コブラ feat. love_investment

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■ 元外資系証券MD (外資系証券歴20年超)→現在投資家/実業家 ■ Twitter:@loveinvestment1 内容 → ① 投資情報【全てポジション保有する投資家としての目線】:原油🛢 不動産🏢 米株🇺🇸 ② 外資系金融話💰

最近の記事

バックワーデーション時の投資戦略②

バックワーデーション(期近の限月価格が期先の限月価格よりも高い状況)では期先の先物をロングする戦略が面白い選択肢と言えます。 その前提としては「選択した限月の期日には現在よりも需給バランスが供給超にならない」との考えに基づきます。例えば現在の期近が7月限に対して少し期先の9月限をロングする場合、「2ヶ月後でも市場環境は大幅に変化せず需給バランスが供給超にならない」という考え方です。 現状であれば期近の7月限 $118.70 に対して 9月限を $112.50 と $6.2

    • バックワーデーション時の投資戦略

      現在の原油先物市場を見てみると、決済期日が先(つまり期先)になればなるほど価格が低下している状況となっています。一般的にこのような状況を「バックワーデーション」と呼びます。 具体的に現在の WTI 原油先物を見てみると下グラフの様になっており、期近(21年5月限)の価格が $59.77 に対して、6ヶ月先(21年11月限)は $58.48、1年先(22年5月限)は $56.69 となっており、期先になるほど価格が低下しているのが分かります。 これが意味するところは、現在

      • 原油投資ハンドブック : ロールオーバー③

        前回「ロールオーバー②」では ETF を念頭にロールオーバーの注意点として「保有数の変化」を解説しましたが、ここでは同様に CFD(*) の場合の注意点を解説してみたいと思います。 (*) CFD は Contract for Difference の略で「差金決済取引」を表します。取引業者に証拠金(担保)を預けて、実際に原資産に投資するのではなく、原資産の価格や指数を参照して買値と売値の差損益部分を決済する金融商品です。売りから入ることも可能。またレバレッジを効かせること

        • 原油投資ハンドブック : ロールオーバー②

          ロールオーバーで注意する点のもうひとつは「保有数の変化」です。 具体例を見てみましょう。例えば原油先物期近(仮に3月限とします)を100単位保有しているとします。3月限の価格が $50 だとすると保有する先物の時価は $5,000(=100単位 x $50)となります。 そして次の限月である4月限の価格が $51(つまりコンタンゴの状態)だと仮定します。この状況でロールオーバーを行う場合、3月限を売却し、その売却代金で4月限を購入します。(ここでは話を単純化するため「売値」

        バックワーデーション時の投資戦略②

          原油投資ハンドブック : ロールオーバー①

          原油ETFや原油CFDを取引しているとよく「ロールオーバー」と言う言葉を聞く事が多いと思いますが、これは "先物取引において、期近のポジションを反対売買によって決済すると同時に、それまで保有していたポジションと同様のポジションを期先に新たに建てることによって、期近になったポジションを期先に移動する取引" を指します。限月の買い(売り)と他の限月の売り(買い)とをほぼ同時に行う事になるので、同一商品の限月間のスプレッド取引の一種とも言えます。 昨年4月にWTI原油価格が史上初

          原油投資ハンドブック : ロールオーバー①

          原油投資ハンドブック : コンタンゴ / バックワーデーション

          2021年1月27日現在の原油先物(WTI)の価格を見てみると、グラフの通り、決済日が間近なもの(=期近)から遠く(=期先)になるにつれて価格が低くなっています。 この様な状態を「バックワーデーション」と呼びます。 一方で、昨年春先の価格大暴落時に見られたのが以下のような形状(期近から期先にかけて価格が上昇する形)で、このような状態を「コンタンゴ」と呼びます。 原油の場合、株式や為替などと異なり、商品の特性上「保管コスト」を考慮する必要があるので、一般的には「コンタンゴ

          原油投資ハンドブック : コンタンゴ / バックワーデーション

          オプション取引におけるデルタの変化

          デルタの変化を見るためには実際に数値を見る方が早いので、具体例を見てみましょう。 単純なオプション計算式としてブラックショールズ があるので、それを使います。 実際に適当に前提を設定して、Excel で計算してみましょう。 ここでは現在の株価が 23,500円、権利行使価格を 24,000、期間を3ヶ月後(つまり0.25年後)にすると、オプション価格が 720円となりました。 これを色々な原資産価格(株価)について計算し、表&グラフにしてみると👇の様になります。 なんか

          オプション取引におけるデルタの変化