなカムバックができた可能性のある星です。大変だっただろうけれど、もし、これを乗り越えていたら、と思うと残念です。

(こうやって書いていて思うのですが、地上のみんな、自分の星を知り味方になってくれる占星術家と、信頼できるこころと体の医療者が身近にいることが大切だ、と、つくづく思います。)

彼女の場合、三浦さんと決定的に違うのは、三浦さんは、すでに苦しい時期を過ごしていて、もう少ししたらそこから抜ける・・という時だったため、わたしは「なんて惜しい」と涙が出て来ましたが、竹内さんは、これからが勝負でした。

非常にカンの良い彼女は、そのことを察知したのではないか、と思います。そして、それをくぐり抜ける自信がなかったように思います。とにかく、変わることに抵抗と恐怖のある星を持ってますし、亡くなった数日前は、自信や信頼を失うような出来事が起こる星もありました。現状がすでにこんなに辛いのに、これ以上は無理、と感じたのかもしれません。

女たちの怒りの星

日本の芸能界はどうなってるんだ?酷いところなんだろう・・と、言うひとたちもいるようです。どうなんでしょう。わたしは、日本の芸能界はほんの少ししか覗いていないのでよくわかりませんが、周りのミュージシャンや知っている芸能事務所の感じからゆくと・・う〜ん・・確かに大変なところだとは思います。

少なくともアメリカのNYの芸能界の感じとはずいぶん違います。NYも競争が激しく、色々なことがあります。人種問題もあるし、誰がトリをとるか(最後のクライマックスのソロ)などでも争うし、わたし自身も脅迫電話を受けて警察に助けを求めて走ったこともあります。けれど、自殺したくなる感じではないです。殺されそう、って感じはあっても・・。それになんと言っても、アメリカでは対立したり嫌な人がいても、助けてくれる人や応援してくれる人もたくさんいるので孤立した感じがないのです。それに、わかりやすい。感情を行動に表すからです。

一方日本は、ネガティブな感情をわかりやすく行動に表さないだけでなく、助け合うとか、応援する、そんな雰囲気も感じられません。互いをライバル視している、チェックしている、そんな緊張を常に感じます。けれど、誰もなにも言わないし、言わない分、逆に不気味でもあります。そして、なにか言うと、言葉が暖かくなかったり、嫉妬が強かったり、色々とある印象があります。

殺されそう、の話ですが、長い間日本を離れていてNYから東京に戻った時、人がビルから飛び降りたり、電車に飛び込む現場に遭遇し(見たわけではない)ものすごく驚いたのと覚えています。NYでは、みんな地下鉄のホームでは中央寄りに立って電車を待つようにしていました。なぜなら、薬物中毒者などちょっと精神的におかしくなっている人たちが、ランダムに(無作為に)電車に向けて人を突き落とすからです。警戒して、みんな、電車が来るまでホームのはしには立たなかったくらいです。殺されたくないから。

それなのに、日本は、自分から飛び込む?

なになになに、なに???

生臭い、まだ血肉の匂いのするホームに立って、呆然としていたのをもいだします。なんて怖い国、不気味な国、と思いました。

芸能人たちが次々に自殺で亡くなるのは、日本社会全体のほころびが出ているのだと感じています。いつもの日本の感じで、みんな表立って文句も言わないし、行動もしない分、逆に怒りやジレンマの感情が抜け道を失い、体とこころのなかで膨張してしまい、どうしようもなくなり、孤独で、そして疲れ切って、死を選んでいる気がします。

今年の自殺数の推移を見てみたら、女性の自殺率が今年の8月から急上昇しています。悲しかったと同時に、納得しました。星の位置が、それを表しているからです。夏から星の位置が厳しくなっているだけでなく、竹内さんも持って生まれた、女性の怒りの星も夏からずっと輝き続けているのです。そうして、コロナ禍の中、女性たちは、もともと社会的地位が低いため、追い詰められていることを表しています。

身の回りを見てもそうです。女性たちで鬱症状の人たちが増えています。病気の人も多いです。みんな必死で頑張っているけれど、それでも鬱や病気が増えています。もともと、日本では男性の自殺のほうが圧倒的に多いのですが、女性の自殺が急上昇しています。

そして、竹内さんの死は、それを象徴したもののように感じました。

女性の怒りの星や正義の星を持って生まれた彼女には、きっと言葉に尽くしても尽くしきれないほどの思い、怒り、憤り、意見、表現したいこと、そんなものがあったのだろうと想像します。それが、家庭内の問題だったのか、会社や業界との問題だったのか、誰かと何かあったのかは、わかりません。すべての可能性が星に示唆されています。

けれどそれがなんだったかにしろ、すべてだったのかにしろ、言えなかった、言う場所がなかった、言える機会がなかった、表現の場がなかったのだと星に出ています。特に、夏以降、立ちはだかる色々な壁があり、ストレスは大きかったようです。自信を失うこともあり、辛かったはずです。

そしてそれは、日本女性の多くの状況だと思います。言いたいことも、怒りも、ジレンマも、悲しみもある。けれど、言う場所がない。表現する機会がない。聞いてくれる人も、親身になって聞いてくれる人もいない、もちろん応援してくれる人もいない・・そんな人が多いと思います。

コロナウイルスが広がり始め、さまざまな憶測や噂が流れ始め、人々が混乱と不安の中に置かれ始めた3月ごろ、ラジオで、女性たちからのSOSの電話が相談口に殺到し始めている、というニュースを聞きました。ある女性は、マスクを買ってこいと夫に言われて買いに行ったら売り切れてなかったので、なかった、と言ったら殴られた、と言う話しもあり、冗談かと思いました。けれど、真面目な話でした。

わたしの鑑定と観察からゆくと、竹内さんが自殺か他殺かということより、竹内さんほど怒りの星が明確で、世の中にフェアプレイを求め、正義を貫きたがり、国民に広く認識されていて、人気も力もある人が、こんな形で死んだということは、日本女性たちの現状を表している、ということです。

状況からして他殺ではなく自殺だろうと思いますが、自分で死んだにしても、誰かに殺されたにしても、彼女の尊厳が揺らぎ、死に至るほどの状況だった、ということは明らかです。

これは、ある種の、彼女がみんなに送った危険信号だと思います。

女性は隠したがります。気持ちも意見も。特に、怒りは隠したがります。怒りを持っていること自体が悪いような空気も世間にはあります。なにか自分の意見を言ったり、怒りを表明すると『きゃ〜、こわ〜い』と、バカにしたような言い方をする人たちもいます。そうしてうちに抱えた気持ちや怒りを誰にも言えない人たちは、影でこっそりお酒を飲んだり、韓ドラやゲームなどに酔って現実逃避したりする人も少なくありません。そうして、悲しみも怒りも、こころの底にためて、鬱や中毒になったりするのです。もしかすると、竹内さんもアルコール摂取があったのでは・・と、思ったりします。

そのことに、女性たちが追い詰められていることに、気づいたほうがいいよ、という、竹内さんの死だったと思うのです。

他殺だと断定的に言うひとたちは、女性の状況や、追い詰められ始めている自分の気持ちにさえ気づきたくないという心理がどこかにあるのかもしれません。それから、あともう一つは、国民の多くが、会社や組織や政府やさまざまな業界のあり方に不信感を持っていて、疑いの目を持っているということを、表しているとも思います。

ただ・・自殺したと言われるこの政治家はどう見ても他殺だろう、という事件に関しては噂にならず、芸能人だけ噂になるのは、やはり、芸能事務所はいくら叩いても怖くないけれど、政府の仕業になにか言うと自分も殺されるかも、という、恐怖心がどこかにあるのかもしれませんね。

他殺もあるかもしれません。現場にいなかったので本当のところはわかりません。けれど、今回の事件は、みんなが取り繕ってきてなにも起こっていないかのようにしている一見静かな湖に、ポンと石を投げて『そんなはずないじゃん!辛いよ!目を覚まそうよ!無視したり、あることをなかったことにするのは止めようよ!!』と、竹内さんが、相変わらずの正義感から、みんなに言っているように見えます。

女性の権利を主張して、数多くの業績を残したギンズバーグ氏(『ギンズバーグ氏の氏と大統領選へのプレリュード』参照)が亡くなったアメリカでは女性の立場や権利を改めて考える人たちが増えていますが、日本では、竹内さんが日本の女性の状況を示しているように思いました。

ちょうど、この世を旅立つ人たちが増えるとこの星(おとめ座の新月)にも関連し、星の動きとタイミングからも、竹内さんの死は、彼女の最後のみんなへの言葉であり最後の幕だったのだと思います。

そしてこれから10月、一部の占星術家たちが「クレイジー」と呼んでいる、今年のクライマックスのときがきます。その前兆でもあると思いました。

最後に一つだけ。

彼女は、ものすごいプレッシャーと、存在意義喪失感と、そうして自信喪失の辛い星を抱えてなくなりましたが、一つ明るい星があったのです。それは、向こうの世界に希望を持って進んでゆけた、という星です。これは、誰かが亡くなるときに現れることのある星の一つですが、亡くなった日、彼女のチャートにその星が現れていました。

色々辛いことがあったのだろうと察しますが、きっと笑顔で向こう側に向かっていると信じたく、そして、祈ります。

・・・・・・

次回は、竹内結子さんの死を受けて、星と一緒に世の中を見渡してみるシリーズ第二弾『おひつじ座、てんびん座、そしてやぎ座とかに座』を送ります。

・・・・・

文・写真 by さっか

サポートしていただいたお金は、星やカードや宇宙のことを、もっともっと勉強するために使い、みんなにもっともっとお知らせできるよう使いわせてもらいます。そして、新しい本、新しい知識が入ったら報告しますね。ありがとう。